2021/05/13 歌謡曲が好き 80年代歌謡曲 ザ・ベストテン CDTV

ザ・ベストテンで1週に複数の曲がランクインしたアーティスト


目次
  1. 寺尾聰
  2. チェッカーズ
  3. ザ・ベストテン10位以内2曲同時ランクインアーティスト
    1. ・原田真二
    2. ・山口百恵
    3. ・沢田研二
    4. ・ゴダイゴ
    5. ・西城秀樹
    6. ・田原俊彦
    7. ・松田聖子
    8. ・近藤真彦
    9. ・寺尾聰
    10. ・渡辺徹
    11. ・チェッカーズ
    12. ・中森明菜
    13. ・Kuwata Band
    14. ・アルフィー
    15. ・Wink
    16. ・プリンセス・プリンセス
    17. ・氷室京介
  4. CDTVの記録
    1. 2022/4/18追記

CS放送などで視聴が可能な「TBSチャンネル」では過去に生放送された音楽ランキング番組「ザ・ベストテン」を再放送しています。
今回2021年5月に再放送されるのが1984年5月24日放送回となります。
先に言っちゃいますけど、この週、チェッカーズが3曲ベストテン内にランクインして披露しています。

TBSチャンネル
https://www.tbs.co.jp/tbs-ch/special/the_bestten/
>ザ・ベストテン(1984年5月24日放送)
圧倒的な人気を誇ったチェッカーズが3曲同時ベストテン入り!「ギザギザハートの子守唄」では藤井フミヤが意外な特技を披露。「涙のリクエスト」では、曲名にちなんだ演出が展開される。「哀しくてジェラシー」では歌詞に合わせた驚きの美術セットが登場。また、2週連続で1位を獲得した中森明菜が「サザン・ウインド」を歌うほか、吉川晃司、石川優子とチャゲ 、中原めいこが中継で出演。さらに、堀ちえみの応援で直木賞作家・林真理子も駆けつけるなど、「ザ・ベストテン」ならではの多彩なエンターテインメントが繰り広げられる。


この回はチェッカーズ以外も、ものすごく舞台演出に凝った回ですので、再放送を凄く楽しみにしています。


さて、幾ら人気歌手であったとしても、そのとき日本で売れている10曲を紹介する歌番組に3曲ランクインさせることは至難の業です。これを達成したアーティストは2組いらっしゃいます。

ルビーの指環
寺尾 聰
1981/4/5

寺尾聰


枕詞として俳優の宇野重吉さんのご子息なんてのをつける必要が無いと思いますが、アイデンティティが際立っているというか、同じような方ってまず見かけません。それだけ唯一無二な役者さんという印象です。しかしながら、デビューは音楽活動で、最初はエレキベースをやられてたんですね。

ソロの歌手デビューは1970年ですが、本格的にソロ歌手として活動されるのは1974年からでしょうか。そして1981年2月5日に「ルビーの指環」を発表します。1981年4月9日にザ・ベストテンで1位を獲得したこの楽曲はその後12週1位という記録を打ち立てます。


さらに、過去楽曲である1980年8月5日発売の「SHADOW CITY」と1980年10月21日発売の「出航 SASURAI」のランクもぐんぐん上昇。ついに1981年5月21日の放送回では出航が6位、SHADOW CITYが5位、ルビーの指環が1位という同一アーティスト3曲同時ランクインを達成します。

https://www.thursdayonion.jp/bestten.php?rb=0&re_rk=bt&re_ymd=19810521
そして、再度1981年6月11日にも達成。それまでも2曲同時は何組かいらっしゃいましたが、3組同時は今後まず現れないだろうと思われたのですね。

https://www.thursdayonion.jp/bestten.php?rb=0&re_rk=bt&re_ymd=19810611

SHADOW CITY
寺尾 聰
1981/4/5


出航 SASURAI
寺尾 聰
1981/4/5



ギザギザハートの子守唄
チェッカーズ
1984/7/21

チェッカーズ


1983年9月21日にデビューしたチェッカーズ。チェックのアイドル的な衣装で、若干不良感の強い「ギザギザハートの子守唄」がデビュー曲なのは少し違和感があったようで、あまり初動はよくなかったんですね。


2枚目のシングル「涙のリクエスト」が翌年1984年1月21日にリリースされると、これが大ヒット。ザ・ベストテンでも7週1位を獲得します。

涙のリクエスト
チェッカーズ
1984/1/21


そして3枚目のシングル「哀しくてジェラシー」が1984年5月1日にリリース。

哀しくてジェラシー
チェッカーズ
2004/3/17


通常は新曲がリリースされると前作から入れ替わるような形になりますが、「涙のリクエスト」は非常に人気が高く、長期間ヒットを続けていたために新曲も売れてランクイン。そして、ファーストシングル「ギザギザハートの子守唄」もいいじゃないかという、掘り出しもあったのでしょう、1984年5月17日のザ・ベストテンでは3曲がランクインすることになります。このときの新聞のテレビ番組欄には「やったぜチェッカーズ史上2番目の快挙成る!!」というタイトルが出ていますので、この結果はある程度予想できたことになります。

https://www.thursdayonion.jp/bestten.php?rb=0&re_rk=bt&re_ymd=19840517
そして何が凄いって、その後も5月24日、5月31日、6月7日という4週連続で3曲同時ランクインが達成されると言うことです。寺尾聰さんは2週あけての2回でしたが、こちらは連続4回ですから、どれだけヒットしたかということです。
https://www.thursdayonion.jp/bestten.php?rb=0&re_rk=bt&re_ymd=19840524
https://www.thursdayonion.jp/bestten.php?rb=0&re_rk=bt&re_ymd=19840531
https://www.thursdayonion.jp/bestten.php?rb=0&re_rk=bt&re_ymd=19840607

ザ・ベストテン10位以内2曲同時ランクインアーティスト


惜しくも3曲ランクインを達成できませんでしたが、2曲ランクインを果たした方もおられます。

・原田真二

1978/02/16・1978/02/23
(キャンディ/シャドー・ボクサー)

・山口百恵

1978/02/23
(乙女座宮/赤い絆)
1980/06/12
(謝肉祭/ロックンロール・ウィドウ)

・沢田研二

1978/08/31
(ダーリング/ヤマトより愛をこめて)
1978/10/05
(LOVE(抱きしめたい)/ヤマトより愛をこめて)

・ゴダイゴ

1979/02/15・1979/02/22・1979/03/01・1979/03/08・1979/03/15・1979/03/22・1979/03/29・1979/04/05
(ガンダーラ/モンキー・マジック)

・西城秀樹

1979/06/07
(ホップ・ステップ・ジャンプ/YOUNG MAN)

・田原俊彦

1980/10/09
(哀愁でいと/ハッとして!Good)
1981/11/05
(グッドラックLOVE/悲しみ2ヤング)

・松田聖子

1980/10/23
(青い珊瑚礁/風は秋色)
1983/11/17・1983/11/24・1983/12/01・1983/12/08・1983/12/15
(瞳はダイアモンド/SWEET MEMORIES)

・近藤真彦

1981/03/26
(ヨコハマ・チーク/スニーカーぶる~す)
1982/01/21・1982/01/28
(ギンギラギンにさりげなく/情熱・熱風・せれなーで)

・寺尾聰

1981/04/09・1981/04/16・1981/04/23・1981/04/30・1981/05/07・1981/05/14・1981/05/28・1981/06/04
(ルビーの指環/シャドー・シティ)
※1981/05/21・※1981/06/11
(ルビーの指環/シャドー・シティ/出航 SASURAI)

・渡辺徹

1983/01/06・1983/01/13・1983/01/20
(約束/愛の中へ)

・チェッカーズ

※1984/05/17・※1984/05/24・※1984/05/31・※1984/06/07
(涙のリクエスト/哀しくてジェラシー/ギザギザハートの子守唄)
・1984/06/14
(哀しくてジェラシー/ギザギザハートの子守唄)

・中森明菜

1985/06/06・1985/06/13
(ミ・アモーレ/赤い鳥逃げた)

・Kuwata Band

1986/07/31・1986/08/07・1986/08/14・1986/08/21・1986/08/28・1986/09/04・1986/09/11
(スキップ・ビート/MERRY X'MAS IN SUMMER)

・アルフィー

1987/03/26・1987/04/02・1987/04/09・1987/04/16・1987/04/23
(サファイアの瞳/君が通り過ぎたあとに)

・Wink

1989/03/30・1989/04/06・1989/04/13・1989/04/20・1989/04/27
(愛が止まらない/涙をみせないで)

・プリンセス・プリンセス

1989/07/20・1989/07/27・1989/08/03・1989/08/10
(Diamonds/世界でいちばん熱い夏)

・氷室京介

1989/09/21
(MISTY/SUMMER GAME)

以上17組が達成しています。
※は3曲ランクイン


CDTVの記録


さて、ザ・ベストテンは1989年に終了、その後TBSテレビがランキング番組を模索して1993年から開始したのがカウントダウンTVです。ここでは毎週100位までのランキングを発表していますが、ここでも10位以内に3曲同時ランクインするアーティストがいました。
・hide with Spread Beaver
・L'Arc~en~Ciel
・globe
・DIR EN GREY
・Dragon Ash
・B'z
・倖田來未
・関ジャニ∞
2010年までに、当サイトで掌握する限り、これだけのアーティストが達成しています。そして、ついに10位以内に4曲がランクインするアーティストが出てきます。それがAKB48。

https://www.thursdayonion.jp/bestten.php?rb=0&re_rk=cd&re_ymd=20110108
ヘビーローテーションが大ヒットした中、釣られるように4曲が登場します。100位以内には実に8曲がランクインしており、どれだけ強かったんだって話でございます。しかも3週も10位以内に4曲がランクインするんです。AKBさんのこの記録を破るものは現れないでしょう!と書きたいところなんですが、まだいるんです。

こんなもんじゃ驚いちゃならないのが2003年4月5日の記録です。

https://www.thursdayonion.jp/bestten.php?rb=0&re_rk=cd&re_ymd=20030405
2003年4月5日の回、B'zさん10位以内に9曲ランクインという無茶苦茶な記録があります。これは新曲と合わせてシングル10作品をマキシシングル化して再発売したためです。

この10曲は12位までを独占、SMAPだけがぽつんと残されることになりました。こんな極端なランキングも今後現れないでしょうね。


2022/4/18追記

ザ・ベストテン2曲同時ランクインについて少し詳しめに追記しました。

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