2019/01/07 紅白歌合戦 歌謡曲が好き 歌番組

紅白歌合戦は毎年の「挑戦」があるからおもしろい



さて、先週に引き続き紅白歌合戦の話。

紅白歌合戦はすでに視聴者から飽きられ「オワコン」になっていると言われて久しい。それでも今でも40%程度の視聴率があるのだから、国民的番組と言えましょう。関東地区の視聴率では今年41.5%、昨年の39.4%から40%復帰となったわけです。

紅白歌合戦が19時台からの開始となり2部構成になったのが平成元年。このときの視聴率が47%、その後50%台を推移しおおむね40%程度を維持しています。視聴率は「世帯視聴率でテレビの電源が入ってる入っていないにかかわらず調査世帯全体に対する率となりますので、一応全世帯の約40%が紅白歌合戦を見ていたということになるわけです。

2018年の紅白は目玉として滅多にテレビに登場しない米津玄師さん。米津さんの出演発表は押し迫った12月26日のことで、非常に驚いたというのが正直なところです。そしてNHKホールでの歌唱としては35年ぶりの出演になるサザンオールスターズ。そしてこちらも長く出演していない松任谷由実さんの出演は話題となりましたね。

オープニングムービーはかなり力の入ったもの。SMAPは昨今ではちょっと見えただけで話題になりますね。これは前年の渋谷オープニングの好評を受けてのようですが、こういうところに金を使えるのがNHKらしさです。
前半で面白かったのが郷ひろみさんの演出。今年話題になったさまざまな事柄(金足農業高校のユニフォームが「KOUHAKU」になってたりする)こういうのが紅白だよな。
いまいち話題にならない2020応援ソングを歌うFoorinはここが見せ場。
丘みどりさんはアイドルグループがデビューで演歌デビュー時もミニスカートとかで出演。個人的にはこの方好きなんですよ。
そして内村さんに近年まれに見るカオスと言わしめた天童よしみさんと「筋肉体操」メンバー。武田真治さんは札幌のご出身ですね。
「臭くて汚いライブハウスから来ました」と始まったSuchmos。スーパー銭湯から紅白出場をつかみ取った純烈。紅白ならではなのかな。
水森かおりさんのイリュージョン。こういうのも紅白だからこそ。メイガス!!。

紅白の悪しき伝統と思うのが歌う後ろを若手歌唱がバックダンサーするっての。五木ひろしさんの後ろでやる気のなさそうな方が踊ってる様を見ると辛くなります。やりたくないのを前面に出されるのも辛いし、そういう演出を誰が好んでいるのかも含めて二度と見たくない。

後半の見所はPerfumeさん。これ、毎年映像技術の進歩を感じてすごいと思うんだけど、今年もあれ、リアルタイムでCGと現実映像をリンクさせているんだよね。あれ、見た目以上に高度なことが行われていると感じます。凄いぞ紅白。
そして、三山ひろしさんのバックでのけん玉世界記録挑戦。前回失敗した方も再登場できたのはよかったなぁ。その上で記録達成。(この演出が必要かはともかくね)ちなみに紅白の公式Twitterが落とした14番氏を貶すtweetをして批判されてtweetを消したのは胸くそ悪かったんで、それも含めてリベンジできたのはよかった。デジタルとアナログのイベントが交互にやってくるのがまた紅白。

北島兄弟は北山たけしさんと大江裕さん。大江さん若いと思ってたけどもう10年なのね。そして北島三郎さんはもう出てくるだけで嬉しいの。年齢は感じるし、全盛期の声じゃ無い。でもね。紅白と言えばサブちゃん世代には嬉しいのよ。
松田聖子さんも80年代メドレーで私たち世代だけが喜べる企画かな。恐ろしくキーは低かったけど、そりゃ仕方ないよ。
椎名林檎と宮本浩次(グループ名なので敬称略)鬼気迫るというか、いやぁ、ホント凄かったよ。
ここから怒濤の紅白オンパレード。松任谷由実さん、星野源さん、そして蝋燭の炎のなか歌う米津玄師さん。MISIAさん、ゆず、石川さゆりさん、嵐、そしてサザン。もうこれでもかこれでもかという盛り上げ方で終了。

取り上げていない方も、本当に素晴らしいパフォーマンスを披露して貰って、やっぱり年末最大の「音楽祭」なんだなぁと思いましたです。紅白歌合戦が対象年齢層をちょっと下げて30代から50代くらいの人がとても楽しく見れるようにセッティングしたように思います。なので対象年齢に入っていると思う私と妻はとても見応えがあって満足した紅白に思えるわけです。

昭和の終わりの紅白は「昭和最後の~」なんて口が裂けても言えなかったわけで、「平成最後の紅白」と言い切れる一つの時代の最後としての紅白として選曲、オファーができたというのはよかったと思うのです。

サザンオールスターズのステージ、松任谷由実さんや北島三郎さんが参加する形で最後まで印象に残るステージで締めくくったというのが大事なんだと思うんです。細かいことを言えば例年に比較してミスの多い、そしてどうでもいい演出、白ける演出も多くて、悪く言えば未だにこんな演出なの?と疑問も多かったけど、そういうのを最後に吹っ飛ばして「終わりよければ全て良し」にしてしまったようにも見えます。

そして、逆を言えば、出演者のパフォーマンスだけで、演出に凝らなくても勝負ができるんだというのも感じたステージでした。そしてアドリブ(のようにみえる)に対してごちゃごちゃいわなくなったというのもありそう。今までのNHKなら腰くねらせてるだけでお詫びだったかもしれない。

そういう意味で、パフォーマンスの酷い一部の方は出さなくても良いなと思ったりもします。歌を聴かせる、そしてダンスなども含めてプロとして見応えのあるステージを視聴者は見たい。とも思う。紅白の歴史は日本歌謡界の歴史のはず。そして紅白に出場することが日本歌謡界の最高のステイタスだった頃には戻れないにしても、今素晴らしい方々を出し続けていて欲しいのです。

ただ、もう形骸化した「歌合戦」という形はもう無理なのかなとも思います。過去には中村中さんは紅組で出場していますが、もうそういう分け方は通用しないのかもしれません。そうするとジェンダーフリーというよりは「男女混成チーム」としての2グループによる対決構造のほうがまだやりやすいのかな、とも思うのです。あとは西軍東軍ですかね。

さぁ、この年末の「新元号最初の紅白」はどう変わるのか、どう変わらないのか?一歌謡曲マニアとして楽しみです。

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