2024/01/25 歌謡曲が好き ラジオが好き

新年お部屋改造計画とラジオの話


目次
  1. 妻の部屋の改造
  2. 私の部屋の改造
  3. ビクター製ミニコンポUX-GM50
    1. FMアンテナの製作
  4. 北海道で聴取できるラジオ局

音楽のネタは無いんかい!って怒られそうなのですが、備忘録的にもこれを書いておこうかなと思いまして。

もくたま師匠のおうち、先日倉庫兼駐車場になっている半地下部分にレコード倉庫と再生できる場所を作りました。今回は普段の居室を変えようという話であります。我が家には居間として使っているテレビや生活家具類が置かれている場所があるのですが、この居間部分には私の机とタンス、なによりパソコンなどはここにあったわけです。そして、寝室としている部分には奥さんの机やタンス類が置かれていて、お互いなんか気を遣うなぁという面は少なからずありました。

決して夫婦仲が悪いわけではありませんが、寝るときは一人がいいというのはお互いの生活時間が少しずれていますので希望であります。今回思い切って居間として使っていた部屋を奥さんの部屋、寝室として使っていた部屋を私の部屋とお互いの個室化する計画を発動したわけです。
とはいえ、居間機能は残されているので、食事をする、テレビを見るのは奥さんのお部屋で、頃合いを見てそれぞれの部屋で寝る、私は私でPC作業や音楽を聴くのはどれだけ遅くなっても自分の部屋で完結するので奥さんに迷惑がかかりません。

妻の部屋の改造


居間にしていた部屋では適当にホームセンターで買ってきた板とカラーボックスで作っていた私の机がありました。引き出しとかあると便利ではあるんだけど、片付け下手な私としては収納は少なめの方が思い切って捨てられてよいのであります。
 2019年に設置した当時の私の机
2019年に設置した当時の私の机
これを解体し、奥さんが使う新たな机を搬入、そしてコレクション収納用に壁に机のサイズに合わせた棚を設置しました。棚板はホームセンターで調達できますし、棚受はいまや百均でも入手できます。自宅ですので壁の穴はいくらでも開けられます。

そしてシングルベッドをひとつ。さらに狭いセミシングルベッドを調達しています。ダブルベッドに2人で寝るよりもセミシングルベッドの方が結果的に広く使えるという面がありましょう。これを部屋の中央部に浮かせる形で使うことで、両側の壁に机とタンスを設置でき、タンスの開口幅を確保できます。ベッド自体は軽量で移動もできますので掃除も問題ありません。

テレビと小型冷蔵庫、電子レンジはこの部屋の押し入れとして機能していた部分に収まっており、ソファとテーブルが置かれています。ソファから振り返れば「奥さんの部屋」となります。なかなか狭いながらも機能的、贅沢ではないけれど困らない感があります。親世帯が住む水回りのある居間とは別に子世帯の居間としては必要にして充分な空間です。

誤算はかなり昔に中古で買った2007年頃に発売されたサラウンドスピーカーシステムDENON DHT-M380のリアスピーカーが「邪魔」と置いてくれなくなったので、このスピーカーと配線を撤去しました。まぁ、映画でも見ない限り使わないし、下の階に響きかねないのでウーハーも使いにくいので、ほぼお飾りになってはいたのですが・・・

私の部屋の改造


今回はタンスも本棚も動かしませんでした。中身だけがそっくり移動した形です。
タンスなどを動かしたくないのは地震での転倒防止に壁に固定してあるからでもあります。基本的に中のモノは落ちても寝ている場所に致命的な落下物がないという形にしているのは、札幌でも地震被害は無視できないという面からでもありますね。
ですので、私の部屋は寝室時代のままです。ダブルベッドは独り寝では邪魔なのですがもったいないのでそのまま使います。机と椅子も奥さんが使っていたものをそのまま使います。奥さんがDIY的に本棚に連結して机上部に設置した棚もPCが収まるように少し調整してそのまま使うことにします。
私の利用するメインPCはiMacの2015年モデル(そろそろ変えたいが予算が・・・)で21インチの小型サイズなので収まりがよく、机としての作業スペースも確保できます。奥さんの服が少し残っている小型のタンスの天板がいい感じにモノが置けますので、ここにレコードプレーヤを設置、居間であまり使われなかったビクター製ミニコンポUX-GM50も持ってきました。スピーカーの設置場所に困ったので先のサラウンドリアスピーカーSC-AM380を転用しました。インピーダンスは6Ωですので範囲内ですし、大きな音では鳴らしませんからこれでよさそう。ちょうど壁に設置した棚に収まります。

これで久々に気兼ねなくラジオを聞く、CDを聞くができますし、スマートフォンをつないでSpotifyなどの再生もできます。PCで作業しながらそれができますので都合もいい。もちろんiMacで音楽再生は居間でもできていましたが、独立したオーディオの方が便利なことが多いのです。

ビクター製ミニコンポUX-GM50


2007年製のミニコンポUX-GM50は17年も前の機種ではありますが、当時としては珍しいMP3によるUSBメモリーやSDカードによる音楽再生が可能な上、携帯電話による楽曲タイトルなどの取得が可能な機種でもありました。今となってはガラケー時代の産物ですから使うことはありませんが、ラジオの録音を2分遡ってメモリーに録音することができるなど便利な機能は現在も使えます。

JVCKENWOOD マイクロコンポーネントメモリーシステム UX-GM50
https://www3.jvckenwood.com/audio_w/home/ux-gm50/

そういえば、この機種に変える前に使っていたミニコンポ(CD部が故障したので当時の職場でラジオ受信用として使用していて、先日その元職場を訪問したらまだ現役で動いていて感激)はAMステレオ放送に対応した機種でした。残念ながら本機はAMステレオ未対応です。
1990年代民放AMラジオ放送の一部ではステレオ放送で送信されており、対応受信機があれば多重音声で楽しめるというのがありました。野球中継や音楽放送では顕著に違いがわかってよかったですね。
北海道ではHBCが1992年から、STVがかなり遅れて1996年から対応を開始したものの、NHKは対応せず、対応受信機販売数が少ないなどの要因があり2010年には両局とも以前のモノラル放送に戻っています。なお、AMステレオ放送は現在も「ニッポン放送」「ラジオ大阪」「和歌山放送」では行われているはずです。

この時代のFMラジオは当時のアナログテレビ放送の音声受信が可能な機種が多く、本機も対応しており、FM放送を108MHzまで受信することが可能です。このアナログテレビ放送も2011年で終了するわけですが、その後2014年からAM放送の補完中継局「ワイドFM」としてAMラジオ放送のFM電波での放送が開始されます。北海道でも2016年からHBCラジオが91.5MHzで、STVラジオが90.4MHzで放送しています。私はしばらくこの機能に気がついておらず野球中継を普通にAMで聞いていたんですが、なんだよ!対応してるじゃんか!と。

さらに、ラジオ局のプリセットが30局可能でありますので、地域コミュニティFM局(札幌市内で7局)セットしてもまだ余り、なおかつプリセットに放送局名を設定できるので、どこの局を聞いてるのか明確に表示もできます。

可動部分がCDプレーヤ部くらいですので故障してる場所もなく、ちょっとリモコンのボタン数が多いきらいはありますが、今後も活用していきましょう。もちろん外部入力端子がありますのでレコードの再生やスマートフォンからの再生もここから可能です。

早速タイマーをセットしてラジオを聞きながらスリープタイマーで就寝、そしてお目覚めもラジオでという生活ができるようになります。今までこれが家族の関係で難しかったんですよ。久々にジェットストリームを聞きました。福山雅治さんは福山雅治さんって声ですね()


FMアンテナの製作

私の部屋の窓からはAir-G'やNorthWave、NHK-FMの札幌FM放送の送信塔がある手稲山が見通せますので、添付されていた簡易なアンテナでもFM局の入りは問題ありません。しかし、コミュニティFM局は地元の局ですら入りが悪く雑音がひどい。これを改善したいと思いましたので簡易なFMアンテナを自作します。以前も書きました子供の頃にテレビアンテナから改造した4素子のでかいアンテナのようなものは不要ですので、簡易アンテナです。

ダイポールアンテナといいまして、FM電波の波長は90MHzであれば3.33m(300/90)、同様に76MHzでしたら3.95mとなりますので、ざっと4m程度の足が出ていればいいんですが、そんなに長いものはいらないので1/2波長として約1.8mずつの腕が出ている半波長ダイポールアンテナを製作します(それでも全長4m近くですからねぇ。少し短めに作りましたが)

このFMラジオの感度問題、出力が小さいコミュニティFM局にとっては結構無視できない話のようで、例えば京都のコミュニティFM局ではこんなアンテナ制作方法まで載せている。

NPO京都コミュニティ放送 FM79.7京都三条ラジオカフェ 「受信マニュアル」
https://radiocafe.jp/fmradio/

我が家のもこれとほぼ同じことをしているのであります。腕の長さが1.88mは79.7MHz専用と言っていい長さですね。こんなもんでいいと思います。

いやはやいい感じですよ。今までまったく入らなかった豊平区のFMアップルが雑音はあれど入ります。確か以前知人がDJやってたと思うけど、今でもやってるのかなぁ。とはいえもう少し受信感度は上げたい。ということで次回の課題にします。


北海道で聴取できるラジオ局


北海道内で聞くことのできるラジオ局を列挙しておきましょう。
https://www.thursdayonion.jp/txt/20240125_01.pdf
札幌はともかく、地方部はなかなかラジオの聴取が難しい地域があります。また、NHK第1については一部難聴取対策として弟子屈町などでFM波を利用した放送が行われています。

将来的に民放AM放送はFM転換が検討されていますが、NHKと北海道2局は広域に放送設備を設置できない等の理由で従来のAM放送も継続するとしています。北海道内で実際にワイドFMとして開局したのは札幌のみになります。

民放AMラジオ局がFMへの「鞍替え」を行いたい大きな理由がAMラジオの送信塔が大規模になることで、場合によっては約200mにもなる鉄塔と、それを支えるアンカーなどの設備が必要になります。FMでの送出を行うことで近隣の山頂などからテレビ他局と同一鉄塔から送出できる(現にAIR-G'やNorthWaveの地方局の送信塔はテレビ送信塔に相乗りしている)メリットがあります。本州の一部ラジオ局は2024年2月からFM送信塔の設置を完了した一部地域でAM放送の一時停止を行うことが発表されています。

総務省 AM局の運用休止に係る特例措置
https://www.soumu.go.jp/menu_seisaku/ictseisaku/housou_suishin/am_station.html

場合によってはこの特例措置からAM送信を復帰しない局も出てくることは予想されます。

AMラジオは山影などでの不感地帯が少ないことがありますが、特に夜間に他国や他地域のラジオ放送の受信ができてしまうため混信対策が必要であることや、同じ周波数で複数の送信塔からの放送は中間地点で非常に不安定な放送になる(現在はかなり対策が進んでいるが、同じ1440KHzで送信していたSTVラジオの札幌と苫小牧、室蘭の場合、その中間地点付近では音が大きくなったり小さくなったりと安定して聞けない地域がありました)などもあり、FM放送での送信は悪いことばかりでもありません。
この同じ周波数でのフェージング問題について解説がありました。後発のSTVラジオとしては札幌から室蘭までの区間でラジオのチューニングを行わなくても聞き続けられることのほうが重要だったのでしょう。同様に旭川以北は1197KHzで固定されています。

札幌テレビ放送苫小牧ラジオ送信所
http://www.bekkoame.ne.jp/~tume/tomakomai_stv.html

民放FM局はなかなかエリア拡大が進みませんでした。1982年に開局したFM北海道(AIR-G')ですら室蘭開局は1992年まで待たなければなりませんでしたし、2008年には無断で地域向けに再送信していた中標津町の方が逮捕されるという事態にもなっています。硬派でよいところのあるNHK-FMではありますが、それだけじゃ満足できないというのもまたわかる話です。
1993年開局のNorthWaveは現在も北見エリアでの聴取ができません。旭川以北や根室管内も聞けません。現在はネットを利用したRadikoでエリア内どこでもネットさえつながればラジオを楽しめるよい時代ではありますし、通信状況が大きく改善しているので車を運転しながら聞くことは問題は無いのではあるのですが、地方はなかなかラジオを聞く習慣が育たないというのはありましょうね。

新しいお部屋で音楽三昧。家に帰るのが少し楽しみになってきました。

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