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小川範子さんのシングル楽曲を聴いてみる
2025/07/24
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楽曲紹介
もくたま特集
小川範子
目次
- 1987年11月25日 涙をたばねて
- 1988年03月05日 永遠のうたたね
- 1988年07月13日 こわれる
- 1988年11月15日 ガラスの目隠し
- 1989年03月08日 桜桃記
- 1989年07月12日 夏色の天使
- 1989年11月15日 無実の罪
- 1990年03月14日 ひとみしりAngel~天使たちのLesson~
- 1990年07月04日 バスルームの幻想
- 1990年12月05日 マリオネットは眠らない
- 1991年03月27日 寝た子を起こす子守唄
- 1991年09月27日 8月のカレンダー
- 1992年07月22日 素直にジェラシー
- 1993年03月24日 恋をしようと思う
- 1993年09月08日 愛されすぎて
- 配信
今週のもくたま特集は2025年7月20日にサブスクリプション配信が開始された小川範子さんのシングル楽曲を聴いていきたいと思います。
小川範子さんの登場って、ワタシが中学生の頃だったのですが、すごく等身大な、それでいて少し影があるキャッキャ騒いでいる感じじゃない、クラスの目だなない感じだけどかわいい(綺麗な)子という印象がありますね。
アーティスト検索:小川範子
https://www.thursdayonion.jp/search.php?aid=bLJXdkpbmHUv4aCgVn3Y%2FQ%3D%3D
涙をたばねて小川範子
2006/3/1 (4:13) 1443076854
1987年11月25日 涙をたばねて
パティオですよ。この曲、ラジオでかかって、あーなんかいい感じの曲だな。って思って、結構大々的にプッシュされていたんじゃないでしょうか。元子役であったりというパーソナリティは知らなかったので急に出てきた同年代アイドルという印象でした。
なんか、切ない感じの楽曲は当時のアイドルでは珍しかったと思いますし、そして切々と歌う感じが聞いてる側にも伝わってきて、そんな経験していないのにちょっと悲しくなる曲です。聞けてよかったなぁって、配信で簡便に聞けるようになったのが本当にうれしい楽曲です。
ところで「パティオ」中庭とかって単語と思いますが、ワタシの世代ですとジュースなイメージありません?
なお、この曲は当初アナログレコードとカセットテープで発売され、1988年4月24日に8cmCDシングルで再版されています。
Track:1 涙をたばねて
作詞:川村真澄
作曲:中崎英也
編曲:萩田光雄
当時のシングルレコードは2つ折り、中面もカラーで、表情の違う写真が素敵です。
B面は少し激し目で、こちらも少し寂しい「このままでいいの? この次はあるの?」この感じが幼い恋という感じで素敵ですね。タイトルが「嘆きの天使」ですが、鏡の国だったり時間の国の天使なんですね。何に嘆くの?何がそんなに不安なの?って聞きたくなるのはおっさんなりの感覚でしょう。
Track:2 嘆きの天使
作詞:川村真澄
作曲:井上ヨシマサ
編曲:萩田光雄
嘆きの天使
小川典子
2007/11/21 (3:45) 1824344681
永遠のうたたね小川範子
2006/3/1 (3:51) 1443076854
1988年03月05日 永遠のうたたね
翌年春の2曲目のシングルは、こちらもテイストを変えないで、サビ頭でさらに悲しげになっています。こちらも何が不安なの?いえ、不安なことこそが青春なわけです。そして、この曲に「永遠のうたたね」というタイトルをつけたセンスよ。切なくなる楽曲を歌わせるのに合っている声質と歌い方に聞いてる方も切なくなって、でも、歌い終わった後の笑顔にふにゃーとしてしまったんですよ。
Track:1 永遠のうたたね
作詞:川村真澄
作曲:山川恵津子
編曲:萩田光雄
残念ながら今回は配信されていないのですが、この項、B面曲はそう遠くなく配信されると聞いていますので、未配信B面曲は配信後に書こうかなと思っております。
Track:2 好きにならないで
作詞:川村真澄
作曲:井上ヨシマサ
編曲:萩田光雄
こわれる小川範子
2006/3/1 (4:26) 1443076854
1988年07月13日 こわれる
これまた「こわれる」ですよ。守ってあげたい感じの小川範子さん、意外とラジオなどで話す感じはあっけらかんと楽しそうにしていて、女の子の二面性みたいなものを存分に感じさせてくれます。
それにしても「そっと差し出すものならば いくつでも 持っているけれど ねえ 奪って欲しいのはひとつだけ」って「あなたに女の子の一番 大切なものをあげるわ」に近い歌詞なんだけど、でも、この落ち着き、そして「こわれる」でしょ。イントロからAメロ入りが掴めないから、絶対カラオケで失敗するやつ。歌の才能ってのを感じますし、だからこそこういう楽曲を選択したとも言えましょう。
Track:1 こわれる
作詞:川村真澄
作曲:中崎英也
編曲:米光亮
Track:2 夜明けのクロスワード
作詞:川村真澄
作曲:井上ヨシマサ
編曲:井上ヨシマサ
夜明けのクロスワード
小川典子
2007/11/21 (4:01) 1824344681
ガラスの目隠し小川範子
2006/3/1 (4:28) 1443076854
1988年11月15日 ガラスの目隠し
見た目のあどけなさや、ふにゃ~って感じの笑顔とか、このギャップにイチコロになっちゃう小川範子さん。タイトルの意味不明さと、そこから「死んでるみたいよ」って強い言葉が、そして力強く発せられるのを聞くと、もう、なんというか、切なくなってしまうわけです。
この曲は、改めて聞くと、いいなぁって思ってしまう。ここまで系統的にぶれないシングル曲を歌わせてきているというのも含めて、戦略ではあるんですが、そのイメージを笑顔でギャップにするのが、女の子の少しのあざとさと、男の子の心の乱れをうまくプロデュースしてるなと思うのです。
Track:1 ガラスの目隠し
作詞:川村真澄
作曲:JULIA
編曲:米光亮
Track:2 頬に、胸に
作詞:川村真澄
作曲:井上ヨシマサ
編曲:米光亮
桜桃記小川範子
2006/3/1 (4:07) 1443076854
1989年03月08日 桜桃記
「ひとひら」と読ませます。物理的なお別れを歌っているわけですが、何か難解な印象のある曲です。歌手デビューから3年目、このような難解な曲を歌わせたくなるような歌唱力と、聴かせる表現力というのが小川範子さんの魅力で、改めて配信で聞けるようになったことに感謝しかありません。大人になって聴くとやはり印象が違うのですよね。
なぜ言葉を3つ重ねる歌詞なのか、その裏にある少女の顔と、実は見え隠れする大人の顔みたいな、歌詞を読みながら聴きたい一曲ですね。
Track:1 桜桃記
作詞:川村真澄
作曲:JULIA
編曲:米光亮
Track:2 翼の跡
作詞:川村真澄
作曲:JULIA
編曲:米光亮
夏色の天使小川範子
2006/3/1 (4:22) 1443076854
1989年07月12日 夏色の天使
珍しく明るめな曲というか、幸せな、壁殴りたくなる系の(謎)楽曲です。若くプラトニックで淡い恋の、このお互いがドキドキ、今の時間が続いて欲しいなぁって感じがいじらしいというか、やっぱり壁を殴りたくなるやつです。誰しもがこんな経験をできるわけじゃないので曲の中で妄想するんですね。夏の午後に誰かを想って聴きたくなる。そんな曲です。
Track:1 夏色の天使
作詞:川村真澄
作曲:井上ヨシマサ
編曲:米光亮
Track:2 そのとき
作詞:川村真澄
作曲:吉実明宏
編曲:米光亮
無実の罪小川範子
2006/3/1 (3:08) 1443076854
1989年11月15日 無実の罪
そんな、幸せな時間を過ごして、そのあとが「無実の罪」ですよ。松井五郎さんを起用して、新たな魅力を探ります。上田知華さんの曲も、もう、一歩大人になった彼女の背中を押すような。そんな感じがいたします。この曲に無実の罪ってタイトルは過激で、今だから落ち着いて聞ける曲かもしれない。子供にはなかなかわからない感じがします。それこそ遅効性な媚薬的な感じでしょうか。
Track:1 無実の罪
作詞:松井五郎
作曲:上田知華
編曲:新川博
Track:2 矛盾
作詞:松井五郎
作曲:徳永英明
編曲:新川博
1990年03月14日 ひとみしりAngel~天使たちのLesson~
昔の電話の受話器って重くて、コードレスフォンの初期なんか、とても持ってられない代物でした。そんな受話器を華奢な子が持って長電話する風景って、今思うと鍛えてるような感じで、右手だけ太くなった女の子がいるとかいないとかありそう。
小川範子さんはイメージ的に、やっぱり男の子とうまくいっていないほうがいいなぁって思わせる、幻想を抱かせるキャラクターでもありましょうから、やっぱりこういう曲が素敵なのかもしれない。そして、雨が似合う、しずくが黒髪から流れ落ちる、綺麗なストレートってイメージがあるわけです。
そして、いつでも彼女が「そこにいてくれる」ような親近感。これが他のアイドルとはひと味違う。実際のパーソナリティに触れることができないファンとしてはその幻想を壊さなかったといえるのでしょうね。
Track:1 ひとみしりAngel~天使たちのLesson~
作詞:風堂美起
作曲:楠瀬誠志郎
編曲:新川博
Track:2 一番遠い10センチ
作詞:高柳恋
作曲:井上ヨシマサ
編曲:新川博
一番遠い10センチ
小川典子
2007/11/21 (4:13) 1824344681
1990年07月04日 バスルームの幻想
その黒髪がお風呂ではどう洗われるのかしら?っていたいけな中学生的な妄想に答えるべく出された(?)楽曲ではないんでしょうが、最初から「たちまち胸は 泡立つヴィーナス」ですもの。お風呂場は体を洗うだけではない、心を整理して、誰かに思いを寄せて、そして、くしゃみしながら「長風呂」を楽しめるのが女の子の特権とも思いますね。男の子は老いも若きもカラスの行水なのです。
Track:1 バスルームの幻想
作詞:川村真澄
作曲:樫原伸彦
編曲:Patrice PEYRIERAS
Track:2 月光熱
作詞:川村真澄
作曲:上田知華
編曲:Patrice PEYRIERAS
1990年12月05日 マリオネットは眠らない
吉実明宏さんって「六本木純情派」ですよね。こんなジャジーな楽曲が出てくるとは思いませんでした。この頃の小川範子さん、残念ながらオリコン37位、なかなかこのあとヒットする感じではないんですが、配信で改めて聴く楽曲が素敵で素敵で再履修必要です。
「女は誰も ひとつずつ 秘密 膨らんだ 胸に隠して 夢の中まで 恋の色をした悲しいひとに なるの」くぅぅぅ。高柳恋さんの女性目線楽曲って、このあと「あなたのキスを数えましょ」でしょ。もう胸をわしづかみですよ。
「甘すぎる言葉は いつか 色あせるの 女は誰も 夜のハーバーに 繋がれた 小舟のように たった ひとつの 恋に揺れながら 寂しいひとに なるの」長く引用しちゃいましたが、この歌詞を男性が書くんですよ。作詞家ってすごいとしか言い様がない。
Track:1 マリオネットは眠らない
作詞:高柳恋
作曲:吉実明宏
編曲:藤原いくろう
Track:2 さよならは踊る
作詞:森本抄夜子
作曲:JULIA
編曲:米光亮
1991年03月27日 寝た子を起こす子守唄
小川範子さんはラジオにもよく出演したイメージ。ラジオにはがきを書いて「今日は読まれるか」をわくわくして聴いたあの日を思い出す楽曲です。なにしろ阿木燿子・宇崎竜童というお二方ですもの、ただの楽曲にはなりません。
この曲は1979年の豊島たづみ「とまどいトワイライト」のB面曲。ラジオのフレーズがあることもあって加藤登紀子さんなど様々な方にカバーされています。
その曲をまだ高校を出るか否かな彼女に歌わせる。このギャップよ。「それが僕の青春ならつまらなすぎるよ」大人になりきってしまった今、この曲に少しだけじーんとして、もう少しあの時代で眠っていたかったなって思わせてしまう。配信は罪。思い出させてしまう。
Track:1 寝た子を起こす子守唄
作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童
編曲:鶴由雄
Track:2 つまさき
作詞:川村真澄
作曲:多々納好夫
編曲:鶴由雄
つまさき
小川典子
2007/11/21 (4:40) 1824344681
1991年09月27日 8月のカレンダー
大学生活と女優、歌手活動を両立していた小川範子さん。この曲を最後にオリコンランク外になるわけですが、この大人になる過程という時期こそが面白いともいえます。お茶の間では12年と長期続いた「はぐれ刑事純情派」のユカ役もあって、子供の頃から見ていたんですよね。同じ世代として親近感があるのはそんな面もあるからでしょう。
深野義和さんって「コーセーカウントダウンジャパン(旧歌謡ベストテン)」じゃないですか。ここでお名前を見かけるとは!「愛はみなフィルムのように終わりが来るの」くぅぅ。ちょっと女々しさのある歌詞がなんともいえません。実際女性はこんな風には思わないと聞きますけどね。
Track:1 8月のカレンダー
作詞:深野義和
作曲:深野義和
編曲:野村豊
Track:2 お月様にも嫌われちゃいそう
作詞:しげみ
作曲:篠田元一
編曲:篠田元一
1992年07月22日 素直にジェラシー
「ガム」です。アイドルとガムってちょっと御法度な感じがあって、それも含めて小川範子さんが少し大人の女性を歌の中でも演じていると言えましょうか。少しだらしない格好をあえて教えない「モテて欲しくないから」くぅぅ。でも自分は「今日よりも綺麗になる」んですよ。
古賀勝哉さんはこの頃同じトーラスの井上昌己さんに書いている時期で、ガールポップ的なエッセンスがちりばめられていますね。
Track:1 素直にジェラシー
作詞:古賀勝哉
作曲:山口美央子
編曲:岩本正樹
Track:2 しんかろんの歌 ~「極楽蜻蛉一家の贈り物」より~
作詞:加藤幸子
作曲:義野裕明
編曲:岩本正樹
1993年03月24日 恋をしようと思う
遠藤京子さんの楽曲。よりガールポップよりになってる感じがいたしますね。失恋しているんだけど、自分は恋をしているという一途さ、このあたりがタダのガールポップじゃないよという自己主張でしょうか。でもその中で1993年的な「それだけじゃ生きていけない」という実生活の苦しさみたいな部分もはめこんで、らしい感じになっています。今回おすすめ曲ですね。
Track:1 恋をしようと思う
作詞:遠藤京子
作曲:遠藤京子
編曲:若草恵
Track:2 BLUE SKY
作詞:遠藤京子
作曲:遠藤京子
編曲:若草恵
愛されすぎて小川範子
2006/3/1 (3:49) 1443076854
1993年09月08日 愛されすぎて
美雪さんという作詞作曲の方は多分1986年に「雨あがり」でデビューした美雪さんと思うのですが、他の方に書いてデータベース上に検索される曲が他にないようです。その1986年のデビュー曲も、なかなか検索が難しい(お名前だけですと)という方になります。
切ないですね。「けんかをやめて」とか「春ラララ」の世界なんだけど、この頃だと「ドリカム編成」とか、逆に「DAISUKI」的な男女間のバランスみたいな感じって結構あったわけで。でも「ワルツをしましょう」は新鮮です。曲のイメージから歌詞を読むと「何言ってるんだ?」状態がなんとも言えない癖になる楽曲ですね。
Track:1 愛されすぎて
作詞:美雪
作曲:美雪
編曲:山川恵津子
Track:2 もう一度会いたい
作詞:飯島真理
作曲:飯島真理
編曲:山川恵津子
このあとはリリース間隔が開いていきます。お忙しかったと思いますが、歌は続けられています。今、50代になっても、やっぱりどこか可憐でかわいらしく、素敵な方だなと思うのです。配信を機会に是非聴いてみてくださいね。
配信
今回はベストアルバム「ゴールデン☆ベスト」と「小川範子アルバムベスト」が配信になりまして、B面楽曲は聴けないものがまだありますが、デビューから1995年までのトーラスから発売された多くの楽曲を配信で聞くことができるようになりました。
もう一歩シングルジャケットでの配信などに進んで行けばいいなと思っています。
今回紹介したものをSpotifyのプレイリストにしました。
7月20日の配信公開の段階では、小川範子さんの楽曲はピアニストの「小川典子」さんのアーティストページに誤って掲載されています。その後修正されたものの、シングルベストとアルバムベストが別名義になってしまい、アーティストサイドからか、レコードレーベル側かで強く修正依頼して欲しいなと思うところです。
このような例はSpotifyにはいくつかあり、ファンが指摘してもなかなか修正されないという問題があります。