2023/10/05
歌謡曲が好き
もくたま特集
桑田靖子
80年代歌謡曲
楽曲紹介
桑田靖子さんのシングル楽曲を聴いてみる
目次
- 1983年3月21日 脱・プラトニック
- 1983年6月21日 愛・モラル
- 1983年10月1日 もしかしてドリーム
- 1984年1月21日 マイ・ジョイフル・ハート
- 1985年4月20日 うれしはずかし うっふっふ
- 1986年5月1日 Just
- 1986年10月22日 僕たちのRun away
- その後の活動
今週の「もくたま特集」であります。
先月当サイトでのアクセス数が多かったのが桑田靖子さん。
桑田靖子さんはとても歌がうまくて、伸びやかな声がとても魅力的に思っていました。
当時のキャッチコピーは「これは、16歳の戒厳令だ。」だったようですが、当時のテレビで「クラスで5番目に可愛い女の子」とか言ってたのなんだっけなぁ。でも、戒厳令って当時少し過激な感じもします。コロナ渦を過ごして仮想的戒厳令を過ごした今聞くと、うん、なぜそこ言葉使ったし?って思わないでもありません。
アーティスト検索:桑田靖子
https://www.thursdayonion.jp/search.php?aid=RxWmjrepfFM3cT%2BuceUbag%3D%3D
さて、桑田靖子さんのデビュー曲は鮮烈でした。多分始めて歌ってるお姿を見たのはヤンヤン歌うスタジオ(北海道では日曜日の午前中にやっていた)だと思うんだけど。子供にはちょっと衝撃的な感じだったなぁ。歌がアイドルアイドルしていないってのもあって、子供受けはしないけど、今聞くと、あれ、いいじゃん!って思う。
桑田靖子さんの主な楽曲はA/B面両方がベスト盤として配信されていますので、是非フルでも聞いてみてくださいね。
1983年3月21日 脱・プラトニック
番組表の記録を見てるんですが、1983年4月17日にはレッツゴーヤングに出演していますね。大手芸能事務所、当時でしたら松田聖子さんが所属しており出演機会を用意できたという面はありそうです。1983年デビュー組の中でもちょっと頭一つ抜け出せたんじゃないでしょうか。
さて、この曲ですが、楽曲制作陣のお名前の順番、見覚えがありますよね。「少女A」の布陣です。確かにテイストは似ています。というか、狙いすぎです。やっぱり難しいのは同じ売り方ではなかなか売れないって面でしょうね。
作詞 売野雅勇
作曲 芹澤廣明
編曲 萩田光雄
「愛し方は覚えたけど愛され方は忘れそうな16歳」大人である男性、しかも嫌われても嫌われてもですからね、遊ばれちゃったのに本気な女の子が健気になんだけど曲は強い。今歌詞を読みながら聞いてると印象が変わるけど、当時なんで嫌われてるのにあなただけなのかよくわからなかった。
そして続きのようなB面ですが、胸のイニシャルは「L」Lサイズの服じゃないよねぇ・・・とか冗談言っていますが、B面はもう少しかわいらしさがあっても良いんじゃないかなぁとか思ってしまう。
ラブor ロンリー
作詞 売野雅勇
作曲 芹澤廣明
編曲 萩田光雄
ラブor ロンリー
桑田靖子
2002/11/20 720463951
愛・モラル桑田靖子
2002/11/20 720463951
1983年6月21日 愛・モラル
3ヶ月後に発売する2枚目のシングルも似たテイストを持ってきました。「もし」「嫌」「愛」「夢」と印象的なフレーズを使ってるんだけどやっぱり「ひと夏の経験」イメージなのよね。デビュー曲より激し目に頭サビが強い!ご本人も絶好調な喉の調子という感じもするんですが、残念ながらセールスには余り結びついていなくって、曲のイメージが固定されすぎちゃったのかなぁとも思ったりします。
ルックスについては思うところがあったんでしょうがこの声で可愛らしい曲も聞いてみたいぞって思うんです。
作詞 売野雅勇
作曲 芹澤廣明
編曲 馬飼野康二
B面の「星屑のメモリー」は綺麗な歌詞ですが、もう少し可愛いのが可愛いのが・・・でも、今までの3曲を思うと必要な楽曲でしょう。
作詞 売野雅勇
作曲 芹澤廣明
編曲 馬飼野康二
星屑のメモリー
桑田靖子
2002/11/20 720463951
1983年10月1日 もしかしてドリーム
デビューから6ヶ月。新人賞レースの総仕上げ的に3枚目のシングルです。ここでアイドルアイドルな曲を持ってきたんですね。ただ、(多分)この曲ではレッツゴーヤングに出演していなくて、秋のプッシュが弱かったというか、やっぱりALLあかるい!とはならなくて、サビの部分が浮いてる感もあります。テレビ番組は82年組が大挙している渋滞気味ではありますのでなかなか83年デビュー組に苦しかったとも見えます。
いかにもアイドル的歌詞はいいですね。スローなシャッターだと相手ブレちゃって嫌なところが目に入らなくて済みます。グリコのお菓子「マリンバ」のCMソングとしてよく見かけました。このお菓子舌や唇にくっつきますが子供心には妹と半分分けるのに便利というのもあって良いお菓子でした
CMも可愛いじゃねぇか!って思っちゃう。5番目じゃないよ!
作詞 売野雅勇
作曲 芹澤廣明
編曲 馬飼野康二
そして肝はB面ですよ。いじらしいじゃないですか。そう、アイドルにはこういう曲もいるのよ!って何を興奮しているのだ朝6時に(私はたいていこの記事を朝に書いている)
午前6時のラブソング
作詞 売野雅勇
作曲 芹澤廣明
編曲 馬飼野康二
午前6時のラブソング
桑田靖子
2002/11/20 720463951
この年の賞レース。新人賞としていくつもの番組でお見かけしています。やっぱりデビュー曲を歌うことが多かったように思いますが、この3枚目だと印象はどうだったんでしょうね。
1984年1月21日 マイ・ジョイフル・ハート
ガラッと作家陣を変えた1984年。アイドル感がある楽曲ですが、少し大人になったことも感じさせます。あくまで聞いている印象では1984年の楽曲の方がずっと好きで、でもこの感じはあまりウケなかったのかなぁと残念に思ったりもします。
やっぱり歌がうまくてちゃんと聞かせられるボーカリストとしてのアイドルは、今でもメジャーどころではなかなか花開きませんが今だったらメジャーじゃなくても活動できるんだから良い時代と思うんですよね。でもこの時代はそうじゃなかった。
作詞 来生えつこ
作曲 来生たかお
編曲 馬飼野康二
B面も手を抜かないというか、こちらはこちらでいい。やっぱり駅というのは物語になるのよね。って。
たそがれステーション
作詞 竜真知子
作曲 馬飼野康二
編曲 馬飼野康二
たそがれステーション
桑田靖子
2002/11/20 720463951
1985年4月20日 うれしはずかし うっふっふ
1984年に来生たかおさん曲を3曲、「ガラスのラブレター」は気持ち雨音はショパンの調べな感じだし、もう一度売野雅勇さん芹澤廣明さん萩田光雄さんという初陣に戻った楽曲を出されますが、いずれもヒットには結びつかず、このあたりがアイドルの難しいところです。タイアップがついた形跡もないし、かといって特に売り方を変えているようにも外からは見えません。そして桑田靖子さんすごく素直なんだと思うんですよ。歌い方も言動も。
1985年デビュー3年目の最初の楽曲。作家陣を見て驚いたのは華盛開さんですよ。「愛はポケットの中に」ですよ。「あなたにおくさんとこどもがいて、わたしがじゃまなら ポケットのなかでも、いれてあるいて」ですよ。華盛開さんがどのような経緯で提供するに至ったのかはわかりませんが、作詞作曲提供したかたはあまり多くないように見えます。
「あっうーんぅ」が印象的なサビと「見つめちゃうぞ!キスしちゃうぞ!どさくさにまぎれて」って印象深いというか、あまり他では聞きそうに無いフレーズです。
作詞 華盛開
作曲 華盛開
編曲 萩田光雄
B面も華盛開さんの提供楽曲です。うってかわっていますが、壊れた橋ってのをタイトルに持ってきたのが意味深なのかしら。それにしても、自業自得なんだけどでも可哀相な感じにさせるのは上手いなぁ。高田みづえさんが歌いそうな雰囲気の曲ではあります。
壊れた橋
作詞 華盛開
作曲 華盛開
編曲 竜崎孝路
壊れた橋
桑田靖子
2002/11/20 720463951
Just桑田靖子
2002/11/20 720463951
1986年5月1日 Just
デビューから4年目です。残念ながらヒットに恵まれないわけですが、4年目を迎えるその直前に大きな事件が起きます。それが所属するサンミュージックに所属していた岡田有希子さんの投身自殺です。これが発生したのが4月8日、発売が決まっていたレコードのタイトルは「コンクリートを抱きしめて」とする予定だったそうです。急遽A/B面を入れ替え、タイトルを「ララバイを抱きしめて」に変更して発売したとされています。
このララバイを抱きしめては作詞を秋元康さん、作曲を伊藤銀次さんと今までに無い布陣で改めて頑張っていこうという気概を感じます。しかし、本人も親友だったという同年代アイドルの不慮の死は辛かったであろうとも思うのです。
作詞 FUMIKO
作曲 伊藤銀次
編曲 丸山恵市
確かにB面にはコンクリートを抱きしめてという歌詞があり、ララバイを~は妙でもあります。いずれの曲も鼓舞した感じで、本人の歌唱力にも合っているように思いますし、もう少し後ですとガールポップ的な要素で売ることもできるのかな?なんて今になってみると思ったりします。
ララバイを抱きしめて
作詞 秋元康
作曲 伊藤銀次
編曲 丸山恵市
ララバイを抱きしめて
桑田靖子
2002/11/20 720463951
1986年10月22日 僕たちのRun away
アイドル時代と言っていいのか最後の楽曲になります。少し大人な、アーティスト指向を感じる楽曲ですね。福永恵規さんの楽曲とは別です。タイトルは「アスファルトにRun away」から変更になったようでこちらもコンクリート同様何か後で変わる理由があったんでしょうか。
こちらも鼓舞するような楽曲で、ご本人のボーカルにあってる感じがします。やっぱりガールポップ時代にこの曲調で成功された方もおられるので、時代が少し違えばなぁなんて思ってしまいます。
作詞 竜真知子
作曲 NOBODY
編曲 鷺巣詩郎
そしてB面。こちらは秋を感じるメロウな楽曲。魅力的なんだよなぁ。すごくいいじゃん。もう1年、楽曲を出し続けてほしかったなって思っちゃう。1987年になると谷村有美さんとかデビューするわけですよ。
オーロラの瞬間
作詞 YASUKO・FUMIKO
作曲 岡本朗
編曲 鷺巣詩郎
オーロラの瞬間
桑田靖子
2002/11/20 720463951
その後の活動
当サイトで確認した限りですが本名である池田咲恵子名義のほか彩子名義で1枚ずつ。アニメ主題歌などのCDを出されているほか、少し休んでいた期間がありますが、2010年からはインディーズで歌手活動を再開。2019年にはアルバム「夢みるように生きましょう」を発表。このアルバムは配信されています。
このアルバムが、改めて聞くといいんですよ。年齢を重ねることでできる表現だったり、歌い方だったり。そりゃ若い時とは変わるけど、いいじゃねぇか!って思っちゃうのよね。先入観なしで聞いてみてほしいな。
デビューからアルバムは10枚目で、私のような特段にジャンルを決めずに聞く者から見ても、80年代自分と同時期を生きていたアイドルが現在も活動しているのは嬉しく感じるのです。
「不作の83年組」と言われながらも今も活動されていることが素晴らしい。「お神セブン」とステージを精力的に行っているのも素晴らしいですね。デビュー40年、みなさん50代にはなっていますが、50代だからこその今が一番良いんだというのを見せていただいています。
そして振り返って聞くとやっぱり当時の職業作家陣の楽曲ってのも捨てがたい魅力だなと思うのです。
we LOVed!
桑田靖子
2019/11/8 1481591694