フォノアンプって、きっともう説明しないとならないですね。フォノイコライザーともいいますが、レコードの溝から針が取り出した音は小さくて、そのままでは聞くことができません。そのため高級な機種ですとフォノアンプが必須となります。
もう一つ、たまにレコードの裏に「録音特性:RIAA」なんて記述をみかけるはずです。「Recording Industry Association of America」アメリカレコード工業会の略称なのですが、1954年(昭和29年)に各レコード会社が特性の違うレコードを出していたのを統合したこと、そして、低音レベルを下げ、高音レベルを上げて溝を刻むことで面積の限られる盤面を有効に活用するということを行っています。つまり、フォノイコライザ、フォノアンプを通さずに盤面だけの音を聞くと低音が響かず、高温はシャリシャリと極端な音を鳴らします。高低差の大きい曲で針に耳を近づけて聞いてみると、なんとなくわかるかしら?これを再生しながら補正する、こちらの方が大きな役割といえましょう。