2022/05/17 歌謡曲が好き 80年代歌謡曲 楽曲紹介 今井美樹

今でも何故か泣けてくるBoogie-Woogie Lonesome High-Heel


1989年は平成になった最初の年になります。
昭和が終わったことでの寂しさとともに、新しい年代への期待なんかもあふれていて、バブル景気の時代でありまして、いろんな意味で良かった時期でもありましたので、どこか浮かれていながらも、それでいて何か「変わるんだ」という雰囲気を感じていた年。

音楽関係で言えば、この年美空ひばりさんがお亡くなりになり、ザ・ベストテンが終了し、そして中森明菜さんが自殺未遂をされる、しかし、この年から「イカ天」がはじまりバンドブームが起きていくという年です。

高校生だった私が、どこか流行歌、ヒット曲だけじゃなくて、もう少し広く曲を聴きたいなと思って、FMラジオをよく聞いていた時代です。民放FM曲が綺麗に入らない地域に住むだけに、NHK-FMが頼り。そのNHK-FMもまだ地方局が独自放送の番組を行っており、私の住む地域でも地方ローカル番組での「比較的若者向け」放送が行われていました。そこで流れてきたのがこの曲。

今井美樹さんは女優としてのデビューが先で1986年5月21日に「黄昏のモノローグ」でレコードデビュー。映画「漂流教室」のテーマだった「野生の風」、本人の出演する資生堂’88秋のキャンペーンソングだった「彼女とTIP ON DUO」とヒットチャートにも入る活躍ぶりでした。

そしてこの曲であります。

「Boogie-Woogie Lonesome High-Heel」今井美樹
発売日:1989年5月17日
オリコン最高位:14位
ザ・ベストテン最高位:16位
売上枚数:5.9万枚
レーベル:フォーライフ
レコード番号:FLC-3/FLT-1

A面:Boogie-Woogie Lonesome High-Heel
作詞:戸沢暢美
作曲:上田知華
編曲:佐藤準
歌唱:今井美樹

B面:空に近い週末
作詞:戸沢暢美
作曲:柿原朱美
編曲:武部聡志
歌唱:今井美樹

空に近い週末
今井美樹
1989/12/6

なんでしょうね、ふと、涙が出てくるというか、曲がすーっと入ってくるんですよね。パープルモンスーンなどの代表曲がある上田知華さんの作曲、
そして戸沢暢美さんの作詞。

この曲も含まれるアルバム「MOCHA」は、今でもたまに思い出して聞く素敵なアルバム。

今井美樹さんはガールポップというくくりに入ったり入らなかったりしますが、同様にシングル曲よりもアルバムの枚数が多く出て、その後のベストアルバム「Ivory」は1990年のオリコン年間アルバムチャート7位を獲得します。そういう意味でもガールポップ的要素はありそうです。

この年今井美樹さんは「瞳がほほえむから」を発売、1991年の「PIECE OF MY WISH」までは女優業、声優業を優先、90年代は断続的に楽曲を発表し続けます。

今聞くと、自分が間張ること無く、何かに依存していたり、誰かのせいにしていたこの時期を反省しつつ、若い自分が、まだ一応はやる気に満ちて、それなりに歩いていたことを思い出させてくれます。

ふっとどこかへ出かけたくなる。そんな一曲です。

Boogie-Woogie Lonesome High-Heel
今井美樹
1989/5/17

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