総務省 令和5年 情報通信に関する現状報告の概要
●主なメディアの平均利用時間と行為者率
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/html/nd24b130.html#f00294
主なメディアの平均利用時間と行為者率
資料は2018年から2022年までの5年間の調査で、平日、休日の1日平均利用時間を公開しています。10代がテレビを見る時間は平日で46分、休日でも70分未満です。朝の情報番組程度しか見ていないということです。そして「行為者」50%ですから、10代の半分はその朝の情報番組すら見ていない。見ている子だってほぼ朝の天気を確認するためにだらだら点いているだけのテレビを流し見ているだけ。ドラマを見たって1時間以上ですから、46分、70分じゃ「見ていないと断言してもいい。これはワタシの子供を見ていてもわかります。親がテレビを見ていても全く興味なさそうにしております。
わずか10年前の資料を見ます。
総務省 平成27年 情報通信白書
●主なメディアの平均利用時間と行為者率
主なメディアの平均利用時間と行為者率
10代のテレビ視聴行為者率数は70%を超えています。ネット利用が80%を超えていてもテレビを見ている、しかも90分以上、休日に至っては2時間以上見ているんです。
新聞に至っては今の10代は全く接触がない。10代だけでなく30代ですら5%以下です。我が家でも新聞を読んでいるのは高齢の親だけです。ただ、ワタシ自身はネット上で記事検索もしますし、紙媒体でニュースを得ていないというだけで新聞記事自体は読んでいるということになります。
とはいえ、テレビ番組は高齢者向けしかないし、新聞の広告は高齢者用途のものばかりで広告枠すら埋まらず自社広告になっているんですね。
テレビ局も、それならば視聴のメインである50代以上を対象にしたテレビ番組を作りたい。「歌番組」としては「今」のアーティストを出しにくく、過去の映像を流すのが最も喜ばれることになってしまう。当然ますます若い人はテレビを見なくなる。悪循環なんです。
50代に入ったワタシも、テレビは野球中継をCS放送で見るための「モニター」としての機能に割り切っていますし、今はそのテレビ本体でYoutubeなどのネットメディアも見ることができる。「放送」と「通信」の垣根はもうないのですね。そして見たいものを見たらテレビは消してしまうので、それ以上何かだらだら見るということも無くなってしまいました。
北海道自治体別年別5歳人口
https://www.thursdayonion.jp/txt/population.xlsx
北海道小学校・中学校・高校生徒数
https://www.thursdayonion.jp/txt/hokkaidoscool.xlsx
子供が減るということは、「仲間が減っていく」ことでもあります。同学年が200万人いたわたしたち団塊ジュニア世代は残念ながら社会的に「機械より安く」「代わりがいくらでもいる」とされて虐げられ、結果子供を持つ家庭が極端に少ない。それでも2000年生まれは少し多くなった、100万人は生まれていたんです。それが維持されなかった。今、団塊ジュニアジュニア世代は70万人ほど、かれらが社会に出る20年後、本気で半分以下の勢力で社会を維持しなければならない。いや、維持できるわけないですね。
結果選択と集中、集約化機械化は避けられないわけです。都市部はなんとか複数の選択から選ぶことができるかもしれません。しかし地方部は流通も交通も、道路の維持や極端には携帯電話の基地局の維持とか社会インフラすら維持が難しくなっていくとも言えるのです。
極端言えば北海道ではあと数年で高校生、大学生が今の半分になるのです。1985年に斉藤由貴さんが主演したドラマ「スケバン刑事」のオープニングナレーションを覚えていますでしょうか?「日本の高校生、その数およそおよそ490万2千人~」と続きます。日本の高校生の数はこのあと1989年に564万4千人でピーク、現在は290万9千人となります。
彼らのアルバイトでまかなわれているスーパーやコンビニ、ファミレス、居酒屋さんなどに従事できる数も「半分」になる。もはやコンビニが24時間じゃない!しかもセルフレジ!猫のロボットが料理運んでくる!なんて味気ないんだ!みたいな意見は通らないんです。そして、その後は「利用自体は多いのに」サービスが維持できないような状況になる。
40人学級の話をしましたが、都市部を少し離れれば、1自治体1小学校、中学校も維持できず、完全に義務教育学校に集約された歌志内や比布を含め現時点で25地域が義務教育学校に集約、義務教育学校といえば聞こえはいいですが、学校規模が確保できないために9学年を一つの学校でなんとか維持しようという試みになります。
これも、いまや1自治体で児童数が6学年で9人という音威子府村を筆頭に児童が100人未満の自治体が北海道には40あります。これでは義務教育学校化しても規模を維持できず、将来的には自治体の垣根を越えた統合化も視野に入れなければならないところにきている。通学にはスクールバスが必要というのは避けられない状態です。もはや恐怖を覚えるしかありません。
シンコーミュージック・エンタテイメント
ミュージック・ライフ 東京で1番売れていたレコード 1958〜1966
https://www.shinko-music.co.jp/item/pid0646533/
これでやっと1950年代後半です。これより前になりますと資料がかなり限られます。1958年は昭和33年です。それ以前、戦後復興期のレコードについての資料は少ない。さらに以前、戦前ともなると資料が焼失しているというのもありますね。
当サイトは未だ1980年代のレコード(特にオリコンチャートにランクインしていない楽曲)のデータ登録に四苦八苦し、オリコンチャートにランクインしている楽曲すらB面や作編曲者情報が登録できていないという中途半端なサイトではあるのですが、野望としては戦後から2000年代の8cm短冊形CD全盛期くらいまでは検索できるサイトにしたいと思っているわけです。そんなものを若い人にさせる必要は無い。もっと生産的なことをやってもらわないと。
過去を振り返るのは「高齢者の特権」なら、高齢者に片足突っ込んでいるワタシは生涯かけてこれに取り組んでいこうじゃないかと思っている次第です。
とりとめありませんが、将来が怖い、でも、将来が怖いからこそ虐げられた私たちが頑張るほかない。そういう役割の世代なのだと割り切るしかありません。やるなら楽しまないとね。