2022/01/03 歌謡曲が好き 日本レコード大賞 紅白歌合戦 年忘れにっぽんの歌

2022年末年始大型歌番組雑感


目次
  1. 紅白歌合戦
  2. 年忘れにっぽんの歌
  3. 日本レコード大賞

今日は1月3日。紅白歌合戦の録画を見ています。
前半を見終わったところなのですが、ちょっと、紅白、酷くないですかね?

緑酒
東京事変
2021/3/30

紅白歌合戦


まず、視聴者全く置いてきぼりになってる気がするんです。私は紅白歌合戦はNHKホールからの生放送と刷り込まれている世代です。NHKホールは耐震補強工事中で使えないのは私としては知っていますが、みんなが知ってることではないでしょう。
今回、有楽町の国際フォーラムをメイン会場で、渋谷NHKスタジオと分けた形で実施しているのは「なんとなくわかります」これ、説明ありました?有楽町にあるから山内惠介さんは「有楽町で逢いましょう」を歌います。しかし、東京国際フォーラムが有楽町にあることを知る人はどれだけいるでしょう?なぜそれを最初に説明して、今回の紅白歌合戦は東京有楽町の国際フォーラムと渋谷NHKのスタジオから出演者を分けていることを(密にならないなど理由を添えて)説明しておかなければならなかったのではないかと思うのです。

最初のLiSAさん郷ひろみさんの歌の尺が長めで、今年は歌をメインにフルコーラスに近い形で歌わせるのだと期待したけど、DISH//さん、NiZiUさんは短く、そのあたりもよくわかりません。

あと、当方の録画の問題だからというのもありますが櫻坂46さんは映像が破綻していて、ブロックノイズが出まくって、なんだかわからないという状態でした。4K8Kの機器で見ればさぞ綺麗なのでしょうが。これでは出演者可哀想です。

まふまふさんは「説明が必要なアーティスト」で、説明のないアーティストは知ってるに決まってるのですね。どういう視聴者層を狙ってるかはわかりませんが、けっこう前半の段階で、キツいなぁって印象です。リアル視聴は耐えられないかもしれない。

紅白歌合戦が、すでに「紅組」「白組」という定義でやりにくいのもわかりますし、今回司会を各組代表にしなかったのも含めて「総合音楽フェス」と思えばいいのかなぁ。でも、水森かおりさんは「特製PV」じゃないですか。生放送、生バンドってのは、もう無理なのもわかるんですが、歌の力ってのを前回の紅白歌合戦ではそれなりに頑張っていたと思うんですが、今回、ちょっとこの企画は違うくない?ってのがいろいろ見えちゃうんですよね。最後のワンフレーズだけ生って、これ、見てる人ぽかーんじゃないかなぁ。

大いなるマンネリ紅白歌合戦が見たいのはあるんですよ。せっかく会場分けてセットチェンジの時間を短縮できてテンポ良くできた、前回の紅白歌合戦の良い面がちょっとスポイルされちゃった感があるんですよね。マツケンサンバのネタもちょっと長すぎる。後半に期待。

後半、いや、ゲームとアニメはみんな知ってるって前提?
ごめんなさい。もうダメです。なににしても説明がなくて、みんなが知ってる前提で置いてきぼりにする。これを評価できない人は普通じゃないんだなって年末に思わせるような内容は良くないです。さすがの紅白ですから夜が更けて行くに従って素晴らしいパフォーマンスのアーティストが出演してきます。でも、きっと、特に40代より上の世代では、なんかよくわからないなぁって感じになりそうです。

黒子さんや裏方さんもよく写っていましたが、裏方あっての番組なのはわかりますが、結構な違和感を感じました。

これは以前から言われてきていますが、若い世代に媚びたことをしなくても、むしろ若い世代ほど「THE FIRST TAKE」のような、アーティストが本当にすごい人たちなのだというのは知ってるんです。演歌であっても歌謡曲であっても、パフォーマンスとしてのがちゃがちゃしたことをやらなくても「歌」だけで引き込まれていく。
そんな「本当にすごい人だけが出演する」紅白が見たいし、名前も知らなくても、本当にすごい歌手は全世代に受け入れられるのではないでしょうか。

個人的には東京事変の「緑酒」WBSのエンディングテーマとして耳なじみはありましたが、歌詞を読みながら、1日の終わり、そして1年の終わりとして非常に感慨深く聞きました。



年忘れにっぽんの歌


年末リアルで見たのは、テレビ東京系で放送された「年忘れにっぽんの歌」でした。事前収録されたステージですから展開が早いこと、そして当然に歌ってる曲も出演者も世代的に40代以上をターゲットにしていましょうから、見やすいし聞きやすいし。一部に余計なパフォーマンスがあるものの、それはあくまで曲の中歌い手がDAIGOさんであったりという話なので違和感が少ないのがあります。

曲の尺をちゃんととっているのがとかく好感です。昨年もちょっと書きましたが、さくらち一郎を大晦日に見たいか?と言われても彼らが魂の歌を披露してるのを、ちょっとした感動を持って聞いていました。彼らはこのステージに賭けているってのが伝わってくるんです。

ドリフの3人が出てきました。元気そうな3人が見られて嬉しかった。万が一という話ではありませんが、いつそこから欠けることになるのかわからない。そんな時代ですよ。コロナだけでは無く、人はいつかは亡くなる。そして、彼らが過去にその時代のアイドルなどと早口言葉をやっていたのを思い出すような、そんなステージでした。

6時間、北海道的に寿司とか、ちょっとしたの食べながら、家族と一年を振り返って、三百六十五歩のマーチなんか聴きながら、その歌詞の意味をかみしめたり、これは、フルコーラス歌唱だからです。以前の記事に見書きましたがこの曲は3番の歌詞がいいのです。


CITRUS
Da-iCE
2020/10/26

日本レコード大賞


もう、難しい感じになっていますね。選ばなければならないという状態です。もちろん大賞受賞のDa-iCEさんが悪いわけではありませんし、最優秀新人賞のマカロニえんぴつはインディーズで長く活動していますので、新人感が薄かったり。基準が以前の方法では、今は違和感があると言えましょうか。


元々世代を埋めるという意味で創設されたはずのレコード大賞が、どの世代にも受け入れられなくなってしまっているのは辛いことです。誰を選んでも「知らん」と言われてしまう世の中です。そして、配信が多く職業作家が作っていない楽曲も多く、そうなると、日本作曲家協会主催としては厳しいなぁとも思います。選考対象には配信楽曲も入っているんですけどね。

最優秀歌唱賞はMISIAさん。紅白の大トリも担ったMISIAさんも、高齢者知名度は低いと思いますし、なかなか厳しい世の中です。

とはいえ、今は個人が好きな曲を聞き、好きなアーティストを応援できる。売れようが売れまいが活動ができる中、このような「場」に登場できることはやはり名誉なのだと思うのです。視聴率が低いと言われても紅白で30%以上、そして、テレビ離れしていますから、テレビ視聴者に対する割合は高い。それだけ多様化したということを喜びましょう。

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