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NGT第三者委員会調査報告書について


2019/03/22  NGT48 歌謡曲が好き

目次
  1. 第三者委員会調査報告書の内容

歌謡曲ブログ(なはず)の当サイトで扱うのが適当かはわかりませんが、本件はいろいろ思うところがありますので、書きたいなと。

この事件については当事者で無い私でも思い返すのも心苦しい事件ではあるんですが、今回「第三者委員会」の報告書が出ましたので、その内容を読んだわけです。

まず、事件を時系列で振り返ってみます。
2018年
12月8日 公演後被害者が帰宅時暴行事件が発生
本件を被害者は当時の支配人今村氏に相談
しかし1ヶ月を経過も「なにもしてくれなかった」
2019年
01月8日 被害者SHOWROOM(動画配信サービス)にて号泣した姿を見せる。不自然な切断に疑問。
01月9日 被害者Twitterで被害内容を告白。その内容はかなり酷いもので、被害者が無事であったことは奇跡のような話です。
同日 NHK新潟など一部のマスコミが報道。犯人は20代男2名とのもの。
同日 NGT運営側からのコメントはない。
01月10日 被害者はNGT48劇場に出演、この件を「謝罪」。運営側からは特段アナウンスは無かった模様。この公演はNGT3周年の記念公演であり、ここで被害者が「お騒がせしました」と謝罪するというのは、正直理解できないことです。
01月10日 NGTサイトにAKS名義で「山口真帆に関わる一連の騒動についてのご報告」がアップされる。この時点で「メンバーが関わっていたことを認め」ています。

NGT48 2019年01月10日
山口真帆に関わる一連の騒動についてのご報告
https://ngt48.com/news/detail/100003058

再発防止策が「防犯ベルの支給」など、本当に事を理解しているのかが問われるような内容であり、何の解決にもなっていないことは明白です。そもそも防犯ベルすら配っていなかったこと、今回の事件自体は自宅玄関で発生していること、また、一部のメンバーが関与していることから、明らかにそんなもので防げるわけが無いわけです。
01月12日 一部のメンバーが自分は関与していない旨のtweet。
01月14日 事件当時の支配人である今村氏の異動、早川氏を新支配人とする人事を発表。メンバーは警察より送致されていないので違法なことを行ったメンバーはいないと結論づける。

NGT48 2019年01月14日
山口真帆に関わる一連の騒動についてのご報告
https://ngt48.com/news/detail/100003068

01月14日 NGT48運営会社であるAKSの社長松村氏が会見し「第三者委員会」の設置を行うとしました。
02月01日 本件について第三者委員会発足

NGT48 2019年01月14日
第三者委員会の設置に関するお知らせ
https://ngt48.com/news/detail/100003099
委員長:岩崎 晃 弁護士(岩崎法律事務所)
委員 :木内雅也 弁護士(赤坂森の木綜合法律事務所)
委員 :髙山 梢 弁護士(真和総合法律事務所)

弁護士3名はAKSとの利害関係はないとしています。また、調査報告は「当社から改めて皆様へご報告させていただく予定」としています。
あくまで、個人的な意見ですが、報告書を利害関係者であるAKSから報告するというのはあり得ないことではないかと思うわけです。
03月21日 第三者委員会報告書を公表

NGT48 2019年03月21日
NGT48第三者委員会調査報告書
https://ngt48.com/news/detail/100003226

さて、この間、研修生以外の公演活動を中止していたNGT48は2月9日からの公演再開を発表。地元テレビ局での支配人早川氏の「また劇場公演に出たい」と本人の口から聞いたという発言に被害者が「また劇場に立ちたいなんて言ってない」という配信メール発言が配信されるなど、運営側と被害者側がかみ合っていないことを伺わせていました。

第三者委員会調査報告書の内容


●事情聴取者
当時のメンバー42人
役員24人
他14人
(メンバー以外は明らかにはされていない)
そして、被疑者である実行犯2名、補助者1名については「自らの出入禁止(解除)への交渉」を要求した1名をAKSが断り決裂、2名は連絡なしで話を聞いていない。
●事実認定
(この内容で不起訴、また事態を縮小化したこれまでの対応をしてきたAKSに対しては非常に憤りを感じます。非常にまずい状態であった。被害者が殺害とは言わないまでも甚大な被害を受けた可能性は高かったと考えられます)
ここで出てくる実行犯甲乙は「当該マンション内で他のメンバーと会うなどしていた」とも認定されています。そして(報告書上)メンバーBは既にそのマンションに住んでおらず、その部屋を甲が借りているとしています。これで甲が被害者の部屋を知らなかったとした報告は少々納得のいかないところです。
そもそも被害者の向かいの部屋の「賃貸名義」が誰だったのかを確認していないのは不可思議です。(この「借りている」はあくまで被害者が行った録音が元。つまり被害者が勇気を出して録音を取ることをしていなかったらこの内容すら事実認定できないということになる)
事件から1時間以上経ってマネージャ3名が到着し、警察も到着。被疑者は逮捕されたものの不起訴処分となっている。
●メンバー関与の有無
3名のメンバーが帰宅時間、自宅、また、そそのかしたとされているが、各メンバーは否定。帰宅時間を教えたとされるメンバーはその事実は認めたものの、それ以外の関与を否定。また他のメンバーも具体的な証拠はえられなかった。
これは、警察も共犯として認定していないという1月のAKS発表をなぞっただけの内容です。随所に「思われる」等断定していない内容があるのが不満でもあります。
●新潟という活動拠点の特殊性
もっとも報告書で驚いたのがこの部分です。それまでの内容が比較的歯切れの悪い内容に終始していたものが、ここからは断定的で歯切れのよい文章になっていきます。
AKBグループがそれまで存在していた東京・大阪・名古屋・博多といった大都市に比較して「都市部が狭く」「若者向けのファッションビルが少数」「公共交通機関が発達していない」ために「アイドル活動と私的な生活空間の場所的隔離ができない」としています。
また、「ファンの絶対数が少なく」「特定少数のファンとの触れ合いが多く」「私的生活でもファンと接触することを容易にする環境」であるとしています。
これは事前に新潟に活動拠点を設けるとするなら「わかりきったこと」なわけで、なにをいまさらそれを要因に上げているのだ?という疑問があります。多くの方が、新潟に対する仕打ちと捉えたのも無理からぬところです。
●発生原因
このため、発生原因も容易にメンバーの自宅を知ることができる「田舎」であり、送迎時の配慮を怠り「つながり」をもつメンバーとファンの関係を得やすかったこと。そしてメンバーの自覚の低さを上げているものの、その「つながり」が全ての遠因なわけで、その「つながり」があるとしたメンバーは12人名前があがっているもののその事実がはっきりしないので不問、そして原因は新潟の環境にあるとされているようで、非常に不快に思う内容です。


追記
03月22日 第三者委員会の記者会見。
出席者はAKS関係者のみで弁護士は加わっていない。これに対しては地元メディアが「第三者委員会」が同席しない記者会見を批判することになります。

ここでは
・メンバーが私的にファンとつながりがあったのは事実
・つながっていたメンバーは12人
・責任はAKSにあるのでメンバーは不問
・不問の理由は証拠がなく、道であいさつをする程度のことも接触に含まれている
と回答されました。
そして記者会見中に被害者がtweetし、会見中の松村取締役に1月10日の謝罪についての要求があったこと、「繋がっているメンバーを全員解雇する」と約束したと発言。
そして、「繋がりに挨拶も含まれる」は報告書に記載の無い勝手な解釈であるとも発言しています。

これは私も報告書に無い項目ですので疑問に思ったところで、被害者はかなり知的な(被害時の対応を見ても)聡明な印象を与えます。それに対し、運営側は非常に歯切れが悪く、また、会見中にtweetがあったことを松村氏は「見ているんだな、と思いました」と答え、あまりにも他人事過ぎてクラクラします。

少なくとも自分が親の立場ならAKBグループに自分の子をアイドルとして送り出すことはできないと思うところです。いったいなにをやっていて、何を守ろうとしている会見なのでしょう?

地元新潟日報のサイトには「NGT48暴行問題」というリンクが儲けられ、会見の内容も批判的に記事にしています。

新潟日報
NGT暴行 ずさん運営認め謝罪
運営会社が会見 山口さんはSNSで反論
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20190322458656.html

新潟日報
NGT山口さん 沈黙破り、直接意見
会見中にツイッターで反論 事態収束ほど遠く
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20190322458668.html

松村匠氏といえば私の世代ではフジテレビのコントなどに登場していた方。あのような歯切れの悪い回答をする姿はあまりにも痛々しく、何かを隠しているのか、何かを守りたいのか。

マイナビニュース
「NGT48山口真帆 暴行被害事件」調査報告書会見 3時間の全記録
https://news.mynavi.jp/article/yamaguchimaho-1/



それにしても、名前の挙がっている12人のメンバーがまだ「恋愛」しているのなら、納得もいくところです。しかし、あくまでも「太客」である一部のファンに対して個人的な「つながり」を持っているというのは、嘆かわしいというか、風紀の乱れ以前に、アイドルグループとしての体としてどうなんだろうというのがあります。もちろん昨今ではメンバーに名前を覚えて貰えるほどに現場に通い、物品を購入し、握手しというファンは少なくないでしょう。しかし、「つながり」はそういうものとは一線を画すわけです。そのラインというのを簡単に踏み越える、踏み越えられる環境がNGTにはあったということなのでしょう。
自宅を知り、メンバーとそこで会っていると話す加害者に、とてもアイドルグループとの関係を見いだすのは無理でしょう。密室が存在する以上プラトニックな関係とは認識しませんし、その状況が発生していることを運営側が「全く知らなかった」とは考えにくいところでもあります。

事件は被害者がそうしなかったから起きたのか、その状態を抜け出そうとして起きたのかわかりませんし、全ての発言を信用できるわけではないにせよ、報告書の録音の感じからすれば、メンバーの関与無く加害者が事を成し遂げることができたとは考えにくいところでもあります。(それができたとする報告書なので、どことなく違和感があるわけです。メンバーが関わらなくても犯行ができる理由として新潟の特殊性を持ち出さなければならなかったとも言えます)

会見で繕ったところで一度「新潟の地域性」を出した以上新潟の地元アイドルですと活動するのはもう無理でしょう。同じような地方アイドルが存在し、新潟自体も複数のアイドルグループが存在することを考えても詭弁でしかないのです。自宅に来るようなファンは排除し、ルールを守るファンを優遇するというあたりまえのことができなければなりません。

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https://www.thursdayonion.jp/article.php?article=522
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