2017/11/28 iTunes 歌謡曲が好き

iTunes Matchを便利に使ってという話



我が家でiTunes Matchを導入して早1年半が経ちました。ものすごく便利に使っていますが、この素晴らしい仕組みを利用している人は少なく感じております。
なんといっても検索した結果にまずこの仕掛けを「やめる方法」はよく出てきますが、使って便利だったという話があまり出てこないんですね。

さて、私がiTunes Matchを導入した話は以下の日記にあります。

2016年03月03日 itunes matchはじめてみました話
https://www.thursdayonion.jp/article.php?article=958

2016年03月07日 itunes matchはじめてみました話その2
https://www.thursdayonion.jp/article.php?article=959

これから1年半、では私のiTunes Match利用がどう変わったかを書きたいなと思います。


●そもそもiTunes Matchはどのようなサービスなの?
iTunes MatchはApple社が提供するのクラウドサービスiCloud上に音楽データを預けるというサービスです。
今までiTunes Storeで購入した音楽以外、例えばCDで購入した音楽を、PCのiTunesに取込して、ケーブルをつなぐなどしてiPhone等に転送し聞いていました。
iTunes MatchはPCのiTunes上の音楽データをiCloudに全て転送し、iPhoneに直接曲データを転送することなく曲を聴くことができます。ですのでiPhoneの内蔵メモリ容量を節約できますし、「家にあるあの曲を聴きたいけど転送してこなかった」ということはありません。家のライブラリがいつでも再生できるようになるという仕組みです。

さらに、iTunes Storeで販売されている楽曲と、PC内のライブラリの曲が一致する「マッチ」状態になれば、iCloudに直接ファイルを転送せず、iTunes Storeで販売している曲そのものを聞くことになります。また、PCのiTunesライブラリの曲をiTunes Storeで販売している曲に置き換えることができます。
これは昔PCの容量や性能上低音質で取り込んだ楽曲をiTunes Storeの256kbps・AACの楽曲ファイルにアップグレードすることができるということです。

iTunes Matchのサービス価格は年3,980円、10万曲のライブラリまで対応しています。
我が家のPCで管理するiTunesライブラリは8万6千曲ですので、この全ての曲が外出先のiPhoneでも、職場のMacBookでも楽しめるわけです。


●とはいえ、今ではApple Musicのほうが便利じゃね?
Apple MusicはApple社が提供する、数百万曲が聴き放題の、定額制音楽配信サービスです。月額980円であんな曲もこんな曲も聞き放題、もちろんiPhoneでも自宅のPCでも同じアカウントで利用できる。10万曲?こっちのほうがいいじゃねぇか?

はい、そうなんですね。とはいえApple Musicにも欠点がありまして日本だと致命的にジャニーズ事務所楽曲を配信できていないというのがありますね。他にも配信していないアーティストはそれなりにおります。しかしながらインディーズ系の一般的にCDが流通していないアーティストの楽曲も聴ける等の利点もあります。

今のところ私としては配信曲と「持っている」曲の混同を避けたいので、Apple Musicは使わず、定額制音楽配信ソフトはSpotifyを使っています。


●我が家のiTunesライブラリの傾向
月に何枚かはCDを買いますが、基本的に我が家のライブラリの多くはスカパーのスターデジオからのMP3録音が多くなっています。有線放送などと同様チャンネルにより最新ヒット、年代別楽曲などが放送され、これを専用の録音ソフトで切り出し、タグ付けしています。
iTunesに読み込ませ、マッチさせるとこの楽曲もどこでもiPhone等で聞けることになります。
結果、我が家のライブラリは8万曲を越えていますが、あくまで「収集欲」のなせるもので、全ての曲を聴くことは一生出来ないでしょう。

iTunes Matchで「マッチ」となったのは4万1千曲。約48%の曲がマッチしています。MP3形式のままでのアップロード曲が3万8000曲。約44%。残りが購入した楽曲、または適切ではなくiCloudに存在していない楽曲になります。


●iTunes Matchと「権利」の話
さて、たくさん曲を持ってるとはいってもお前は「録音」だからでかいこと言えないべや!確かにそうなんです。放送の私的録音は「自分で楽しむ」ためですので、特に問題は無いはずですが、権利者の皆様には申し訳ない限りです。
とはいえ、訴訟になったスターデジオ問題は和解していますので、基本的に(ファイルをばらまくなどの違法行為をしなければ)個人的に楽曲を楽しむことに問題はないでしょう。
で、もう一つは、これをiTunes Matchを経由して聞くことにより「マッチ」した曲は権利者にiTunes Match側から支払いがされるということになります。
これはiTunesライブラリ側に仮に不正な形で入手した楽曲があっても「マッチ」してしまえば権利者にいくばくかですが支払われるという意味では悪い話ではありません。(一応当方が所持する楽曲はレンタルにせよ録音にせよ全て正規な手段で入手したもので、ネット上の不正配信の楽曲などは含まれていません)
そういう意味では1枚のアルバムで「マッチ」と「アップロード」と別れることがありますが、できる限り「マッチ」させたいものです。CDから読ませた楽曲でもマッチしないことは多々あるんですよね。再マッチ方法って特にないのでまぁ、放置していますが。


●androidOSでは?
さて、私が通常使っている携帯電話はAndroidのXperiaなのですが、当然この携帯ではiTunesの楽曲は再生できません。Apple MusicはAndroidでも使用できるのですが、Apple Musicを登録していないとiTunes Matchで管理している楽曲が表示されないようです。(逆にApple Musicさえ登録すればiTunes Matchで管理している楽曲をAndroidで聴くことができる)
Apple MusicとiTunes Matchは補完関係があるとはいえ、気持ち的にはiTunes Matchだけで運用できてほしいなぁというのが要望。

ちなみにandroidOSにApple Musicアプリが用意されてる理由は、Apple Musicでローカルに曲をダウンロードするとDRM付きになるので、曲を他のデバイスにコピーできないという制約があるからですね。iTunes Matchでマッチした曲はDRM無しでダウンロードされるため、androidデバイスに曲を転送し聴くことができます。私の場合車載しているデバイスはiPhoneですのでそのままiTunes Matchで全てのライブラリを再生でき、持ち歩きのAndroidは、都度転送という形で運用しています。まぁ、基本的にはSpotifyが使えているので困っていないというのもありますが。


●でもそろそろ上限
さて、iTunes Matchは10万曲が限度と聞いていまして、現在8万曲を越えてしまったのでこのペースでは上限達成も時間の問題です。しかし、60年代から90年代の過去の歌謡曲を集めるという私の趣味的観点からするとある程度達成されたので、今月いっぱいでスターデジオからの録音を終了して、今度はライブラリの楽曲整理に時間を割こうかと思ってます。スターデジオでは入手できない曲も多々あるので、それを入手する意味もあります。
ハードディスクの半分以上を占める楽曲データのバックアップという意味でも、iTunes Matchはこれからも続いて欲しいですし、今後も使い続けたいと思っています。(あんまり使ってる人多くなさそうだけどね)
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