2021/06/14
歌謡曲が好き
スパイダーマン
70年代歌謡曲
チェンジ!レオパルドン!
ふと、頭の中をよぎって、聞きたくなった曲。
それが歌謡曲とは限らないし、さまざまな要因で、ふと思うので、何故か?といわれても困るのですが、とかく聞きたくなったの。
駆けろ!スパイダーマン
一部に熱狂的な人気を誇る、東映が製作した「スパイダーマン」のテーマです。マーベル・コミックのいかにもアメカジ的なスパイダーマンよりも、幼少の時見た、ニヒルな孤高なヒーロー「スパイダーマン」の印象は恐ろしく強く、当時の子供達の胸に強く突き刺さっていると言ってもいいでしょう。
番組が放送されたのは1978年5月から1979年3月までで、1973年生まれのワタクシといたしましてはぴったり時期が当てはまります。
ちょうどこの時期は仮面ライダーやウルトラマンの新作がなかった時期になりますので、子供達はこの「新しいヒーロー」に飛びつくのです。
(スパイダーマン放送開始である1978年5月17日の東京地区テレビ番組表)
テレビ東京(東京12チャンネル)の系列局は当時北海道にはありませんで、フジテレビ系の北海道文化放送(UHB)が金曜の夕方に放送していたようです。(19時台に放送されているままだったら、親の見る野球中継がありますから、多分見ることができなかったでしょう)
今でこそ、このようなヒーローものを懐かしく見る私ではありますが、当時、暴力的描写や悪の敵組織が本当に怖く、特に仮面ライダーやキカイダーはヒーローそのものが怖い印象すらあったんですね。同様にロボットアニメも当時ならボルテスVや闘将ダイモス、そしてよくネタとして出てくるであろうザンボット3ですから、子供心にも、なかなかハードだったという面があります。
スパイダーマンはまず、見た目がいかにも昆虫顔なライダーよりはかなりマシで(それでも蜘蛛ですからねぇ)軽々とした身のこなしでビルに登り天井に張り付くのですから、そこがすごーい!から始まった感があります。そして4輪のマシンに乗っています。2輪のライダーやサイドカーのキカイダーよりも安定感があって、個人的には好き。
そして、そしてですよ。巨大ロボレオパルドンですよ。もちろん当時の子供達がアメコミ的スパイダーマンを知る由もなく、それまでアニメの世界だけで出てきていた「巨大ロボ」が、実写的に変形して登場するのですからマシン好き男の子が燃えないわけがない。
この敵が巨大化して巨大ロボにヒーロが乗って立ち向かうという特撮ギミックの走りがスパイダーマンだったとのことで、この意味は大きいと思われます。
誓いのバラード
そして、なにより格好良いのは、このエンディングテーマ「誓いのバラード」もう、歌謡曲ですよ。作詞の八手三郎氏は東映内のスタッフの変名とのことで、決まった方が書いているわけではないようです。作曲の渡辺宙明氏は特撮系の作曲では知らぬ人はいないという作曲家さんです。
そして、歌ってらっしゃるのはヒデ夕樹氏。私はごく最近まで「ヒデタ」樹氏だと思っていたのは恥ずかしい話であります。「この木なんの木」のオリジナル歌唱のかたと言えば、声が思い出せるかもしれませんね。
コロムビアSCS-421として、オープニング、エンディングテーマはレコード化されていますが、あまり枚数が出ていないのか、オークションでもなかなか高額で取引されています。