2022/12/09 歌謡曲が好き 前野曜子 80年代歌謡曲 楽曲紹介

スペースコブラがちょっと話題で「コブラ」前野曜子さんを思い出す



先日「歌謡曲バー」のお客様であった方々と飲みに行ってきました。そこでたまたま歌われていた曲でぶわぁぁっと昔のことを思い出すのです。

2週間限定で「スペースコブラ」が配信されているということで、もうすぐ見ることができなくなるとは思いますが是非オープニング、エンディングだけでも。曲もいいのですが、アニメのオープニング画像と合わせて見るとまたイメージが違う、初めて見た時になにかゾクゾクしたという私の気持ちを少しでもわかって貰えるでしょうか。

スペースコブラは1982年10月7日から全31話が放送。なぜ我が家がこれを見ていたのかがよくわからないのですが、少なくとも家族全員が見ていた居間のテレビで私はこのオープニングテーマを聞くのです。

1982年10月7日のテレビ番組表。民放5局(北海道はこのうち4局がほぼ東京と同じ番組が放送されたはずだ)TBSのパリンコ学園No.1はもしかすると北海道では独自番組枠だったんじゃないかとも思う。ちなみに我が家、夕方のニュースはフジ系の「イブニングニュース」を見ていて(これは関東圏がレポート600やスーパータイムとしてやっていた番組が、当地ではテレビ道新6:30/イブニングニュースという名で放送されていた) 7時前の天気予報「キリンお天気ジョッキー」までフジ系であるUHBを見ていたこともあったんだと思う。

格好良い!1982年と言えばまだ10歳やそこらである私が、そりゃ当時も人気のアイドル歌謡、聖子ちゃん!とか子供心に好きでしたよ。でもね、この「スペースコブラ」のオープニオングが恐ろしく格好良くて、番組内容よりオープニングテーマの虜になったのよ。大野雄二さんのちょっとルパン三世的な感じも相まって、格好良い!少しエロい!

「コブラ」前野曜子
発売日:1982年10月21日
オリコン最高位:-位
ザ・ベストテン最高位:-位
売上枚数:-万枚
レーベル:日本コロムビア
レコード番号:CH-113

A面:コブラ
作詞:冬杜花代子
作曲:大野雄二
編曲:大野雄二
歌唱:前野曜子

B面:シークレット・デザイアー
作詞:冬杜花代子
作曲:大野雄二
編曲:大野雄二
歌唱:前野曜子

残念ながら当時「アニメの曲」というのはなかなかヒットしないという面があります。
1978年の沢田研二さん「ヤマトより愛を込めて」がアニメ主題歌でヒットした最初とは思いますが(これもサウンドトラック版は沢田研二さんの歌唱した版を使えないなどいろいろある)かなり例外的ではないかとも思います。テレビアニメの主題歌では杏里さん「CAT'S EYE」が初のオリコンチャート1位と思いますし、その後はTM NETWORK「Get Wild」、斉藤由貴さん「悲しみよこんにちは」などメディアミックス的戦略でアニメ主題歌がヒットする形もできてきます。

しかし、前野曜子さんがどういう理由で「コブラ」の曲を歌うことになったのかは、ご本人がこの曲が番組で使われていた頃には闘病し1988年に亡くなられていますし、なにかインタビュー記事のようなものがないかと探してみた限りはそのようなものが見当たりません。自身の最後のシングルレコードが、自身の写真も使われないジャケットであるのは、少し悲しくもありますし、いや、アニメの主題歌として全うしたとも言えるかなとも思うのです。


この曲が私に与えた大きな印象は、世の中にはヒットチャートにない曲にも「自分にとって好きな」曲があるということです。もちろんヒットチャートは指標の一つですから、そこから好きな曲ができていくのは当たり前なことでもあります。しかし、なかなかテレビ、ラジオで取り上げられない曲に、自分のこのみな楽曲があるんだということが小学生の時代にわかったことはものすごく大きいことだと思います。

我が家はレコードを買ってくれるような家では無かったし、やっと入手できたラジカセで聞く音楽になかなか入ってこない楽曲でもあります。それは「アニメソング」だから軽じられたとは思いませんが、なかなか当時それを載せるメディアが無かったというのもありましょう。そして配信の時代になった今、残念ながらiTunesにもSpotifyにもないこの楽曲を「発見」してもらうのはとてつもなく難しいことです。
大人になって、やっとこの曲をフルコーラスで聴くことができた時。感動しましたね。


さて、当時のシングルレコードはかなり入手困難でありますし、配信などもされていません。CDとしては前野曜子さんの1982年のアルバム「TWILIGHT」を2012年にリマスタリングして発売されたGreenwood Records発売、企画番号GRCL-6018のものに「コブラ」と「シークレット・デザイアー」そしてホテル・ヨコハマのノベルティとして限られた枚数しか配布されていない「潮風のメロディ」が含まれています。(配信ではこの3曲が省かれています)この「潮風のメロディ」がまたいいのですよ。

Greenwood Recordsは「埋もれた音源の復刻と制作販売」ということで、なかなか配信されない楽曲を発売されています。

Greenwood Records
http://www.greenwood-records.jp

是非入手してみてください。

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