井上昌己
で、今回は、数あるガールポップのアーティストから井上昌己さんを紹介するのですが、上記のコンピレーションアルバムにも入っていますね。
1989年にデビューした井上昌己さん。多分私はFMで聞いて、なんか思い立って発注したんじゃないかなぁと思うのです。私の実家のあった街のレコード店、なかなかそういう「小洒落た」CDなんか全く置いてなくって、発注したけど1ヶ月近く届かなかった記憶があります。当時谷村有美さんや永井真理子さんですら、田舎のレコード店にはなかなか置いていなかったんです。
井上昌己さんは「第1回トーラスレコードスーパーボーカリスト新人オーディション」でグランプリを獲得してデビューします。幼少の頃から作曲をされていたそうで、当時はバブル終了期ですので、まだまだ新人にある程度お金を掛けて貰えた時期とも言えましょう。そして、なによりうれしいのが、彼女は今に至るまで活動を続けていて、楽曲を発表し続けているんですね。そして90年代に収録されたライブDVD「Live&Video Collection 1990―1996」を先日発売。アップコンバートされた綺麗な映像で蘇っています。さらにトーラス時代の楽曲を配信するなど、当時を知るファンにはうれしい限りです。
私がよく聴いていたアルバムの1枚が3枚目のアルバム「Just Open The Door」で、1991年に発売になっていますので、もう30年前の楽曲になります。せっかくなので配信されたSpotifyのリンクを。
でも、これが今聞いたらいいんですよ。
そしてアイドル的なかわいらしさもある歌詞にキャッチーな楽曲は、やっぱりアイドルのアルバムでもないし、かといって以前からのニューミュージック的な楽曲でもない、等身大な若い自分と重なり合うような、そんなイメージがあります。
とはいえ、あまりにも素直な感じな恋愛観は、まだまだ恋に奥手な幼気な男の子であった私にとっても、いやぁ恋は恐ろし愛は恐ろしと感じさせるようなものもありましょう。間違いなく自分の恋愛観に影響がある。
そして、自分が恋愛に悩んだ時期と、ガールポップブームは重なります。いろんなアーティストのライブに行って、ものすごい枚数のCDを買うことができた。ある程度自由に金が使えた時期にも重なります。
あのときの彼女とは成就しなかったけれど、その原因を歌詞に投影させるみたいな。いやぁ。若かったですね。
自分語りはともかく、長く活動し、多数の楽曲を提供され、きっと何人ものリスナーを救ったであろう歌声は今も衰えを感じません。ご本人は「声が若い!」を禁句としてるようですが、いえいえ、今のお声も魅力的なのです。
デビュー曲のメリー・ローランの島を英語で歌ったもので2016年に発売された楽曲です。この曲も素敵な曲なんですよね。作曲は杉真理氏です。
最後に季節柄1991年のこの曲を。今でもFMでこの時期たまに流れてくる定番曲ですね。ご本人の作曲です。
この冬は在宅勤務のお供に、年末年始の移動に、ガールポップなナンバーを是非。