木曜日のタマネギ
2024/10/10 歌謡曲が好き
もくたま特集
中村雅俊
80年代歌謡曲
楽曲紹介
今週のもくたま特集は、1974年のドラマ「われら青春!」で役者として鮮烈なデビュー、そしてその主題歌がミリオンヒット。長く俳優としても歌手としても活動されている中村雅俊さんを聞いていきます。
とはいえ、その楽曲数が非常に多く、現在までにシングル55枚、フルアルバム24枚を数えるすべてを聞くのはちょっと現実的ではありませんので、ここでは1982年の大ヒット曲「恋人も濡れる街角」の後に発表している80年代に発売したシングルレコード16枚を聞いていきましょう。
中村雅俊さんはすべてのシングル、アルバムを配信対応されていますので非常に簡便に聴いていくことが可能です。ここに限らず多くの楽曲を是非聞いてみていただきたいと思うのです。
「外科医 城戸修平」は中村雅俊さんが外科医の役、そして桜田淳子さんが看護婦（看護師への名称統一は2002年で、20年以上を経た今では看護婦ってちょっと違和感のある感じになりましたね）の役、なかなか再放送されない作品のようですね。
楽曲は「生きてみて もっとそばで 生きてみて 痛ぶる胸を あたためてやるから」直接的では無いにせよドラマにも則した形になっています。ちなみに共済である全労済のCMキャラクターですが、その最初期のCM楽曲と思われます。中村雅俊さんは2008年まで全労済のキャラクターを務めています。
爽やかな前奏から、かなり高音域の歌唱はなかなか大変そうです。そして急激に下がる渋いサビと、極端な高低差はカラオケで歌うには難しそうです。
Track:1 燃える囁き
作詞:大津あきら
作曲:木森敏之
編曲:木森敏之
TBS系TV「外科医 城戸修平」主題歌・全労済CFイメージソング
B面も難しい曲だよねぇ。愛の船を漕ぎ出す前に何度も練習しないとならない感じがあります。とはいえこの2曲、なんかいいじゃないですか。ふと思い出しそうな感じがあります。オリコンは28位で、ドラマも好調でしたね。
Track:2 セイル・アウェイ
作詞:大津あきら
作曲:木森敏之
編曲:木森敏之
TBS系TV「外科医 城戸修平」挿入歌
先の現代劇とほぼ同時期に「必殺」シリーズにも出演しているハードスケジュールですね。「渡し人」と鏡研ぎの本業、「仕事」のときの決め台詞は相手に鏡を見せながらという、なかなか夢に出そうな感じであります。楽曲は「ひとときの愛」と読ませます。時代劇の楽曲のイメージではありませんが、こちらもドラマを意識した歌詞になっていますね。「初めの2分終わりの1秒それでこの俺がわかるだろう」ええ、ワタシ、早いんです♪
Track:1 瞬間の愛
作詞:三浦徳子
作曲:平尾昌晃
編曲:川村栄二
朝日放送系TVドラマ「必殺渡し人」主題歌
B面は情景がわかるような楽曲、待ち合わせに来ないこないは過去も今も定番なシチュエーションです。なんかどこかで聴いたことのあるような洋楽っぽい曲調ではありますが、ちゃんとサビでは歌謡曲になりますね。
Track:2 No Secrets
作詞:三浦徳子
作曲:中村雅俊
編曲:国吉良一・川村栄二
裏ジャケットにはハッチバックな5ドアのパルサーの後ろでラグビーボールを抱える中村雅俊さんです。少し地味目なパルサーが写っております。というのも、このあと「地味な」パルサーが大変貌を遂げるわけであります。
そして楽曲もCMソングにしては少し地味な感じであります。とはいえ車というのは自由の象徴で、女の子を助手席に乗せて海を見ながら走るのは男の子の願望であるわけです。でも、やっぱりCMにはおとなしいかなぁ。
Track:1 揺れる瞳
作詞:岡本おさみ
作曲:木森敏之
編曲:木森敏之
NISSAN「パルサー」イメージソング
B面、あら格好いい。中村雅俊さんは歌い方が格好よくて、少しだけぶっきらぼうな感じがあって冬の曲が似合う感じがします。「君を駆け巡る時間をすべて俺におくれ」くぅう言ってみてぇ。
Track:2 ホワイト・シルエット
作詞:大津あきら
作曲:中村雅俊
編曲:大谷和夫
前作から約半年、こちらも裏ジャケットにはパルサーが写っております。こちらは3ドアハッチバックで、当時のカタログカラーのイエローだったんじゃないでしょうか。
この当時日産はイタリアのアルファロメオと合弁し「パルサーミラノX1」という車種を発売、少々地味なイメージだったパルサーが派手なカラーリングを纏っておりました。原色なイエローの車体に、座席はグリーン＆ブラック。前作の写真と比較してもタイヤホイールなどに意匠が見られますし、当時の若者～ファミリー向けとして使いやすそうなクルマです。
そしてなによりCMソングとして派手になりました。歌詞も秋元康さんの世界で、そして林哲司さん的な都会的な夜の街灯りのなか車を走らせる疾走感が気持ちいいです。そう、男女間ですから今、今が大事なんですよ。そして車は二人の世界。そして車には時間の概念がないんですよ。
Track:1 パズル・ナイト
作詞:秋元康
作曲:林哲司
編曲:新川博
NISSAN「パルサー」イメージソング
B面もデートの続き的に夏の午後にいい感じ。やっぱりど頭から高音にさらされる感じですがちゃんとついていっております。ちょっと中村雅俊さんの楽曲っぽくない感じも含めて意外性があっていいですね！
Track:2 憧れのSUMMER HOUSE
作詞:伊達歩
作曲:NOBODY
編曲:新川博
ジャケットに記載は無いのですが、日本テレビ系アニメ「三国志」の主題歌でした。このアニメ水曜ロードショーの枠で単発制作されたもので、史実とはともかく壮大なスケールで作られたアニメであります。翌年にも続編が作られています。
そして前作に引き続き日産「パルサー」のCMソングでした。
なるほどアニメを意識している楽曲ではありますが、すごく良くできた大人の楽曲だと思うのです。カラオケで歌ったら格好いいじゃないですか。車のCM的ではない感じはしますが。
Track:1 夢一途に
作詞:大津あきら
作曲:和泉常寛
編曲:佐藤準
あら格好いい！B面はニヒルに別れの情景でありますが、演奏的な格好よさがあって、アルバムアーティストとしての中村雅俊さんはバンドにも恵まれていたんじゃないかなと思わせます。「TuTu抱きしめてTuTuくちづけて〜」くぅぅ！
Track:2 ラストショウ
作詞:大津あきら
作曲:木森敏之
編曲:佐藤準
こちらもジャケットには記載が無いのですが日産「パルサー」のCMソングだったようです。そしてご本人が主演するドラマ「誇りの報酬」のエンディングテーマです。根津甚八さんとコンビを組む刑事ドラマでした。1年続いたということは好評だったのでしょうが私自身は見た記憶が全くありません。
刑事ドラマっぽい楽曲だなぁと思いますね。都会の片隅でさまざまな欲望があって、夜はそれを描きだす。しかも雨です。日付変更線とは言いながら朝を待つその時間を表しているようではありますが、少し希望を持ちながら明日を迎えたい。うん、だれでも思うことです。
Track:1 日付変更線
作詞:阿久悠
作曲:タケカワユキヒデ
編曲:田辺信一
日本テレビ系全国ネット「誇りの報酬」エンディングテーマ
タケカワユキヒデさんの才能もすごいなぁと思うのはA面と全く印象が違う楽曲を提供することですね。A面はドラマですから依頼に対してちゃんと応えられることも必要になりますし、B面らしい楽曲をちゃんと提供できる。そして曲調よりも歌詞は寂しい。
Track:2 また逢いたいねは もう逢えないね
作詞:阿久悠
作曲:タケカワユキヒデ
編曲:タケカワユキヒデ
「誇りの報酬」が1年続いたことで後期のエンディングテーマとして使われています。
格好いい楽曲ですねぇ。こちらはドラマとはあまり関連しない感じではありますが、アレンジが格好いいし、ちゃんとクレジットされているコーラスも格好いい。海を見下ろすホテルで貴女と過ごす時間はきっと楽しくて、そして、それが終わるとすごく寂しくなる。そんな感じが伝わってきます。
Track:1 想い出のクリフサイド・ホテル
作詞:売野雅勇
作曲:鈴木キサブロー
編曲:佐藤準
コーラス詞:ケーシー ランキン・コーラス編曲:川村栄二
日本テレビ系全国ネット「誇りの報酬」エンディングテーマ
ドラマ挿入歌としてどう使われていたのかはわからないのですが、妹よと呼びかけて、楽曲タイトルは妹たちに。ワタシがそばにいるだけで嬉しかったりすると相手が思っているかといえば、それは幻想だけど。
Track:2 Jenny (妹たちに)
作詞:売野雅勇
作曲:鈴木キサブロー
編曲:松下誠
日本テレビ系全国ネット「誇りの報酬」挿入歌
今回、この曲を知ることができたのは収穫です。タイアップがついていなかったこともありまして聞くことがなかった楽曲ですが、こんな素直な楽曲も歌っていたんだなぁと思います。ただ懐古するわけではなく、未来を見ながら、でも、過去があっての今で、実際にこのような感じがあったのかどうかはわからないけれど、誰もが少しだけ自分に置き換えて感じることができるんじゃないかなぁ。
1951年生まれの中村雅俊さんはこのとき36歳、自身がデビューし俳優、歌手として突っ走ってきた20代を思い出しての楽曲、そして、このとき、ここから35年以上経った今でもステージに立ち続けていると思っていたでしょうか？
Track:1 70年代
作詞:売野雅勇
作曲:中崎英也
編曲:佐藤準
コーラスアレンジ:町支寛司
打ち込み的な80年代を感じるアレンジでありますが、こちらもいいですねぇ。中村雅俊さんがこんなに多岐にわたる楽曲を発表していたとは知りませんで、音楽活動も俳優の片手間というものではなく本腰入れてやっていたという片鱗を見せてくれています。
Track:2 接吻で殺せよ
作詞:売野雅勇
作曲:水谷公生
編曲:佐藤準
コーラスアレンジ:町支寛司
「制作2部青春ドラマ班」は当時少しはやりがあった「業界」ドラマの一つになります。ただ、当時でも「青春ドラマ」は古くさすぎて、あまり支持を得ることができず12話で完結しています。再放送された記憶もありません。
楽曲はこれまた80年代的に、そしてトレンディドラマ的な楽曲に仕上がっています。ドラマがヒットしていれば楽曲もヒットできたと思うと少し残念ですね。オリコンは40位です。でも、今聞くと、少しだけ甘酸っぱい過去の恋愛を思い出させてもらえます。そんな経験ないんだけどね。
Track:1 もう一度抱きたい
作詞:松本隆
作曲:中崎英也
編曲:佐藤準
テレビ朝日系全国ネット「制作2部青春ドラマ班」主題歌
多岐にわたる作家陣に支えられている中村雅俊さんですが、まさか織田哲郎さんまで提供しているとは思いませんでした。前奏から、ああ、そうですね、ってわかる感じ。夏を思い出して、そして、夏に出会ったあの人を思い出しながら、でももう会えないんですねぇ。
Track:2 想い出と呼ばないで
作詞:松本隆
作曲:織田哲郎
編曲:町支寛二
缶コーヒーっておいしくなったよなぁと思う昨今でありますが、1960年代に発売が開始された缶コーヒーはまだ甘いものが多く、1987年頃からはキリンなどのビールメーカーも参入してきて、甘くないコーヒーも増えてきた頃です。私個人のダイドーブレンドコーヒーのイメージは草刈正雄さんと水谷豊さんなんですが中村雅俊さんもCMされていたんですね。
哲学的な歌詞でありますが、貴女を包むコートにはなれなかった、物質的にも金銭的にも大きな男になりたいわけですが、いつもみみっちい金額で悩んでデートにならないのが現実です。コーヒーのCMにしては寂しくて、でも、冬にホッとできるコーヒーな印象なんでしょうね。
Track:1 さよならが言えなくて…
作詞:高見沢俊彦
作曲:高見沢俊彦
編曲:佐藤準
ダイドーブレンドコーヒー イメージソング
B面は高見沢さんですね！笑うってワタシにとっても目標というか目的というか、とりあえず笑っておけって感じがあります。この曲も1969年を歌っています。愚かな夢と申しますが、若かりしの「わぁぁぁ！」って頭を抱えて思い出したくないような自分の愚かさと向き合ってこそとも言えます。ロックですねぇ。
Track:2 急がば笑え
作詞:高見沢俊彦
作曲:高見沢俊彦
編曲:佐藤準
中村雅俊さんの楽曲には多くがタイアップがついているのですが、この楽曲は特にタイアップの記事は見当たりません。このシングルから8CMCDシングル盤も同時発売になっています。この時期はアナログレコード、CD、そしてカセットテープの3タイプで発売しています。ファンは3タイプ持っていたりするんでしょうね。
それにしても、3枚目もできるけど、どこかキザなこともできて、別れも絵になるってものです。それにしても曲に出てくる女性は女優ですね、きっと別れた後は新しい男と暮らすわけで、前の男のことはすっかり忘れているに違いないのです。でもそれじゃ曲にならないですね。
Track:1 未来が眠る日々
作詞:売野雅勇
作曲:鈴木キサブロー
編曲:佐藤準
コーラスアレンジ:大塚修司
B面は反対側の「男優」としての別れ、こちらも「君とかけ離れた女選ぶしかできなかったよ」ですからねぇ。実際のところ、その少し派手目の娘がよかったんでしょ？って言いたくなるわけですね。ここで前の彼女と寝る選択をしないで曲が終わるんだから幸せなのです。曲調に騙されないですよ♪
Track:2 家路
作詞:売野雅勇
作曲:大塚修司
編曲:船山基紀
コーラスアレンジ:大塚修司
ACROSS THE UNIVERSEというとビートルズを思い出しますが、そうではないようですね。Steve Davisさんはジャズのトロンボーン奏者さんですから、ジャズナンバーからのカバーなのでしょうか？今までにない曲調でもありますし、格好いいですね。同じタイトルのアルバムとしても発売されています。
Track:1 消えのこる青春の香り (ACROSS THE UNIVERSE)
作詞:大津あきら
作曲:Steve Davis
編曲:Alan Pasqua・Bill Schnee
コーラスアレンジ:大塚修司
B面は「ふれあい」を新たなアレンジでレコーディングしています。
Track:2 ふれあい (New Version)
作詞:山川啓介
作曲:いずみたく
編曲:新川博
コーラスアレンジ:大塚修司
ちょっとこの楽曲に関しては情報が少なくて、8cmCDシングル盤のみ発売だったんでしょうか。あら、ちゃんとロックです。この頃の中村雅俊さん、精力的に楽曲を発表されています。
Track:1 RISKY NIGHT
作詞:大津あきら
作曲:Steve Kipner・Steve Lindsey
編曲:Steve Kipner
コーラスアレンジ:大塚修司
２トラック目も、今までの楽曲からガラッと印象が変わって、アレンジめちゃくちゃ格好いいです。1980年代の終わり頃はFMラジオで格好いい洋楽が流れて、なかなか既存の「邦楽歌手」が取り上げられない中、そこに流れていても変じゃない格好いい方角を模索していた時期と言えましょう。この楽曲は初見でしたが、これはプレイリストのどこかに紛れ込ませたいぞって楽曲だと思います。誰が歌っているかは分かり易いですけどね。
Track:2 永遠にJUST A PAIN
作詞:大津あきら
作曲:都志見隆
編曲:Alan Pasqua・Bill Schnee
コーラスアレンジ:大塚修司
よく聴いた楽曲ですね。中元歳暮というと、現在は公務員でしたらもはや受け取ってる人はいないと思いますし、民間であっても自宅の住所リストなんて出回りませんから贈答品が来ることも希でありましょう。とはいえ、今でもデパートでは中元歳暮商戦があるわけですね。もちろん実家とか親戚に送るものもありますので。
好感度の高い中村雅俊さんは長く味の素のギフトCMに出演されます。その最初がこの曲でしたでしょうか。マイホームパパ的な家庭的な落ち着きと、スキャンダルのないイメージ、そして、やっぱり格好いいんですよね。「囁く言葉より深く抱きしめて」でもエロさを感じないんですよ。
Track:1 あなたにあげたい愛がある
作詞:大津あきら
作曲:NOBODY
編曲:新川博・大塚修司
「'89 SUMMER AJINOMOTO GIFT」イメージソング
そしてB面は「熱闘甲子園」あまり野球イメージはありませんが、中村雅俊さんは東北出身の縁もあってその後楽天イーグルスの名誉ファンクラブ会員だったはずです。
ざ・青春な楽曲ではありますが、おっさんになるとこの鼓舞される楽曲はやっぱりくるものがあって、そして、その嘘だったり汚さだったりという大人側も見えてしまうことがすごく悲しくもあります。今でもこの朝日放送に限らず若い野球少年を使い潰し「感動」を押し付けるのかと思うと素直に聞けないのもあったりしますね。
Track:2 風よ
作詞:西浦達雄・松本一起
作曲:西浦達雄・大塚修司
編曲:大塚修司
ABC「熱闘甲子園」挿入歌
「こちら芝浦探偵社」は沢口靖子さん主演のドラマでした。ドラマの主題歌らしい楽曲になっています。都会的な、そして水辺がある情景はトレンディドラマにありがちな情景、そしてビル街でヒロインと歩く情景が見えるじゃないですか。そういう楽曲をちゃんと要求通り作って歌えるってのがすごいよなぁって思うのです。
Track:1 闇の中のサファイア
作詞:森雪之丞
作曲:都志見隆
編曲:西平彰
コーラスアレンジ:都志見隆
TBS系TV「こちら芝浦探偵社」主題歌
恐ろしく直接的な「抱きたい」であります。そう思うと今までの楽曲抱く表現はいろいろありましたが直接的に「色付きの女神」にこの夏終わるまで抱くぞという決意はあまり見ない光景かもしれません。それでも楽曲は当時らしいトレンディさがありますのであまりエロく聞こえませんね。
Track:2 抱きたい
作詞:大津あきら
作曲:多々納好夫
編曲:新川博・大塚修司
夏に続いてのお歳暮商戦CMソングです。それを充分に意識した楽曲になっていますので、結婚して名前が変わったお相手に対する淡く妖しい恋心なのでありますが、それを包み隠してCMに使ってもおかしくない感じになっております。あくまでも「ほほえみで抱きしめたい」ええ、お身体の関係ではないのです。なので、何も変わらず「ただ幸せだけが」あればいいのです。若干不倫ドラマの流行った時期でもありますので、やらない、これが大事なのであります。
Track:1 ほほえみで抱きしめたい
作詞:松井五郎
作曲:大塚修司
編曲:佐藤準
コーラス編曲:大塚修司
'89 WINTER AJINOMOTO GIFT イメージソング
ドラマ「恋人の歌がきこえる」はお相手が池上季実子さんでしたね。個人的に池上季実子さん当時の幼気な少年時代のワタシはすごく好きだったんです。このドラマでは中村雅俊さんの妹役で早見優さんが出ておられましたですね。
ドラマの楽曲らしい楽曲なんだけど、ちょっとトレンディとは離れた感じがいいですね。そして、やはり歌いにくそうな高音を多用した楽曲でもありまして、いい！と思いながら絶対カラオケで歌えないって感じの楽曲でもあります。ドラマの主題歌っていろいろ制約があるんでしょうが、それがハマるとドラマも楽曲も大ヒットするわけで、このドラマは・・・再放送見たことないですよね。
Track:2 群れを離れた鳥たち
作詞:山川啓介
作曲:松田良
編曲:佐藤準
コーラス編曲:大塚修司
日本テレビ系ドラマ「恋人の歌がきこえる」挿入歌
冒頭でも書きましたとおり、中村雅俊さんは55枚のシングル、そしてライブアルバムを含めたアルバムすべてを配信対応されているようです。過去の楽曲というのは今入手するのが非常に難しい、レコードも中古価格は高騰、業者がレコードを買いあさって高額転売している状況は今後も続いていきますので、コレクションとしての「モノ」が必要ではなければ配信などで聞くことができるのが最高なのであります。
今回中村雅俊さんの楽曲の中でも83年以降はベストテンに入ったりする楽曲はありません。しかし、確実に音楽性を高めご本人も作詞作曲をされ、コンサートを行い、そして現在もそれを続けている。シンガー中村雅俊を是非感じていただければいいなと思っております。
中村雅俊さんの80年代シングル楽曲を聴いてみる
目次
- 1983年05月21日 燃える囁き
- 1983年07月21日 瞬間の愛
- 1983年12月21日 揺れる瞳
- 1984年06月21日 パズル・ナイト
- 1985年03月21日 夢一途に
- 1985年10月21日 日付変更線
- 1986年05月21日 想い出のクリフサイド・ホテル
- 1987年06月01日 70年代
- 1987年10月21日 もう一度抱きたい
- 1987年11月10日 さよならが言えなくて…
- 1988年07月21日 未来が眠る日々
- 1989年01月21日 消えのこる青春の香り (ACROSS THE UNIVERSE)
- 1989年04月21日 RISKY NIGHT
- 1989年06月21日 あなたにあげたい愛がある
- 1989年07月25日 闇の中のサファイア
- 1989年11月21日 ほほえみで抱きしめたい
- 配信
今週のもくたま特集は、1974年のドラマ「われら青春!」で役者として鮮烈なデビュー、そしてその主題歌がミリオンヒット。長く俳優としても歌手としても活動されている中村雅俊さんを聞いていきます。
とはいえ、その楽曲数が非常に多く、現在までにシングル55枚、フルアルバム24枚を数えるすべてを聞くのはちょっと現実的ではありませんので、ここでは1982年の大ヒット曲「恋人も濡れる街角」の後に発表している80年代に発売したシングルレコード16枚を聞いていきましょう。
中村雅俊さんはすべてのシングル、アルバムを配信対応されていますので非常に簡便に聴いていくことが可能です。ここに限らず多くの楽曲を是非聞いてみていただきたいと思うのです。
アーティスト検索:中村雅俊
https://www.thursdayonion.jp/search.php?aid=T84m9GKianivCnREvj8qxw%3D%3D
1983年05月21日 燃える囁き
「外科医 城戸修平」は中村雅俊さんが外科医の役、そして桜田淳子さんが看護婦（看護師への名称統一は2002年で、20年以上を経た今では看護婦ってちょっと違和感のある感じになりましたね）の役、なかなか再放送されない作品のようですね。
楽曲は「生きてみて もっとそばで 生きてみて 痛ぶる胸を あたためてやるから」直接的では無いにせよドラマにも則した形になっています。ちなみに共済である全労済のCMキャラクターですが、その最初期のCM楽曲と思われます。中村雅俊さんは2008年まで全労済のキャラクターを務めています。
爽やかな前奏から、かなり高音域の歌唱はなかなか大変そうです。そして急激に下がる渋いサビと、極端な高低差はカラオケで歌うには難しそうです。
Track:1 燃える囁き
作詞:大津あきら
作曲:木森敏之
編曲:木森敏之
TBS系TV「外科医 城戸修平」主題歌・全労済CFイメージソング
B面も難しい曲だよねぇ。愛の船を漕ぎ出す前に何度も練習しないとならない感じがあります。とはいえこの2曲、なんかいいじゃないですか。ふと思い出しそうな感じがあります。オリコンは28位で、ドラマも好調でしたね。
Track:2 セイル・アウェイ
作詞:大津あきら
作曲:木森敏之
編曲:木森敏之
TBS系TV「外科医 城戸修平」挿入歌
セイル・アウェイ
中村雅俊
1983/5/21 1584953197
1983年07月21日 瞬間の愛
先の現代劇とほぼ同時期に「必殺」シリーズにも出演しているハードスケジュールですね。「渡し人」と鏡研ぎの本業、「仕事」のときの決め台詞は相手に鏡を見せながらという、なかなか夢に出そうな感じであります。楽曲は「ひとときの愛」と読ませます。時代劇の楽曲のイメージではありませんが、こちらもドラマを意識した歌詞になっていますね。「初めの2分終わりの1秒それでこの俺がわかるだろう」ええ、ワタシ、早いんです♪
Track:1 瞬間の愛
作詞:三浦徳子
作曲:平尾昌晃
編曲:川村栄二
朝日放送系TVドラマ「必殺渡し人」主題歌
B面は情景がわかるような楽曲、待ち合わせに来ないこないは過去も今も定番なシチュエーションです。なんかどこかで聴いたことのあるような洋楽っぽい曲調ではありますが、ちゃんとサビでは歌謡曲になりますね。
Track:2 No Secrets
作詞:三浦徳子
作曲:中村雅俊
編曲:国吉良一・川村栄二
No Secrets
中村雅俊
1983/7/21 1584953207
1983年12月21日 揺れる瞳
裏ジャケットにはハッチバックな5ドアのパルサーの後ろでラグビーボールを抱える中村雅俊さんです。少し地味目なパルサーが写っております。というのも、このあと「地味な」パルサーが大変貌を遂げるわけであります。
そして楽曲もCMソングにしては少し地味な感じであります。とはいえ車というのは自由の象徴で、女の子を助手席に乗せて海を見ながら走るのは男の子の願望であるわけです。でも、やっぱりCMにはおとなしいかなぁ。
Track:1 揺れる瞳
作詞:岡本おさみ
作曲:木森敏之
編曲:木森敏之
NISSAN「パルサー」イメージソング
B面、あら格好いい。中村雅俊さんは歌い方が格好よくて、少しだけぶっきらぼうな感じがあって冬の曲が似合う感じがします。「君を駆け巡る時間をすべて俺におくれ」くぅう言ってみてぇ。
Track:2 ホワイト・シルエット
作詞:大津あきら
作曲:中村雅俊
編曲:大谷和夫
ホワイト・シルエット
中村雅俊
1983/12/21 1584953201
1984年06月21日 パズル・ナイト
前作から約半年、こちらも裏ジャケットにはパルサーが写っております。こちらは3ドアハッチバックで、当時のカタログカラーのイエローだったんじゃないでしょうか。
この当時日産はイタリアのアルファロメオと合弁し「パルサーミラノX1」という車種を発売、少々地味なイメージだったパルサーが派手なカラーリングを纏っておりました。原色なイエローの車体に、座席はグリーン＆ブラック。前作の写真と比較してもタイヤホイールなどに意匠が見られますし、当時の若者～ファミリー向けとして使いやすそうなクルマです。
そしてなによりCMソングとして派手になりました。歌詞も秋元康さんの世界で、そして林哲司さん的な都会的な夜の街灯りのなか車を走らせる疾走感が気持ちいいです。そう、男女間ですから今、今が大事なんですよ。そして車は二人の世界。そして車には時間の概念がないんですよ。
Track:1 パズル・ナイト
作詞:秋元康
作曲:林哲司
編曲:新川博
NISSAN「パルサー」イメージソング
B面もデートの続き的に夏の午後にいい感じ。やっぱりど頭から高音にさらされる感じですがちゃんとついていっております。ちょっと中村雅俊さんの楽曲っぽくない感じも含めて意外性があっていいですね！
Track:2 憧れのSUMMER HOUSE
作詞:伊達歩
作曲:NOBODY
編曲:新川博
憧れのSUMMER HOUSE
中村雅俊
1984/6/21 1584953292
1985年03月21日 夢一途に
ジャケットに記載は無いのですが、日本テレビ系アニメ「三国志」の主題歌でした。このアニメ水曜ロードショーの枠で単発制作されたもので、史実とはともかく壮大なスケールで作られたアニメであります。翌年にも続編が作られています。
そして前作に引き続き日産「パルサー」のCMソングでした。
なるほどアニメを意識している楽曲ではありますが、すごく良くできた大人の楽曲だと思うのです。カラオケで歌ったら格好いいじゃないですか。車のCM的ではない感じはしますが。
Track:1 夢一途に
作詞:大津あきら
作曲:和泉常寛
編曲:佐藤準
あら格好いい！B面はニヒルに別れの情景でありますが、演奏的な格好よさがあって、アルバムアーティストとしての中村雅俊さんはバンドにも恵まれていたんじゃないかなと思わせます。「TuTu抱きしめてTuTuくちづけて〜」くぅぅ！
Track:2 ラストショウ
作詞:大津あきら
作曲:木森敏之
編曲:佐藤準
ラストショウ
中村雅俊
1985/3/21 1584953415
1985年10月21日 日付変更線
こちらもジャケットには記載が無いのですが日産「パルサー」のCMソングだったようです。そしてご本人が主演するドラマ「誇りの報酬」のエンディングテーマです。根津甚八さんとコンビを組む刑事ドラマでした。1年続いたということは好評だったのでしょうが私自身は見た記憶が全くありません。
刑事ドラマっぽい楽曲だなぁと思いますね。都会の片隅でさまざまな欲望があって、夜はそれを描きだす。しかも雨です。日付変更線とは言いながら朝を待つその時間を表しているようではありますが、少し希望を持ちながら明日を迎えたい。うん、だれでも思うことです。
Track:1 日付変更線
作詞:阿久悠
作曲:タケカワユキヒデ
編曲:田辺信一
日本テレビ系全国ネット「誇りの報酬」エンディングテーマ
タケカワユキヒデさんの才能もすごいなぁと思うのはA面と全く印象が違う楽曲を提供することですね。A面はドラマですから依頼に対してちゃんと応えられることも必要になりますし、B面らしい楽曲をちゃんと提供できる。そして曲調よりも歌詞は寂しい。
Track:2 また逢いたいねは もう逢えないね
作詞:阿久悠
作曲:タケカワユキヒデ
編曲:タケカワユキヒデ
また逢いたいねは もう逢えないね
中村雅俊
1985/10/21 1584953278
1986年05月21日 想い出のクリフサイド・ホテル
「誇りの報酬」が1年続いたことで後期のエンディングテーマとして使われています。
格好いい楽曲ですねぇ。こちらはドラマとはあまり関連しない感じではありますが、アレンジが格好いいし、ちゃんとクレジットされているコーラスも格好いい。海を見下ろすホテルで貴女と過ごす時間はきっと楽しくて、そして、それが終わるとすごく寂しくなる。そんな感じが伝わってきます。
Track:1 想い出のクリフサイド・ホテル
作詞:売野雅勇
作曲:鈴木キサブロー
編曲:佐藤準
コーラス詞:ケーシー ランキン・コーラス編曲:川村栄二
日本テレビ系全国ネット「誇りの報酬」エンディングテーマ
ドラマ挿入歌としてどう使われていたのかはわからないのですが、妹よと呼びかけて、楽曲タイトルは妹たちに。ワタシがそばにいるだけで嬉しかったりすると相手が思っているかといえば、それは幻想だけど。
Track:2 Jenny (妹たちに)
作詞:売野雅勇
作曲:鈴木キサブロー
編曲:松下誠
日本テレビ系全国ネット「誇りの報酬」挿入歌
Jenny (妹たちに)
中村雅俊
1986/5/21 1584953497
1987年06月01日 70年代
今回、この曲を知ることができたのは収穫です。タイアップがついていなかったこともありまして聞くことがなかった楽曲ですが、こんな素直な楽曲も歌っていたんだなぁと思います。ただ懐古するわけではなく、未来を見ながら、でも、過去があっての今で、実際にこのような感じがあったのかどうかはわからないけれど、誰もが少しだけ自分に置き換えて感じることができるんじゃないかなぁ。
1951年生まれの中村雅俊さんはこのとき36歳、自身がデビューし俳優、歌手として突っ走ってきた20代を思い出しての楽曲、そして、このとき、ここから35年以上経った今でもステージに立ち続けていると思っていたでしょうか？
Track:1 70年代
作詞:売野雅勇
作曲:中崎英也
編曲:佐藤準
コーラスアレンジ:町支寛司
打ち込み的な80年代を感じるアレンジでありますが、こちらもいいですねぇ。中村雅俊さんがこんなに多岐にわたる楽曲を発表していたとは知りませんで、音楽活動も俳優の片手間というものではなく本腰入れてやっていたという片鱗を見せてくれています。
Track:2 接吻で殺せよ
作詞:売野雅勇
作曲:水谷公生
編曲:佐藤準
コーラスアレンジ:町支寛司
接吻で殺せよ
中村雅俊
1987/6/1
1987年10月21日 もう一度抱きたい
「制作2部青春ドラマ班」は当時少しはやりがあった「業界」ドラマの一つになります。ただ、当時でも「青春ドラマ」は古くさすぎて、あまり支持を得ることができず12話で完結しています。再放送された記憶もありません。
楽曲はこれまた80年代的に、そしてトレンディドラマ的な楽曲に仕上がっています。ドラマがヒットしていれば楽曲もヒットできたと思うと少し残念ですね。オリコンは40位です。でも、今聞くと、少しだけ甘酸っぱい過去の恋愛を思い出させてもらえます。そんな経験ないんだけどね。
Track:1 もう一度抱きたい
作詞:松本隆
作曲:中崎英也
編曲:佐藤準
テレビ朝日系全国ネット「制作2部青春ドラマ班」主題歌
多岐にわたる作家陣に支えられている中村雅俊さんですが、まさか織田哲郎さんまで提供しているとは思いませんでした。前奏から、ああ、そうですね、ってわかる感じ。夏を思い出して、そして、夏に出会ったあの人を思い出しながら、でももう会えないんですねぇ。
Track:2 想い出と呼ばないで
作詞:松本隆
作曲:織田哲郎
編曲:町支寛二
想い出と呼ばないで
中村雅俊
1987/10/21 1584953610
1987年11月10日 さよならが言えなくて…
缶コーヒーっておいしくなったよなぁと思う昨今でありますが、1960年代に発売が開始された缶コーヒーはまだ甘いものが多く、1987年頃からはキリンなどのビールメーカーも参入してきて、甘くないコーヒーも増えてきた頃です。私個人のダイドーブレンドコーヒーのイメージは草刈正雄さんと水谷豊さんなんですが中村雅俊さんもCMされていたんですね。
哲学的な歌詞でありますが、貴女を包むコートにはなれなかった、物質的にも金銭的にも大きな男になりたいわけですが、いつもみみっちい金額で悩んでデートにならないのが現実です。コーヒーのCMにしては寂しくて、でも、冬にホッとできるコーヒーな印象なんでしょうね。
Track:1 さよならが言えなくて…
作詞:高見沢俊彦
作曲:高見沢俊彦
編曲:佐藤準
ダイドーブレンドコーヒー イメージソング
B面は高見沢さんですね！笑うってワタシにとっても目標というか目的というか、とりあえず笑っておけって感じがあります。この曲も1969年を歌っています。愚かな夢と申しますが、若かりしの「わぁぁぁ！」って頭を抱えて思い出したくないような自分の愚かさと向き合ってこそとも言えます。ロックですねぇ。
Track:2 急がば笑え
作詞:高見沢俊彦
作曲:高見沢俊彦
編曲:佐藤準
急がば笑え (Single Version)
中村雅俊
1987/11/10 1584953462
1988年07月21日 未来が眠る日々
中村雅俊さんの楽曲には多くがタイアップがついているのですが、この楽曲は特にタイアップの記事は見当たりません。このシングルから8CMCDシングル盤も同時発売になっています。この時期はアナログレコード、CD、そしてカセットテープの3タイプで発売しています。ファンは3タイプ持っていたりするんでしょうね。
それにしても、3枚目もできるけど、どこかキザなこともできて、別れも絵になるってものです。それにしても曲に出てくる女性は女優ですね、きっと別れた後は新しい男と暮らすわけで、前の男のことはすっかり忘れているに違いないのです。でもそれじゃ曲にならないですね。
Track:1 未来が眠る日々
作詞:売野雅勇
作曲:鈴木キサブロー
編曲:佐藤準
コーラスアレンジ:大塚修司
B面は反対側の「男優」としての別れ、こちらも「君とかけ離れた女選ぶしかできなかったよ」ですからねぇ。実際のところ、その少し派手目の娘がよかったんでしょ？って言いたくなるわけですね。ここで前の彼女と寝る選択をしないで曲が終わるんだから幸せなのです。曲調に騙されないですよ♪
Track:2 家路
作詞:売野雅勇
作曲:大塚修司
編曲:船山基紀
コーラスアレンジ:大塚修司
家路
中村雅俊
1988/7/21 1584953865
1989年01月21日 消えのこる青春の香り (ACROSS THE UNIVERSE)
ACROSS THE UNIVERSEというとビートルズを思い出しますが、そうではないようですね。Steve Davisさんはジャズのトロンボーン奏者さんですから、ジャズナンバーからのカバーなのでしょうか？今までにない曲調でもありますし、格好いいですね。同じタイトルのアルバムとしても発売されています。
Track:1 消えのこる青春の香り (ACROSS THE UNIVERSE)
作詞:大津あきら
作曲:Steve Davis
編曲:Alan Pasqua・Bill Schnee
コーラスアレンジ:大塚修司
B面は「ふれあい」を新たなアレンジでレコーディングしています。
Track:2 ふれあい (New Version)
作詞:山川啓介
作曲:いずみたく
編曲:新川博
コーラスアレンジ:大塚修司
ふれあい (New Version)
中村雅俊
1989/1/21 1584953638
1989年04月21日 RISKY NIGHT
ちょっとこの楽曲に関しては情報が少なくて、8cmCDシングル盤のみ発売だったんでしょうか。あら、ちゃんとロックです。この頃の中村雅俊さん、精力的に楽曲を発表されています。
Track:1 RISKY NIGHT
作詞:大津あきら
作曲:Steve Kipner・Steve Lindsey
編曲:Steve Kipner
コーラスアレンジ:大塚修司
２トラック目も、今までの楽曲からガラッと印象が変わって、アレンジめちゃくちゃ格好いいです。1980年代の終わり頃はFMラジオで格好いい洋楽が流れて、なかなか既存の「邦楽歌手」が取り上げられない中、そこに流れていても変じゃない格好いい方角を模索していた時期と言えましょう。この楽曲は初見でしたが、これはプレイリストのどこかに紛れ込ませたいぞって楽曲だと思います。誰が歌っているかは分かり易いですけどね。
Track:2 永遠にJUST A PAIN
作詞:大津あきら
作曲:都志見隆
編曲:Alan Pasqua・Bill Schnee
コーラスアレンジ:大塚修司
永遠にJUST A PAIN
中村雅俊
1988/12/10 1584953696
1989年06月21日 あなたにあげたい愛がある
よく聴いた楽曲ですね。中元歳暮というと、現在は公務員でしたらもはや受け取ってる人はいないと思いますし、民間であっても自宅の住所リストなんて出回りませんから贈答品が来ることも希でありましょう。とはいえ、今でもデパートでは中元歳暮商戦があるわけですね。もちろん実家とか親戚に送るものもありますので。
好感度の高い中村雅俊さんは長く味の素のギフトCMに出演されます。その最初がこの曲でしたでしょうか。マイホームパパ的な家庭的な落ち着きと、スキャンダルのないイメージ、そして、やっぱり格好いいんですよね。「囁く言葉より深く抱きしめて」でもエロさを感じないんですよ。
Track:1 あなたにあげたい愛がある
作詞:大津あきら
作曲:NOBODY
編曲:新川博・大塚修司
「'89 SUMMER AJINOMOTO GIFT」イメージソング
そしてB面は「熱闘甲子園」あまり野球イメージはありませんが、中村雅俊さんは東北出身の縁もあってその後楽天イーグルスの名誉ファンクラブ会員だったはずです。
ざ・青春な楽曲ではありますが、おっさんになるとこの鼓舞される楽曲はやっぱりくるものがあって、そして、その嘘だったり汚さだったりという大人側も見えてしまうことがすごく悲しくもあります。今でもこの朝日放送に限らず若い野球少年を使い潰し「感動」を押し付けるのかと思うと素直に聞けないのもあったりしますね。
Track:2 風よ
作詞:西浦達雄・松本一起
作曲:西浦達雄・大塚修司
編曲:大塚修司
ABC「熱闘甲子園」挿入歌
風よ
中村雅俊
1989/6/21 1584954013
1989年07月25日 闇の中のサファイア
「こちら芝浦探偵社」は沢口靖子さん主演のドラマでした。ドラマの主題歌らしい楽曲になっています。都会的な、そして水辺がある情景はトレンディドラマにありがちな情景、そしてビル街でヒロインと歩く情景が見えるじゃないですか。そういう楽曲をちゃんと要求通り作って歌えるってのがすごいよなぁって思うのです。
Track:1 闇の中のサファイア
作詞:森雪之丞
作曲:都志見隆
編曲:西平彰
コーラスアレンジ:都志見隆
TBS系TV「こちら芝浦探偵社」主題歌
恐ろしく直接的な「抱きたい」であります。そう思うと今までの楽曲抱く表現はいろいろありましたが直接的に「色付きの女神」にこの夏終わるまで抱くぞという決意はあまり見ない光景かもしれません。それでも楽曲は当時らしいトレンディさがありますのであまりエロく聞こえませんね。
Track:2 抱きたい
作詞:大津あきら
作曲:多々納好夫
編曲:新川博・大塚修司
抱きたい
中村雅俊
1989/7/25 1584953881
1989年11月21日 ほほえみで抱きしめたい
夏に続いてのお歳暮商戦CMソングです。それを充分に意識した楽曲になっていますので、結婚して名前が変わったお相手に対する淡く妖しい恋心なのでありますが、それを包み隠してCMに使ってもおかしくない感じになっております。あくまでも「ほほえみで抱きしめたい」ええ、お身体の関係ではないのです。なので、何も変わらず「ただ幸せだけが」あればいいのです。若干不倫ドラマの流行った時期でもありますので、やらない、これが大事なのであります。
Track:1 ほほえみで抱きしめたい
作詞:松井五郎
作曲:大塚修司
編曲:佐藤準
コーラス編曲:大塚修司
'89 WINTER AJINOMOTO GIFT イメージソング
ドラマ「恋人の歌がきこえる」はお相手が池上季実子さんでしたね。個人的に池上季実子さん当時の幼気な少年時代のワタシはすごく好きだったんです。このドラマでは中村雅俊さんの妹役で早見優さんが出ておられましたですね。
ドラマの楽曲らしい楽曲なんだけど、ちょっとトレンディとは離れた感じがいいですね。そして、やはり歌いにくそうな高音を多用した楽曲でもありまして、いい！と思いながら絶対カラオケで歌えないって感じの楽曲でもあります。ドラマの主題歌っていろいろ制約があるんでしょうが、それがハマるとドラマも楽曲も大ヒットするわけで、このドラマは・・・再放送見たことないですよね。
Track:2 群れを離れた鳥たち
作詞:山川啓介
作曲:松田良
編曲:佐藤準
コーラス編曲:大塚修司
日本テレビ系ドラマ「恋人の歌がきこえる」挿入歌
群れを離れた鳥たち
中村雅俊
1989/11/21 1584954099
配信
冒頭でも書きましたとおり、中村雅俊さんは55枚のシングル、そしてライブアルバムを含めたアルバムすべてを配信対応されているようです。過去の楽曲というのは今入手するのが非常に難しい、レコードも中古価格は高騰、業者がレコードを買いあさって高額転売している状況は今後も続いていきますので、コレクションとしての「モノ」が必要ではなければ配信などで聞くことができるのが最高なのであります。
今回中村雅俊さんの楽曲の中でも83年以降はベストテンに入ったりする楽曲はありません。しかし、確実に音楽性を高めご本人も作詞作曲をされ、コンサートを行い、そして現在もそれを続けている。シンガー中村雅俊を是非感じていただければいいなと思っております。
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