2022/05/22 歌謡曲が好き フィロソフィーのダンス 2000年代歌謡曲 ライブ鑑賞

フィロソフィーのダンス札幌公演に感動して、ロスに悩む



当サイトでは、何度かフィロソフィーのダンスを応援している記事を書いております。
ええ、わかっていますよ、このサイトを見にくる多くの方はその記事を期待していないんです。しかしながら、他に適切な表現の場を持っていないので、ここに書かせていただいている次第であります。

前回2021年の12月に書いた記事

北海道でもフィロソフィーのダンスさんニューシングル展開
https://www.thursdayonion.jp/article.php?article=1323
>北海道でのファン層はまだまだ少ないと見ます。単独ライブを北海道で行うのはもう少し先になるかもしれません。しかし、そのときに、北海道でもまぁまぁの客数集められるんだよって状態にしたいなぁと心から思います。

この記事中で、こんな表現で、ライブがあることを熱望しつつも、しばらくは北海道の集客能力から厳しいだろうなぁという意識がありました。なんと今回札幌公演が組まれていたわけで、本当にありがたい話であります。

ファンですから、どこへでも遠征していけばいいとも言えるのですが、ちょっと仕事的に北海道を離れるのはなかなか厳しい面がありまして(これも「言い訳」でしかないのでありますが・・・)札幌公演は本当に来てくれてありがとうな訳です。

フィロソフィーのダンスが2015年から活動を始めて、私が気がついたのが2017年、そして2018年のお正月明けには「ライブに行きたい」と本サイトでも紹介しています。今読むと結局水着に引っかかってきいたんですからこっ恥ずかしいですねぇ。

今年おすすめの「フィロソフィーのダンス」をご紹介
https://www.thursdayonion.jp/article.php?article=964

2018年には東名阪ツアーと翌年にかけて9都市を回るツアーを行いますが、北海道は残念ながら入っていません。多分彼女たちが北海道でライブを行ったのは2016年5月のNNNNNNNN(sound lab mole)、2018年9月のBAD mole SURFERSの2回、3公演だけと思われます。2018年9月のは行けなかったわけじゃないはずなのだが、北海道は地震があって、その復旧作業とかに奔走してた頃。もう月末で落ち着いていたので、情報を得られていれば行けたはずなのになぁ。あれほどオススメ書いて行っていないのはモグリと言われても仕方が無い。

2018年の正月に「今年おすすめ」と書いたフィロソフィーのダンスは確実に2018年一歩先に進んだと思う。怒涛のように毎月新曲を発表し、soundcloudで聞くことができるようにし、そして関東を中心にライブを多数行う。この年の活動が、その後の彼女たちを決めていったといっても過言ではないように思う。

私が大好きなアーティストの一人であるSCOOBIE DOとのコラボ楽曲「ラブ・バリエーション」もこの年であります。10月にはSCOOBIE DOをゲストにライブにて披露しています。

そして。この年の12月には1年を総括するような、ヒューリスティック・シティを発表。

2019年に「新しい元号」になる、新しい時代へ変化する。そこには「別れ」が必要なのだとも思うのです。この曲が胸を打ったのは変わっていく街を、寂れていく街を、そして、人としての別れと新たな出会いとの期待を感じさせる、ヒューリスティック、つまり経験則だったり「正確ではなくても」答えを導き出すという「人」の揺れ動くものを刺激されるからなのだとも思うのです。

2019年、これらの楽曲を含めた3枚目のアルバム「エクセルシオール」を発売。初の地上波冠番組「フィロのス亭」が放送開始するのもこの年。
そしてメジャーデビューの決定という知らせがこの年の年末にもたらされます。しかし、2019年末から2021年夏までの約1年半、彼女たちは有観客のライブをできなかったコロナ禍を過ごすことになります。

コロナ禍に公開された4人が別々に収録された自宅配信は、逆に彼女たちがコロナ禍も鍛錬し、そして本当に彼女たちパフォーマンスレベルが高いことを窺わせる内容になっています。このような動画配信は実力に自信がなければできないものです。

今年こそお勧めのフィロソフィーのダンスを再度ご紹介+ちょっと印税の話
https://www.thursdayonion.jp/article.php?article=1294

メジャーデビュー後についても私書いていますね。コロナ渦で活動できなかったこの時期にどのようなことをやってきたか、あと、様々配信されていたアーティストさんがいましたが、配信は如実に「実力」が出てしまう面があります。この時期の配信ライブ、無観客で行われたアイドルイベントなどを見ても、彼女たちのパフォーマンスは抜きん出ているとまで言っても良いと思います。

だからこそ、実際にライブを見ることができることを本当に楽しみにしていたのです。

さて、待ち焦がれた札幌でのライブ。心配していましたよ。お客さん少なかったら格好悪いじゃないですか。何度も言いますが、集める対象が500万人道民しかない札幌公演は、関東などからの遠征が難しいこともあって、なかなか集客が厳しい。でもですよ。当日、現地に行ったら、まぁまぁ集まってるわけです。この日チケットは売り切れ、コロナ禍での人数制限はなさそう。会場であるSPiCEのキャパシティは280人ですから、本当に埋めてしまったのだと思います。




鳩も並ぶ

並んでいる方の、年齢も性別もバラバラ。何のファンが集まってるのかきっと側から見たらわからないでしょう。このグループが、広いファン層を獲得していることが、そして、もちろんガチな方もおられるんでしょうが、きっと、彼女たちの楽曲やパフォーマンスが気になって、初めて足を運んだという方が決して少なくなかったとも思うのです。隣のzepp札幌ではi☆Risのライブが行われており、ちょうど昼の部が終わって出てくる方とすれ違うことになりますが彼らが法被やTシャツの方が多いのとは対照的ではあります。逆に、こういうガチなファンを増やしていくことも必要なのかもとも思わせます。

久々に訪れたSPiCEの会場が、本当に足の踏み場もなくて、私たち夫婦は後方で見ることに。SPiCEは途中に段差があるんで、その段差上あたりにいましたが、本当にスペースがほとんどなくて、もう少し大きい会場でもよかった気もします。チケットが完売になったのは一般販売からすぐだったと思いますので、整理番号A(多分ファンクラブなど)が100、整理番号B(多分先行販売)が100、一般80という感じだったと思いますが、一般の売れ行きも良かったということで、もう少し大きな箱でできそうな気もいたします。

ちなみに感染対策ですが、Googleフォームによる個人情報の登録、検温、消毒が行われていました。

さあ開演です。4人が登場して、その声を聞いて、ああ、私は間違っていなかった。彼女たちは間違いなく本物で、素晴らしいアーティストだったと一瞬で悟りました。聞いた瞬間に引き込まれた、これはなんだろうなぁ。子供の頃に始めて地元のホールで演歌歌手のコンサート見にいった時の感動。歌手ってこんなに声が出て、こんなに上手なんだ。素人のカラオケで上手いとかいうようなレベルとは違うんだという。あまりの素晴らしさに、私冗談抜きで涙出ていました。


「電話」を使った寸劇と、衣装チェンジ、そしてジンギスカンのタレ一本で話を膨らませる話術と唐突に始まる気分上々↑↑

このファンを楽しませながら、4人の個性を表しながらのステージは本当に楽しく、まさにパフォーマンスの集団でもあろうと思います。

そして、歌に真剣に、全力でパフォーマンスしていることを感じさせる。そこに嘘偽りがないというのが見てとれる感じがします。地方公演だからという手を抜いたパフォーマンスは決して行わないという意志をすごく感じます。


結婚したーいというのを歌えるアイドルもそんなにいないと思うのですよ。今のアイドルはこれでいいんです(彼女たちが本当にその願望を持っているかはわかりませんが)

マリリさんの声が好きという奥さんはサイリウムの青を出し続け振り続け、すっかり魅了されています。周りもご夫婦で来られているという体の方は見られますし、声も出せませんし、どう拳を突き上げるのか、手を叩くのか、よくはわからないけど、楽しい!って感じが伝わってくるんです。ああ、多幸感。そう、この瞬間は幸せなんです。

「愛の哲学」という曲、正直言いますと字余りな曲はあまり好きじゃ無いんです。フックが足りないというか、うーんって思った曲。でも、これがライブだと映える。「愛」を届けることに本気であるというのが伝わってくるんです。ああ、この曲はライブで完結する曲なのだとまた目頭を熱くしました。

ライブは19時過ぎに終了。いくつかのグッズは購入させていただきましたので、特典会としてのチェキ撮影(あくまで自分は写らずメンバーだけが写る)に参加。何か伝えられることも無いのですが、本当に札幌に来てくれてありがとう。そして、4人とも凄く可愛い(笑)


奥さんと、「いいライブだったねぇ」と言いながら食事して帰る。年に何度かのライブ後の楽しみです。夫婦で音楽の趣味が少し近く、彼女もノージャンルでアイドルだろうがバンドだろうが聞くタイプ。ちゃんといいものを「良い!」と言える素直さがあります。その彼女からしてもフィロソフィーのダンスはいい!と宣言できる。


心配なのは、11月での卒業を発表された十束おとはさんの話。それを聞いた時、本当に驚きました。
フィロソフィーのダンスを知った最初はちょっと違和感がありながら、聞くにつれてその声が無ければ逆に不安を感じるような、「おとはす」が無くてはならない、本当の4人がベスト・フォーなのだというのを証明していった感があります。

ベスト・フォー
フィロソフィーのダンス
2017/10/11

とはいえ、ヒューリスティック・シティの項でも書きましたが「別れ」は必要でもあります。メジャーデビューで経験した別れも含めて、変わっていくこと。それをプラスにしていくのは本人たちでもありましょう。

4人と周りが過ごした結成からの7年に嘘は無かった、そこには平坦ではない、努力と辛さ、悲しさがあったであろうとは、想像でしかありませんが、その努力が実って、少なくとも今、私は間違いなく素晴らしいグループですと彼女たちを胸を張って紹介できる。その確信を今回のライブで得ました。

近い未来、チケットの争奪戦が起きるようなグループになるかはわかりませんが、少なくともすぐに活動を止めるようなグループにはならないとも思います。何年も何十年も生き残る。そんなグループになると思うのです。ファンにとっては、長く活動を続けていくこと。それが理想。
いつまでも応援していたい。是非また、札幌をツアーに組み込んで欲しい。そう願うのです。


愛の哲学
フィロソフィーのダンス
2022/4/27

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