「Fade Out」小泉今日子
発売日:1989年5月10日
オリコン最高位:2位
オリコン年間チャート:1989年 91位
ザ・ベストテン最高位:8位
ザ・ベストテン上半期チャート:1989年 45位
売上枚数:10.5万枚
レーベル:ビクター
レコード番号:SV-9422/VDRS-1138/VST-10509
A面:Fade Out
作詞:近田春夫
作曲:近田春夫
編曲:近田春夫
歌唱:小泉今日子
B面:集中できない
作詞:近田春夫
作曲:近田春夫
編曲:近田春夫
歌唱:小泉今日子
集中できない
小泉今日子
1989/5/21
近田春夫さんが凄いなぁというか、「ハウス歌謡曲」ってあまり類を見ない。こういう曲もきっちりヒットするって時代を感じるわけです。凄い曲だと思う。
「今頃ディスコでは友達が私たち待っているのに」って歌詞が印象的に繰り返されているのも含めて、ミステリアスな曲です。本当に不思議な、今までの歌謡界に無かった楽曲といっていいでしょう。そして、これを「歌番組」で歌う違和感といったら、いや、決して貶してるんじゃないんです、この曲の「良さ」って、きっとその違和感から来てるんだろうなって思うんですよね。もとより7分30秒近くある長い曲ですのでシングルレコードにはショートバージョンで納められています(これはCD化されていない)なので、歌番組だとちょっと中途半端なんですよね。
そして、曲中にある「FM」この時期j-waveだったりnackfiveだったりbayfmだったりのの開局直後、ちょっと格好良いFMで流れるのに違和感が無いような、そりゃ既存の音楽番組が(特に関東圏では)古くさく感じてしまうようになっていくのかなとも思うのです。
小泉今日子さんはこの曲をリードトラックにしたアルバム「Koizumi In The House」を世に出します。近田春夫さんの全面プロデュースでキャッチコピーが『ハウスをお茶の間に』ですからね。尖っています。
このアルバムがまた、いいんですよ。
いつも新しいことに挑戦していった小泉今日子さんは90年代2000年代にも新たなアルバムを制作していきます。そしてデビュー40周年の今年、3月にNHKで放送された「小泉今日子40周年スペシャル」の完全版が6月にBSで放送されるようです。(BS8Kでは放送したようですが、4Kやプレミアムでは未放送)BS4K/プレミアム 6月11日午後10:00~11:15
自分も年齢を重ねて、当然彼女も年齢を重ねていくんだけど、どこか「こうあってほしい」という年齢の重ね方をしているようにも見えるのです。ただ、彼女が思い描いた「未来」かどうかはわからない。だから未来を作っていくんだとも思うのですね。きっと10年先20年先にも何か新しいことをやってるだろうな。そんな気がするのです。
そうそう、私の昔の恋愛は、その子とは成就しなかったのだけど、今思えば若かったから「そういうこと」をやってみたかっただけなんだと思うのね。やってみたら「そんなもんか」って。
Fade Out
小泉今日子
1989/5/21