ニート!ニート!エブリデー!自由になれるわ♪
うーん。やっぱりこの曲、ニートのための曲では?
しかも未来を愛してニートですからねぇ。未来永劫自由にニート(笑)ってことで。しかもShe’s just Neat!は綴りを間違えれば「まさに彼女はニートしている」って意味ですからね(笑)
歌詞を読む限りは、若干不倫っぽい。うん。女性は強く生きていくのだという意識が見えるわけです。1980年代の20代女性は変わりゆく「職場環境」に晒されていくことになります。この後1986年には男女雇用機会均等法が制定。性差による業務内容の差異や深夜労働なども含めて大きく変わっていくわけです。1981年はまだ過去の慣例に引っ張られる、女性の仕事はまだ「総務でお茶汲み」みたいなところがまだあって、それでも私は付属品じゃない、もっと責任ある仕事をするんだ、自立していくんだという機運が高まってきている時期です。
男女の恋もただ頷くだけではなく主張し、自分から別れを切り出す強い女をイメージしていくわけです。
そしてこの曲です。作詞は三浦徳子さん。作曲は小田裕一郎さん。とても強い曲だなと思ったんですね。ブラスの入ったこの時代にしてはとても新しく格好良い出来と思います。編曲は大村雅朗さんです。不倫関係を自ら清算して、前を向いて行こう。新しい化粧品で「きちんとした」色で。
ただ、かわいそうなのはこの「ニート」という言葉が時を経て正反対の意味になってしまったということなのですね。
当時今の「ニート」に類する言葉はどんな言葉だったんでしょう。
もう少し前は「フーテン」という言葉がありましたね。「~人呼んでフーテンの寅と発します」は「男はつらいよ」のセリフでありますが、この元の言葉は「瘋癲」で精神疾患の意味なので今はちょっと使いにくい言葉です。フーテンは和製ヒッピーの意味もありますが、どちらかというと本家ヒッピーのような主張を行うような意味ではなく単純に無職でだらだらしている人のような意味で使っていたように思います。
その後「プータロー」という言い方も耳にしました。最近は聞かないですかね。純粋な「無職者」をいうことが多かったと思いますし、若者に限らない言葉でもあります。語源はよくわかっていませんが「フラフラした」「風来坊」あたりから作られた造語と言われています。
ともかく今聴くととても新鮮で格好いい「ニートな午後3時」是非聴いてみてくださいね。