2023/09/21 歌謡曲が好き もくたま特集 アラジン 80年代歌謡曲 楽曲紹介

アラジンのシングル楽曲を聴いてみる


目次
  1. 1981年11月14日デビュー曲「完全無欠のロックンローラー」
  2. 1982年03月21日「ロックンローラー大放送」
  3. 1982年09月21日「アラジンの「行きつけ・・・」ブギー 」
  4. 1983年01月21日「レディエプロン」
  5. 1982年9月21日「ALADDIN VS アラジン」
  6. いまこそ再履修したい「アラジン」

性懲りも無く最近詳細情報入力が完了したアーティストの楽曲を改めて聴いてみようという「もくたま特集」であります。
今週は「アラジン」を聞いてみましょう。

アーティスト検索:アラジン
https://www.thursdayonion.jp/search.php?aid=EaHlYdllwg4X5IQa8QT0Bg%3D%3D

アラジンは一発屋イメージですね。1981年にデビュー曲の「完全無欠のロックンローラー」が大ヒット、しかし後が続かず解散されています。
元は大学のフォークソング研究会のメンバーで結成されたようですし、フォークといいながらシングル楽曲結構挑戦的で、「完全無欠の~」だけをイメージすると全く印象が違います。

メインボーカルだったグレート高原さんは富山県で「高原兄」として地元タレントとして活動されていて、オレオレ詐欺への啓発ポスターに採用されたのを見たことがあります。

シングルはわずか4枚の発売ですので、紹介していきましょう。シングル4曲はわずか1年3ヶ月ほどの期間でしかありません。本当にデビューしてからの活動期間が短いのです。

完全無欠のロックンローラー
アラジン
2003/3/26 261739668

1981年11月14日デビュー曲「完全無欠のロックンローラー」

作詞 高原茂仁
作曲 高原茂仁
編曲 (未記載)

クールでバッチリ!な感じで、もう勢いというかノリというか、完璧な一発屋ソングと言って良いでしょう。でも貶しているんじゃなくて、その技術的な面に裏打ちされている「聞かせる」楽曲であります。これが下手だったら誰も聞いてくれません。

そして、やっぱりB面ですよ。
作詞 高原茂仁
作曲 高原茂仁
編曲 清水信之

道化師
アラジン
1981/11/14 1234904470

全く印象が違います。聞いていて途中で何かふざけたことやり出すんじゃないか?って思ったらそのまま終わっちゃったと。いえいえ、歌詞もいいじゃないですか。同じ人がつくったとは思えない感じです。
とはいえですよ、これを求めていたかどうか。ラジオやザ・ベストテンで聞いてレコード買ってきて、ではB面・・・ん?こんな「秋」の寂しい曲?って思っちゃったかなぁ。今聞くとこちらがいいのですよ。


ロックンローラー大放送
アラジン
1981/1/1 261607387

1982年03月21日「ロックンローラー大放送」

やっぱり流れは大切です。「完全無欠のロックンローラー」が売れていたのは1982年の1月から2月にかけて。ですので、これに近い曲を出しておくのは間違いの無いところです。
作詞 アラジン
作曲 アラジン
編曲 アラジン

作詞作曲編曲をバンド名にしました。こういうのはもしかするとバンド内での印税受け取り問題とかあったんですかね?ラジオDJ的にお笑い系で、今はあまりウケないというか、こういうラジオ無くなったなぁ。。。

B面の「そばにいなくても」はクレジットは各別になっていますね。
作詞 そらんじゅ
作曲 高原茂仁
編曲 森田雅彦

そばにいなくても
アラジン
2007/8/22 261607387

「そらんじゅ」という作詞家さん、伊藤敏博さんの楽曲とかでもお見かけしているんですが、特に検索しても出てこないですね。ビヨンセさんの妹さんではなさそうです。

それにしてもこちらもB面振り幅が大きくて、いやいやちょっと待ちなさいなって感じではあります。


1982年09月21日「アラジンの「行きつけ・・・」ブギー 」

ここでちょっと間を置いたのはアルバム制作とかもあったんでしょうか。この曲では売野雅勇さんの作詞、編曲は鷺巣詩郎さん。ええ、歌謡曲になっています。まぁ、おふざけの部分はちゃんと残してあって「音楽のホームラン王です!」とか言っちゃうんですけどね。
作詞 売野雅勇
作曲 高原茂仁
編曲 鷺巣詩郎

B面こそもなんとなくまとまって、勢いがちょっと削がれた感があります。決して悪くはない楽曲なんですけどね。ここに来てプロレス的に面白いんだけど・・・若干のお腹いっぱい感を感じていただけると思うのであります。
アラジンの恋の肘鉄娘(エルボースマッシュ) 
作詞 売野雅勇
作曲 高原茂仁
編曲 鷺巣詩郎

アラジンの恋の肘鉄娘
アラジン
1981/1/1 261605964



レディエプロン
アラジン
2007/8/22 261751888

1983年01月21日「レディエプロン」

デビューしてまだ1年2ヶ月ですよ。で、最後の楽曲になります。

作詞 高原茂仁
作曲 高原茂仁
編曲 飛澤宏元



そして全てをチャラにするかのようなB面です。誠実だと思いますよ。
街  
作詞 高原茂仁
作曲 高原茂仁
編曲 飛澤宏元


アラジン
2007/8/22 261751888

長谷川町子さんの連載「エプロンおばさん」の1983年版のドラマは冨士眞奈美さん主演で、青島幸男さんの「意地悪ばあさん」の後番組でした。何話かは見たんだけど、あまりにも「意地悪ばあさん」の印象が強すぎて、あまり印象がなかったですね。柳生博さんが夫役でした。
あまりドラマはヒットしなかったようですが、それでもスペシャルで続編がつくられていますし、楽曲も使われています。でもスラップスティックの意地悪ばあさんのテーマの方が印象に残ってるもんなぁ。

道化師の涙
アラジン
1981/1/1 74873089

1982年9月21日「ALADDIN VS アラジン」

3枚目のシングルと同時に発売された唯一のアルバム。これがまた、いいのですよ。何だよちゃんとしたバンドだったんじゃないかよ!って言いたくなること。そして高原さんの振り幅の広い作曲は、ちょっとこのバンドを見くびってた自分には衝撃的でした。是非。


いまこそ再履修したい「アラジン」
ツッパリロックンロール的ブームの中で、おちゃらけた悪そうな人ですが、根は絶対いい人でしょ!ってのがわかる各楽曲です。4枚のシングル、1枚のアルバムで終わってしまったとして、2008年のヘキサゴン的ブームでもまた出てきましたし、ご実家で家業を継いでいる高原さんは今もローカルタレントとして活躍中。
それは嫌われなかったこと。誠実であったこと故のことではないかとも思うのです。今改めて聞くと、もう1枚アルバムが出ていたらなとか思ってしまいます。
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