新:2025年2月の当サイトアクセス傾向
前:「孤独なハリケーン」本田美奈子
次:「以心電信」YMO

「DAYBREAK」男闘呼組


2022/10/13  男闘呼組 80年代歌謡曲 楽曲紹介


ザ・ベストテンで1位を獲得することが「栄誉」だったかどうかはともかく、1位を獲得できる方ってそう多くはありません。603回の放送回で65組だけ、その63組目がこの年デビューした男闘呼組になります。

さて、その男闘呼組のデビュー曲「DAYBREAK」ですが、B面違いの4形態で発売されました。これは少年隊のデビューシングル「仮面舞踏会」が3形態であったことに倣ったものなのでしょう。
TYPE1とTYPE2(B07S-25/B07S-26)は8月24日発売、 TYPE3とTYPE4(B07S-27/B07S-28)は8月31日発売と2週に発売を分ける、ファンは2週にわたって買いますので2週連続1位が狙えることになります。なお、この曲は「シングルCD」としての初の1位獲得曲になります。

「DAYBREAK」男闘呼組
発売日:1988年8月24日
オリコン最高位:1位
オリコン年間チャート1988年:4位
ザ・ベストテン最高位:1位
ザ・ベストテン年間チャート1988年:7位
売上枚数:69.3万枚
レーベル:BMGビクター
レコード番号:
 7インチ:B07S-25/B07S-26/B07S-27/B07S-28
 8CMCD:B10D-103/B10D-104/B10D-105/B10D-106
 カセット:B10T-25/B10T-26/B10T-27/B10T-28

A面:DAYBREAK
作詞:大津あきら
作曲:Mark Davis
編曲:松下誠・Mark Davis
歌唱:男闘呼組

B面(1):第二章 追憶の挽歌
作詞:安藤芳彦
作曲:Mark Davis
編曲:Mark Davis
歌唱:男闘呼組

B面(2):ロックよ、静かに流れよ -Crossin' Heart-
作詞:大津あきら
作曲:Mark Davis
編曲:Mark Davis
歌唱:男闘呼組

B面(3):Midnight Train
作詞:安藤芳彦
作曲:熊谷安廣
編曲:戸塚修
歌唱:男闘呼組

B面(4):Stand Out
作詞:大津あきら
作曲:Mark Davis
編曲:Mark Davis
歌唱:男闘呼組

ジャニーズ事務所の所属アーティストはほぼ配信、ネットからの楽曲購入はできませんので、ここでも紹介はしませんが、4形態のシングル盤ですのでなかなか入手性が悪いという面はあります。楽曲だけをお楽しみの場合は1999年に発売されたベストアルバム「HIT COLLECTION」が4形態のB面曲全てが含まれています。

さて、その男闘呼組、ジャニーズ事務所の当時のアイドルによくある、レコードデビュー前に顔を売る作戦で、ザ・ベストテンの1987年8月13日の回にスポットライトで出演しています。このとき披露した楽曲が「スタンドアウト」でこの楽曲は音源化されていないはずです。この年は夜のヒットスタジオに3回出演し、ビデオ「Made in U.S.A」で映像メディアとしてデビューしています。レコードデビューよりも映像での売り出しという、今に繋がるメディアミックス的戦略の走りといってもいいでしょう。

レコードデビュー時、当時はどのアイドルも大抵キャッチコピーがつけられましたが、彼らは「ジャニーズ事務所のおちこぼれ」と、少しアイドルとは離れた戦略を練っていました。まず、音楽性のあるメンバーの抽出とバンド形態でのデビュー。実際の所バンドとしての評価は後から付いてきた感があって、やはりアイドル的な人気から入っていましたが、Mark Davis(馬飼野康二氏)の楽曲、アレンジのうまさというのもあって、あれ、このバンドいいじゃないか!って男性的な人気も集めることになります。特に歌番組ではカメラ目線を避ける、ニヒルな感じを打ち出し、バンドとしての格好良さを打ち出したように見えます。
デビュー当時、歌番組華やかし頃は生演奏はさせて貰えなかったはずです。しかし、90年以降は生演奏での披露も行われており、メンバー自らの楽曲制作も含めてバンドとしての努力を人気の裏で行っていたのではないかと想像できます。

1993年、突然の形で彼らは解散(宣言されているわけではないが)します。私は噂程度の内容しか知ることはありませんが、自らの意向が反映されない「アイドル」としての部分が見えてしまったこと、それが彼らの悲しさではあったのかもしれません。

29年の時を超えた2022年、突如彼らは1年限定として再結成を行い、TBS「音楽の日 2022」に出演し本曲を含めた3曲を披露し、秋から冬にかけて再結成ライブを行うとしています。再結成ライブが行われるのは10月15日と16日。どのような形になるのか興味深くニュースをチェックしたいと思います。

新:2025年2月の当サイトアクセス傾向
前:「孤独なハリケーン」本田美奈子
次:「以心電信」YMO
このページのURL
https://www.thursdayonion.jp/article.php?article=1365
top