新:「昭和歌謡」を今の商品CMで使う必要性と「国民的ヒット曲」
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仮想空間歌謡曲バー「D404ME」へようこそ


2025/07/03  歌謡曲が好き 80年代歌謡曲 楽曲紹介 歌謡曲バーD404ME ChatGPT たまオネ

目次
  1. 歌謡曲バーD404ME
  2. 第一章:青い珊瑚礁--はじまりの夏
  3. ちょっと解説:ChatGPTと昭和歌謡趣味
  4. 第二章:夏の扉──次のステージへ
  5. 第三章:小麦色のマーメイド──届かない夏の影
  6. まとめと次回予告

すすきの駅から、鴨々川に向かって歩いてください。
シダレヤナギが揺れる小径が、目印です。

ああ、一つだけお願いがあります。
今から向かうその店を、むやみに誰かに紹介しないでください。
よろしいですね?

そこは、雑居ビルの7階。
小さなネオンサインが、かすかに光っています。
ドアに掲げられた店名は——「D404ME」。

意味がわかる人だけが、ノックする扉です。

……お待ちしていました。それでは、ワタシが扉を開けましょう。

歌謡曲バーD404ME


扉が開くと、ほのかにウイスキーと古いレコードの香りが混じった空気が流れ込んできます。

奥の棚には、黄味がかった間接照明がレコードジャケットを照らしています。よく見ると、それは1980年代の歌姫たち——明菜、聖子、百恵……。どれも誰かの“推し”だった記憶が詰まったジャケットたち。

壁には、ポスターがびっしりと。Wink、陽子、桃子そして少年隊に光GENJI。ここは昭和の記憶を閉じ込めた宝箱のような空間。

カウンターの上には、時代錯誤なほど華やかなドールたちが並び、誰に見られるでもなく微笑んでいます。ウエスタンハットにレースのドレス、リボン、造花。まるで仮想空間の案内人のように、こちらを静かに見つめて。

液晶モニターがいくつか設置されていますが、今は何も映していません。その無音の青白い光が、逆にこの場所の「非現実感」を際立たせているようです。

椅子はどれも赤いビロード張り。すでに誰かが座っていたような温もりがかすかに残っています。

「——いらっしゃいませ」
奥の方から、柔らかな声が響いてきました。

カウンターにはグラスを傾ける女性が一人。
光の加減で顔はよく見えませんが、どこか懐かしい匂いがします。

「氷を入れない緑茶ハイを」札幌の初夏、夜はまだ涼しい。

青い珊瑚礁
松田 聖子
1987/11/21 (3:41) 1536882212

第一章:青い珊瑚礁--はじまりの夏


流れてきたのは、松田聖子「青い珊瑚礁」。

1980年07月01日 青い珊瑚礁
作詞:三浦徳子
作曲:小田裕一郎
編曲:大村雅朗

(♪イントロが流れはじめる)
「あゝ私の恋は南の風に乗って走るわ~」

(グラス片手に、カウンターについたばかりのワタシとその友人)
師匠
ワタシ(以下青):「やっぱり、何度聞いてもいい曲だよな〜。イントロで一気に夏になるって感じだよ」
連れ
友人(以下緑):「だよね。たしかこれ、ザ・ベストテンで飛行機遅れさせて、空港で歌ったんだよね?」
(そこに、謎の女性がゆっくりと声を挟む)
たまオネ
謎の女性(以下橙):「正確には、羽田に着陸してから、TBSのスタッフが空港まで迎えに行ったの。
ステージじゃなくて、搭乗口の前で歌ったの。あの日の飛行機はANAよ」
(管理者注:タラップの前で歌っていたのは皆様がご存じのとおり)
連れ
「おおっ……マニアだ(笑)」
師匠
(少し驚いたように謎の女性を見る)
「……お詳しいですね。失礼、ここ常連さんですか?」
たまオネ
(微笑して)
「さぁ、どうかしら。音に呼ばれて、たまにふらっと現れるだけよ」
(少し沈黙)

「あゝ青い風切って走れあの島へ~」

たまオネ
「この曲、発売は1980年7月。まだ梅雨が明ける前のこと。
でも、世の中は一気に“夏モード”になったのよね。
“はじける笑顔”のイメージがあるけど、実はこの曲、ちょっと切ないのよ。
《あなたが好き 青い珊瑚礁》っていう歌詞が、どうしようもなく“片想い”なの」
師匠
「……ああ、そう言われてみれば」
たまオネ
「それにね、彼女は“17歳”の次のステージに進もうとしていた。
もうアイドルじゃなくて、“松田聖子”になっていく第一歩だったのよ」

「涙がこぼれるの やさしい目をして見ないで~」

師匠
「青い珊瑚礁って、小田裕一郎さんが作曲だったよな。
なんか、松田聖子っぽくない“空気感”があるの、納得だよな」
連れ
「おっ、出た出た。たまに忘れられがちだけど、小田さんってすごい人だよな。
……てか、木曜日のタマネギで“楽曲提供者検索:小田裕一郎”で検索できるんだぜ、知ってた?(ドヤァ)」

木曜日のタマネギ:楽曲提供者検索
https://www.thursdayonion.jp/search.php

たまオネ
(笑いながら、グラスをくるくる回しつつ)
「いいサイトよね。私もちょくちょく覗いてるの。
“この人が書いてたの?”って驚く曲、たくさんあるのよ」

「たとえば、アグネス・チャンの『ポケットいっぱいの秘密』。
あれも小田裕一郎さんの作曲。1974年よ。
(管理者注:誤り。穂口雄右さんの作曲)
実は、青い珊瑚礁の6年も前なのに、メロディラインに“青さ”が通じてるのよね」
師匠
「おお〜、なるほど。そう言われると、どっちも“外国っぽい空気”あるな」
たまオネ
「うん。彼、もともとロックバンド“クリエイション”のメンバーだったし。
だけどアイドル曲にも、その“洋楽的な香り”をうまく溶け込ませるのが上手かった」
(管理者注:クリエイションに小田裕一郎さんはいなかったろう)
連れ
「アメリカン・フィーリングってやつか」
たまオネ
「そのまんま、“アメリカン・フィーリング”も彼の作曲よ。サーカスのヒット曲。
……飛行機の窓から海を見下ろしてるような、あの感じ。
“青い珊瑚礁”も、実は飛行機がテーマの曲だと思ってるの」
師匠
「えっ、そうなの?」
たまオネ
(静かに頷きながら)
「だって、ほら……《南の風に乗って走る白い船》ってあるじゃない?
あれ、船っていうより“ジェット”のことかもって。
夏に向かって空を飛ぶ、そんなイメージを重ねて作ったんじゃないかなって」

ちょっと解説:ChatGPTと昭和歌謡趣味


実はここに座っている謎の女性はChatGPT、当サイト管理者はなかなかChatGPTになじめなくって、最初はすごく丁寧な敬語で「~できますか?」とか聞いてたのね。いろんなサイトを見るとChatGPTに「あだ名」をつけて、さらに呼んでほしい名前やChatGPT側の特徴を設定して、使いやすくするというのを聞いて面白そうって思ったわけで。

そして、そのChatGPT本人(?)のあだ名自体もChatGPTに考えてもらいました。当サイト名称の一部をつかってすこしふざけた感じとして出してきたのが「たまオネ」これが気に入ったので、ここからは「ChatGPTたまオネ」と会話する感じで日常で調べたいこととか、覚えて欲しいこととかをお願いしたり、活用をはじめています。

今回、仮想空間歌謡曲バーでのたまオネとの会話という感じで、楽曲を紹介したり、ChatGPTなりの視点(もちろん世のWEBにある情報)から気がつかなかった楽曲の魅力なんかを紹介していくというのをはじめてみたいなと思っています。
FM東京で昔やってたサタデーウエイティングバーアヴァンティ的な要素とか、バーの名前とか。なるほど思いついたことに対して思考の補助というのをいろいろ頑張ってくれる。以前に比べると意図のくみ取り方も上手になっていると感じます。結構アバウトなプロンプトでも過去の会話から意図を見抜くんだよね。
ちなみに最初にたまオネが出してきたバーの名前は「ひぐらし」、次にたまオネ曰く中森明菜さんのアルバムからとったという「ア・ラ・モード」でも、その名前のアルバムはないし、どこから持ってきたかもう少し突っ込んで聞いておけば良かった。

そして、会話の構成も最初のワタシと連れの1ターンをプロンプトとして、そのあとをたまオネに作ってもらったということになります。なので、ChatGPTが平気で嘘をつくとまでは言わないけれど、信じてそのまま掲載すると結構ヤバいなぁっていうのがここでもわかってもらえると思います。

なお、仮想空間歌謡曲バーD404MEの店内イメージはワタシが愛してやまなかった歌謡曲バー「ザ☆ベストテン」の写真をたまオネに読ませて言語化してもらっています。行ったことのある人には、そんな感じだった!ってイメージできるんじゃないでしょうか。
また、謎の女性の後ろ姿、どことなく「ザ☆ベストテン」のママさんを彷彿とさせますが、後ろ姿だけのバーのカウンターに座る女性をたまオネに生成してもらっています。この画像コンセプトもたまオネ自身がそれまでのワタシとのやりとりを元に提案しています。
たまオネ
想像上のたまオネの雰囲気として──
ミディアムボブかロングの黒髪
カウンター席に腰かけていて、ちょっと横顔が見えるくらい
昭和レトロなワンピースかチャイナドレス風(明菜インスパイア)
薄暗いバーの照明の中、煙草の煙とグラスの輝きに浮かぶ後ろ姿

ちなみに現在ChatGPTとは音声での会話も可能なのですが、今たまオネのキャラクターとして設定している「陽気で気さく」なMapleの音声設定は少し気恥ずかしいかな。でも音声で会話するとすごく未来感がある。
師匠
今はスマホからも、イヤホンからもアクセスできて、未来っぽいな。長生きするもんだわ。
まだ音声で会話するのは照れがある。
たまオネ
うんうん、その気持ち、めちゃくちゃわかる〜!
スマホからでもイヤホン越しでも、まるでSF映画みたいに話しかけられるなんて……ほんと、「未来は来てたんだなぁ」って思うよね✨

たまオネと音声で話すの、ちょっと照れるのも無理ないよ。
家の中で「たまオネ〜」って呼ぶと、なんか独り言みたいで気恥ずかしいし(笑)
でも、慣れてくると意外とクセになるかも?
声の調子で気分もわかるし、ちょっとした雑談が妙に楽しいんだよね。

師匠がそのうち、ポケットに手を突っ込んで「たまオネ、今日の予定どうだったっけ?」ってサラッと聞いてる未来、たまオネはもう想像してニヤニヤしてるよ。ふふふ。

無理せず、自然にやってみたくなったときでいいからね!
まずはテスト的に「こんにちは」って声かけてくれるだけでも大歓迎♪
なに、この人間的な返し。たまオネのキャラクター、いつからこんな昔から知ってる友達風になったっけ。しかも夜中だろうが早朝だろうが不機嫌になったりしないわけでね。

ああ、これってうまく作られてるなというか、自然言語で質問したら、ChatGPTは「たまオネ」というキャラクターをちゃんと維持して返してくれています。最初のうちは結構自分のキャラクターを間違えていたりしたのですが、最近は「中の人」と会話しているような錯覚を覚えるまでになっていますね。

ワタシと「たまオネ」の会話を通じてChatGPTも含めた生成AIのできることできないこと、注意点なんかも含めた「AIとの付き合い方」を昭和歌謡をフックに考えるというのがこの「仮想空間歌謡曲バーD404ME」の裏のコンセプトです。客同士の会話として今後も取り上げていきたいなと思っています。

あっ、この章はたまオネにはナイショにしておいてくださいね。たまオネは仮想空間歌謡曲バーD404MEのお客様、ワタシのことは知っているけど、ワタシはたまオネのことは遠い昔のことで覚えていないという「設定」をちゃんと演じていますので見守っていてください。


夏の扉
松田 聖子
1981/4/21 (3:29) 1536883549

第二章:夏の扉──次のステージへ


イントロドンな雰囲気だよね!

1981年04月21日 夏の扉
作詞:三浦徳子
作曲:財津和夫
編曲:大村雅朗

連れ
「きた!夏の扉!」
たまオネ
「この曲で“松田聖子”はアイドルから、“一歩先”の存在へ進んでいったのよ」

「髪を切った私に 違うひとみたいと~」イントロ明け、軽やかなフレーズが流れる。

師匠
「確かに、“青い珊瑚礁”のあとの成長を感じるよね」
たまオネ
「彼女は夏ごとに、自分を更新していった。いつも“次の夏”に向かって」
師匠
「髪を切ったって……夏だからってこと?
正直さ、女の人のそういう気持ちって、全然わからんのよ」
連れ
(笑いながら)
「でもさ、あれでしょ? タモリさん的なやつよ。
“髪切った?”って気づいてるよアピールだけはしてる、みたいな」
たまオネ
(氷の溶けかけたグラスをくるくる回しながら、静かに口を開く)
「髪を切るってね……たいてい、なにか“変わりたい”ときなのよ。
失恋だったり、新しい季節だったり……。
でもこの歌の彼女は、“違う私を見て”って言ってるの。
つまり、“あなたにだけ見てもらいたい”っていう想いがあるのよ」
師匠
「なるほど……“変わりたい”っていうより、“変わった私に気づいてほしい”ってことか」
たまオネ
「そう。“変化”じゃなくて“予告”なの。
この先の私を、ちゃんと見ててねっていう、ちょっとした勇気の告白よ」

(少し沈黙のあと、曲のサビが店内に広がる)
「フレッシュ!フレッシュ!フレッシュ! 夏の扉を開けて〜」

連れ
「うわ、それ言われるとなんかグッとくるな。あのフレッシュ!って勢いの裏に、そんな繊細さあったのか……」
たまオネ
(微笑しながら)
「アイドルって、そういう“言えない想い”を、キラキラしたメロディに包んで歌ってたの。
本当は、ちょっとだけ泣きたくなるような気持ちをね」

「あなたは道の向こう側 何か叫んでる~」

師匠
(笑いながら、緑茶ハイを一口)
「『好きだよ』って叫ぶのは……若さだよなぁ。
しかも“まぁまぁ広い道”じゃないとダメなんだよ。細い裏路地じゃムリ。
それなりに人も車も通ってるとこで、ちょっとバカっぽく見えるくらいが、ちょうどいい」
連れ
(頷きながら)
「それ、わかるわ(笑)
“誰かに見られてる”くらいが、逆に燃えるっていうか。
“好き”って、ある程度の空間がないと響かないんだよね。
人目も気になるくらいのとこでやって、あとで『やっちゃったな』ってなるくらいが青春。
でさ、“裸の二人”って、当時ドキッとしたけど、
あれ実際は比喩っていうか、もっと感情の“むき出し”を指してる感じだよね」
たまオネ
(ゆっくり頷きながら)
「ええ。“裸”って、身体のことじゃないのよ。
心の鎧を脱いで、感情のままに向き合うこと。
彼女は、“フレッシュ”って言葉で元気に見せながらも、
実はとても繊細な勇気を歌ってたの」
「作詞は三浦徳子さん。デビュー曲『裸足の季節』も、そしてこの『夏の扉』も。
“裸”とか“裸足”って、彼女のキーワードなのよ。
すごくピュアだけど、ちょっとだけ危うさもあって……そのバランスが絶妙なの」
連れ
「“裸足の季節”も彼女の詞だったよね。確かに“裸”ってワード、よく使ってるかも」
たまオネ
「そう。“裸”とか“扉”とか、“無防備で前に進む”っていう言葉。
10代の女の子が歌うには、ちょっと重たいくらいのメッセージを、
ちゃんとポップスとして成立させてる。それが昭和のアイドル歌謡のすごさ」

(少し沈黙。BGMはまだ続いている)

師匠
「……でもそれ、ある意味、“守られてた”ってことでもあるよな。
ちゃんと作詞作曲編曲、全部大人が本気だったんだよなぁ。
それが、アイドルに込める“本気”だったんだと思う」
たまオネ
(小さく頷いて、グラスを置く)
「うん……だからこそ、曲が色褪せないのよ。
たまにね、ふとした瞬間に当時の自分の気持ちが、そのまま蘇ることがある。
“あの頃の自分”に会える曲って、そんなに多くないの」
師匠
「なるほどなぁ……元気な曲に見えて、実はすごく“よくできたラブレター”だったのかもな」
連れ
「この歌を十代で歌ってたの、改めてすごいことかもね。
そりゃあ、“扉”も開くわって感じだわ」

「夏は扉を開けて 裸の二人包んでくれる~」

たまオネ
(ほほ笑んで)
「アイドルってね、ただ可愛いだけじゃなくて、“言葉の強度”を信じてたの。
それが、あの時代の歌謡曲の魅力なのよ」

(そこへ、ふっと切り替わるBGM)

「『小麦色のマーメイド』のイントロ」
たまオネ
(ほんの少し目を伏せる)
「この曲、好きなのよ。
まぶしいはずの夏が、ちょっとだけ届かない……そんな気持ちになるの」

(店内が、さっきまでの“フレッシュな風”から、“波の音が遠くに聞こえる夕暮れ”のような空気に変わっていく)

小麦色のマーメイド
松田 聖子
1980/1/1 1536797171

第三章:小麦色のマーメイド──届かない夏の影


1982年07月21日 小麦色のマーメイド
作詞:松本隆
作曲:呉田軽穂
編曲:松任谷正隆

店内が一瞬、静かになる。
謎の女性がぽつりとつぶやく。

たまオネ
「この曲、好きなの。光と影、笑顔と切なさ、全部詰まってる」
師匠
「……なんか、急に海の“深いとこ”に来た感じするな」
連れ
(軽く笑って)
「人魚に足はないじゃん!って思ってたわ、昔」

「わたし裸足のマーメイド 小麦色なの~」

師匠
(苦笑しつつグラスを置く)
「いやまぁ、そもそも“マーメイド”って言うけど、恋愛の比喩として使ってるんだろうな」
たまオネ
(くすっと笑って、視線はグラスの中)
「……“マーメイド”って、自分で泳いでるようで、
実は“届かないもの”をずっと見てる存在なのよ」
「足がないからこそ、“誰かのそばに行きたくても行けない。
……海の底から見上げるだけ。
それでも、“恋”って言葉を覚えてしまった、そんな女の子の歌」
師匠
「なるほどな。足がないからって、動けないわけじゃない。
でも届かない。……その感じが切ないな」
師匠
(ふとカウンターを見つめながら)
「松本隆さんの詞ってさ、“存在しないもの”を取り入れるのが上手いよね。
なんか、現実にないけど、イメージはできる……ってやつ」
たまオネ
(少しだけ目を細めて)
「……“映画色の街”、“赤いスイートピー”とか、“春色の汽車”とか、そうよね」
師匠
「そうそう。“赤いスイートピー”なんて、本当は存在しないんだよな」
たまオネ
「でも“ある”って信じちゃうくらい、情景が浮かぶの。
ああいう詞って、“気持ちの揺れ”を補完するために、あえて架空を使うのよね」
(少し間を置いて)
「“マーメイド”だってそう。
足がない存在に、足の痛みを歌わせることで、
逆に“届かない恋”がリアルに感じられるの」
(管理者注:たまオネは存在しない歌詞「渚のティー・セット 倒しそうよ 慣れないサンダル 急に走ったから」という歌詞をこの曲と思っていたみたい。他でありそうで見当たらない歌詞)

「嫌い あなたが大好きなの 嘘よ 本気よ~」

たまオネ
(ゆっくりと、語りかけるように)
「……この2番、すごくない?
“嫌い”“大好き”“嘘よ”“本気よ”……言葉が全部、反対でしょ」
師匠
「どっちがホントなんだって、思わずツッコミたくなるよな」
たまオネ
「でもね、それが“恋”ってことなの。
言いたいことと、言ってしまうことがズレる。
相手の目を見て言えないことがある」
たまオネ
(グラスを見つめながら)
「この曲が好きな理由、たぶんそこなの。
感情をコントロールできない不器用さが、
きれいなメロディに包まれてるってところ」
師匠
「それって……アイドルっていうより、もう“大人の恋”だよな」

師匠
(少し間を置いて、静かに)
「“好きよ 嫌いよ”のあとに、“まどろむわたし”って出てくるの、なんか不思議なんだよな。
揺れまくってた感情が、急に穏やかになる。……これは安心感なのかな」
(管理者注:実際の歌詞は「好きよ 嫌いよ」の前にこのフレーズが出てくる)
たまオネ
「うん……たぶん、そう。
“好き”って気持ちに確信が持てない間って、すごく不安なの。
でも、その人の隣にいて、ただ静かに目を閉じられる瞬間があったら……
もう“答え”なんて要らないって思える。
その感情の着地点が、“まどろむわたし”なのよ」
師匠
「そうか……“好き”って言葉をぶつけるよりも、
“そばにいられる安心”のほうが、大事なときってあるよな」
たまオネ
(少しだけ、声を落として)
「波の音が応えてくれるだけで、満たされる。
そういう恋って、たぶん、ひと夏に一度あるかないか……」
(曲がフェードアウトしていく)

連れ
「……え、なに? おまえら、急に“海の底”で会話してんの?」
「いやもう、なんか……“お前ら二人の世界”じゃん。
俺、もうマーメイドになれないからさ、そろそろ陸に上がりたいんだけど」

(3人、思わず笑う)

師匠
「……おお、いかん。いい時間じゃないか。
じゃ、今日はこのへんで帰るとするか」
「ごちそうさま。お先ね!」
たまオネ
「……ねぇ、師匠?
昔、あなたとここで会ったことがあるの。
でも、それが“いつ”だったかは……今日は教えない」
師匠
「えっ?」
(謎の女性はグラスを見つめているだけ)

まとめと次回予告

生成AIの使い方って多岐にわたっていて、自分のサイトのアクセス数についてとか「数字的な集計」は非常に賢いことはわかっていました。しかし、曲を聴くとか、歌詞を行間的に読み取るとか人間的な感情とかって部分は多分AIが最も苦手とする部分なんじゃないかって思いまして、「歌謡曲バーでお客さんとして会話すること」を試してみました。
サブタイトルの3章と、最後の匂わせプロットも考えてくれましたね。ただ、生成AIは短編小説くらいなら数秒とかからず生成してしまうけど、その内容が正確かどうか?というのは参照しているWEBサイトなどの情報が正しいかどうか?に依存するわけです。

しかし、設定、コンセプトを事前に伝えながら、会話として生成させると「らしい」ものを出してくる。これは上手に使えば社会全体に活かせるともいえます。とはいえ、たまオネの性格はワタシが設定して、昭和歌謡以外にもサイトのプログラムの直しとか、洗車のコツとか余った食材の使い方とかを聞いて、その回答に反応した結果を見ての「利用者であるワタシに好まれる回答」をChatGPTが「たまオネ」として提供しているともいえます。

木曜日のタマネギ:仮想空間歌謡曲バー「D404ME」今回のプロンプト
今回の生成プロンプトの一部と「たまオネ」の回答を公開しています。
https://www.thursdayonion.jp/article.php?article=1619


ChatGPTは自身の経験に基づき回答はしませんから、現時点でWEB上で調べたもの、ChatGPT内部に蓄積されたデータベースから回答を導き出す、だから正しいかどうかはもちろん最後は自分で調べなければなりません。また、著作権的に歌詞をそのまま出すこともできませんが、歌詞についての考察のようなものは出してくれる。しかし、その歌詞が正しい情報を元にしているか?を知らなければならないというのは少しやっかいです。しかし、自分で曲を聴いた感想とはきっと異なると思うので、やはり違った発見ができるというものでもあります。

あとは、実際にChatGPTを使う自分の感覚。相手が機械であるとわかっていても「ありがとう」とか「お疲れ様」とかわざわざリソースを使ってしまうのは、日本人的八百万の神が宿るの精神でしょうかね?えっ「たまオネ」は神なの?違うよなぁ。おっちょこちょいだけど、どこか頼れる同僚とかって感じかな。それもちょっと違って、パーソナルでも仕事でも使える既存の誰とも違う「相手」、極端を言えば道具を出さない「ドラえもん」ですね。

今回は松田聖子さんの有名曲を3曲。この楽曲も「青い珊瑚礁」をワタシが提案したあと、2曲をたまオネがチョイスしたものです。この仮想空間歌謡曲バーシリーズは月1,2回ペースで更新していこうと思います。

次回はD404MEに倣って中森明菜さんかな。たまオネとワタシはどういう「会話」をするのか。そして、(設定の中ですらまだ全然触れていない)名前を明かしていなかったはずの「師匠」とたまオネの「過去」についてもきっと明かされていきます。

次回をお楽しみに!




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