2021/06/23 歌謡曲が好き 読まなくていい内容

右翼の皆様の選曲


目次
  1. 出征兵士を送る歌
  2. 昭和維新の歌
  3. 群青
  4. 「桜」な楽曲
  5. 「家族愛」・「恋愛」

当サイト管理人は、一応政治的には距離を置いた運営をしていこうと思っています。
ただ、まぁ、世相的に楽曲と政治はどこかで絡み合うこともあるものであります。なので、聞いてる曲が政治的な意味があったなんてことは後で気がついたりしますね。


ところで、最近あまり見かけないなぁと思っていたまっ黒いバスに日本国旗や旭日旗を掲げた「右翼」の皆様の街宣車。たまたま見かけたのですが、そのバックに流れる曲がちょっと気になりました。
出征兵士を送る歌
林 伊佐緒 & ボニージャックス
2015/5/27

出征兵士を送る歌


もちろん彼らが流すのだから、なにかしら政治的に意味があるのだろうと調べたのですが。うん、軍歌だね。

定番曲は「出征兵士を送る歌」


ちょっとアレンジは右翼さんのと違いそうだけど、こんな感じの曲ですよね。たしかに。

昭和維新の歌



「昭和維新の歌」も定番曲かもしれない。この曲は戦前の1936年に禁止歌になっているはずで、iTunesにあるとは思わなかった。

さすがに同期の桜や軍艦マーチはあまりにも有名すぎて使いにくいのか、聞いたことは(少なくとも私は)ない。
群青
谷村新司
1992/7/25

群青


私、一度だけ谷村新司さんの「群青」を大音響で聞かせた街宣車に出会ったんだけど、これも右翼さんなのかしら?1981年の映画「連合艦隊」の主題歌ですから、まぁ、左の方は流さないとは思うけどさ。

ちなみに映画自体は、誰かを英雄視するようなものでは無く、戦闘員とその家族の目から見た、戦争を描くという意味では、あまり他に類を見ないので、もう一度くらい今の年齢だからこそ見たい感もあります。

戦争を賛美するかどうかはともかく、「群青」の歌詞から勝手な妄想で谷村氏を叩く発言はたまに目にします。それでも、この曲は映画のテーマですから、それに沿わない歌詞では不自然です。右でも左でも、今ある命は大切であって、それがどのような理由で閉じようとも、安らかに眠れという気持ちくらいはもっていたいな。そう思うのです。

なので、「死ねば良い」という、簡単に「死」を言うことも、また、あの人は不要という言葉も、世の中にはいろんな人がいる、その人一人一人が生きていくこと自体を拒否してはいけないのではないかな。そう思ったりもします。

コロナ渦で生と死というのが、ちょっとだけ身近に感じた時、命の選別!と闇雲に叩く前に、訳知らぬものが余計なことを言い、その言いたいだけのために疲弊した組織を攻撃するのは、いつか自分の身に降りかかってくるものだと思うのです。
桜(Single version)
川本真琴
1998/4/1

「桜」な楽曲


話はずれましたが、そろそろ右翼さんも軍歌からちょっと離れてもいいかもしれません。日本の歌謡曲では、実は「桜」をタブーにしていた時期があります。当サイトで検索しても1970年代、1980年代に「桜」が入るタイトルを歌った歌手は本当に少ない。1980年代だと西村知美さん「サクラが咲いた」くらいではないかな。1990年代まで拡大しても「夜桜お七」とか「桜時雨」など演歌系では若干あるものの、ポップス系は実に1998年の川本真琴さんの「桜」まで無いと言ってもいいでしょう。(残念ながら配信にない)

追記:配信が開始されました。


川本真琴さんはきっと何の気なしに、全く歌詞の内容もそういう意図はなく、「桜」というタイトルをつけたのではないかと思うのですが、それまでは「桜」は軍国主義の象徴として忌憚されてきた面があります。戦後の歌謡曲は「反戦」がキーワードであって、戦争がない平和な世の中を歌いたい。Love&Peaceなんですね。そこに「桜」を入れたくなかった。

2000年代に入ると、大ヒットした福山雅治さんの「桜坂」にWhiteberryの「桜並木道」宇多田ヒカルさんの「SAKURAドロップス」など、急激に桜が入った曲が出てきます。

桜坂
福山 雅治
2000/4/26


桜並木道
Whiteberry
2001/4/11


SAKURAドロップス
宇多田ヒカル
2015/2/4


そして、ついに2003年には森山直太朗さんが「さくら(独唱)」を歌うにあたり、もう桜のタブーは全く払拭されたといっていいでしょう。

さくら(独唱)
森山直太朗
2005/7/1


もちろん、2000年代の「桜」には、軍国主義的なものは全く感じず、むしろ「季節」として、別れや出会いの象徴としての「春」をイメージしてることになります。
「家族愛」・「恋愛」

右翼に限りませんが、これから、本当に日本古来(と彼らが言う)家族感なんかを実現していこうとするなら、そこには「家族愛」そしてきっちり「恋愛」していく、いわばラブソングが必要なんじゃないかしら?FUNKY MONKEY BABYSの「桜」とか、素直な恋愛、家族愛な感じがするんで、こういうのに変わっていくと、もしかすると、もう少し支持者が現れるかもしれませんね。(無責任なことを言う)




FUNKY MONKEY BABYS
2009/2/18

新:楽曲から「春」を感じてみたい
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