2019/07/09 THE MUSIC DAY 歌謡曲が好き 歌番組

THE MUSIC DAY視聴



日本テレビ系列の大型音楽番組「THE MUSIC DAY-時代-」を録画視聴しました。
9時間半にわたる大型番組ですが、この番組の非常に大きいのはほとんどの歌唱は生放送だったように見えます。(画面に生放送のテロップがある状態だった)もちろん、録画歌唱を生とテロップを出していた可能性は無いとは言えませんが、このような番組ではやはり出演者が生で歌うというのが大事なのかなと私個人は思っていたりします。


このTHE MUSIC DAYという番組、2013年からこの時期の恒例として放送されていて、今年が7回目です。
日本テレビの音楽番組はバラエティ色が強いことが挙げられます。毎度嵐の面々がなにかしら楽器を手作りしたりというパフォーマンスがあったり、「色物枠」のようなものも含めて、他の局とは違った色合いがあるような気がいたします。これは24時間テレビの内容がその内容と特段関係ないバラエティで埋められているのとおなじような印象を持つわけです。

とはいえ、歌唱最中にバラエティが顔を出すことは少ないので安心して聞いていられます。これほどの長い番組を生視聴している層もそれほど多くないと踏んでいる部分もあるかもしれません。録画視聴で自分の興味のあるアーティストだけを見るというのも視聴スタイルとして根付いているところでしょう。

他局にある昔の歌番組の映像で時間を繋ぐという演出も少なく、過去のヒット曲だけでなく現在の曲も歌唱させるというスタイルは好感ももてます。
印象深かったのはさだまさしさんの「償い」これは歌番組ではまず歌わなさそうですしね。
多くの人がこの曲を初めて聴いたと思われるのですが、その歌詞は昨今の悲惨な交通事故を思うといたたまれない気持ちになるわけです。ピークだった昭和45年の1万7000人近くいた交通事故死亡者は昨年度3500人ほどと大きく減りましたが、いまでもちょっとした集落を吹き飛ばすほどの死亡者数がいるわけです。そして多くの曲がそうであるように、最後までフルコーラスで聞いてこそ少しだけ希望があるわけです。

そう、ある程度フルコーラスで歌うというのは大事なんだと思います。過去のヒット曲のさわりを歌っての新譜というのは流れとして解りますが、なんとなく不満な部分でもあります。

そして、何よりいちばんの不満はこの番組枠内でレスリングの中継を行ったことでしょう。日テレのバラエティ重視の歌番組の作り方も、あまりいいとは思わないのですが、レスリング中継したいならそれはちゃんと枠とっての中継であった方が、歌番組を見る方にも、スポーツ中継を見る方にも良いはずで、どっちつかずはどちらのファンも冒涜することになるわけです。


今年も夏の大型音楽番組が各局放送されます。音楽が好きな人に対する番組ではないという言い方も出来ましょうが、「音楽」を目一杯伝えるんだという番組であって欲しいと思うのです。
新:竹本孝之さんのシングル楽曲を聴いてみる
前:歌謡曲が好き
次:津嘉山正種になりたかった話
このページのURL
https://www.thursdayonion.jp/article.php?article=988
top